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156(グレン視点)
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ドナルドと名乗った男は見た感じ武装をしてる様子はない。
「しかしまぁこの国は国民もバカだが、兵士もバカだなぁ」
「んだと?」
「だってそうだろう?国民を殺さないために自分を犠牲にする自己犠牲の塊さ!己が欲望自己満足だ」
まぁそれはこいつの言うとおりではあると思う。
俺ならここまでされたら躊躇わず殺すな。
「だからと言って小さな子供を殺すのはどうなんだ?」
「お前、武器を持てば子供だろうと関係ないだろう?」
「その通りだ。だが誰も殺してないだろう?やり直すチャンスはあって良いだろうが」
「だからそれは俺様が困るって言ってんだよ!」
この感覚!
光属性と水属性の魔法!?
複合魔法使いかよ!
「フレイムバリスティック!」
「ほぅ、話にあった超級防御魔法使いか」
「さぁね!」
中級魔法ではトップクラスの火力を誇るガンマだ。
複合魔法がある以上、受け止められるだろうけどな。
「これまた特大なガンマだ。超級魔法:スターダストブレイク」
ありゃあん時マーティンが放った魔法!?
「背後にも被害出るような魔法を使いやがって!フレイムバリスティック!」
なんつー重さだ!?
マーティンが放ったものと比べ物にならねぇ!
フレイムバリスティックが破られる!
「しゃらくせぇ!」
「上に逸らすか。チッペンデールのスターダストブレイクでも見ていたか?だが超級防御魔法とやらでも逸らすので精一杯なのは自信がついたぞ」
「アイツのより威力は強力だが、アイツは魔装で連発できていた。お前にはそれはできねぇだろ」
マーティンの収束砲撃の脅威はその連射性能だ。
魔法なんて当たらなければいいしな。
「チッペンデールは収束砲撃に使っていたのだろうが俺様は違う」
まさかあいつも収束魔法を使えるのか?
だが収束魔法は撃つたびに威力が落ちて行くはずだ。
今度こそ防いで見せる。
『私ヲ起動シテ避ケテクダサイ』
ヴァルカンに言われて、俺は咄嗟に飛び上がった。
俺がいた場所を見ると、俺がもしフレイムバリスティックを構えていたらヤバかった。
目の前で魔法の軌道が俺がいたところの目の前で曲線を描いて曲がり、俺がいた場所に飛来した。
あのまま俺が超級防御魔法を使ってたら、避けるように俺に攻撃が食らっていただろう。
「ほぅ、初見でこれを見破るとは驚いた」
「あっぶねぇ」
「でも少し魔力を消費しすぎたな」
「今ならーーー」
俺が突撃して攻撃を仕掛けようとした矢先だった。
ドナルドに向かって何かが飛来した。
「ピートか。これはなんの真似だ?」
「それはこちらのセリフだ!何故革命がこのような惨劇を生み出しているんだ!」
「お前がこの国でカルロスを失脚させようとしていたから手伝ってやったんだ。感謝こそされ、こんな真似をされる筋合いはないはずだがな」
「お前はナンチョウを舐めすぎだドナルド・・・」
なんだか昔馴染みのような雰囲気を感じるけど、こいつらどんな関係だ?
だがそれなら好都合ってもんだな。
今のうちに二人に向かってアトミックプロミネンスを放つ。
『グレン様。マタキマス。注意シテクダサイ』
「また?」
『魅了属性ヲ検知シマシタ』
魅了属性!?
ってことはヴァルカンやプルートと同じ昇華した魔装使いか!?
「覚醒者か。まったく帝国も神国も王国も僕の国で何してくれちゃってるの?ピート、君はどうやら今回は白みたいだから大目に見てあげるよ。百歩譲って大目にね」
「マルグリット」
出てきたのは少女だったが、こいつなんて目をしてやがる。
今にも飛び掛かりそうな獲物を捕らえたトラだ。
「この革命を主導したのは君だねドナルド・グーフ。神国の宗教幹部」
「俺様を知ってんのか!ピートどこまで裏切るんだお前」
「余裕だね」
「余裕はない。だけど、負けるのも想像できないってだけだ」
「それが余裕なんだよ!行くぞミネルヴァ!」
『イキマスワヨ!オ姉サマ』
魔装を装備したマルグリットと呼ばれた少女の、右耳のイヤリングがおそらく魔装だな。
それにしても動きが速い。
どんだけ速く動けるんだよ。
こんなの身体が耐えられないだろ。
「ほっ!」
「がはっ!」
気が付けばドナルドが思い切り吹き飛ばされた。
何も見えなかったが、あれは一体なんだ?
「次は君だ。五十嵐紅蓮!」
「は!?」
「同じ転移者!実力確かめさせてもらう!」
やべぇ、跳躍力の馬鹿みたいに高くて速い!
これは避けれねぇ!?
しかしその拳は俺の目の前に現れた人間によって受け止められた。
「相変わらず油断し過ぎだな貴様は。私の親友を貴様に託したのにその体たらくは頂けん」
こいつは留学していた時いつもルルにちょっかいをかけていたやつだ。
そしてルルの大事な幼馴染でもある。
「お前は・・・テリー伯爵令息」
「いーや私は・・・俺はカインだ。そう呼べ!」
カインは、そのままマルグリットと呼ばれた少女を打ち落とす。
一応味方なのか?
帝国が共和国に侵攻してきたんだったなそういえば。
帝国、共和国、神国、ナンチョウ、そして王国。
もしカインが敵対しようもんならこの戦場はかなり入り乱れてるな。
ってことはこれって五つ巴ってことかよ。
「しかしまぁこの国は国民もバカだが、兵士もバカだなぁ」
「んだと?」
「だってそうだろう?国民を殺さないために自分を犠牲にする自己犠牲の塊さ!己が欲望自己満足だ」
まぁそれはこいつの言うとおりではあると思う。
俺ならここまでされたら躊躇わず殺すな。
「だからと言って小さな子供を殺すのはどうなんだ?」
「お前、武器を持てば子供だろうと関係ないだろう?」
「その通りだ。だが誰も殺してないだろう?やり直すチャンスはあって良いだろうが」
「だからそれは俺様が困るって言ってんだよ!」
この感覚!
光属性と水属性の魔法!?
複合魔法使いかよ!
「フレイムバリスティック!」
「ほぅ、話にあった超級防御魔法使いか」
「さぁね!」
中級魔法ではトップクラスの火力を誇るガンマだ。
複合魔法がある以上、受け止められるだろうけどな。
「これまた特大なガンマだ。超級魔法:スターダストブレイク」
ありゃあん時マーティンが放った魔法!?
「背後にも被害出るような魔法を使いやがって!フレイムバリスティック!」
なんつー重さだ!?
マーティンが放ったものと比べ物にならねぇ!
フレイムバリスティックが破られる!
「しゃらくせぇ!」
「上に逸らすか。チッペンデールのスターダストブレイクでも見ていたか?だが超級防御魔法とやらでも逸らすので精一杯なのは自信がついたぞ」
「アイツのより威力は強力だが、アイツは魔装で連発できていた。お前にはそれはできねぇだろ」
マーティンの収束砲撃の脅威はその連射性能だ。
魔法なんて当たらなければいいしな。
「チッペンデールは収束砲撃に使っていたのだろうが俺様は違う」
まさかあいつも収束魔法を使えるのか?
だが収束魔法は撃つたびに威力が落ちて行くはずだ。
今度こそ防いで見せる。
『私ヲ起動シテ避ケテクダサイ』
ヴァルカンに言われて、俺は咄嗟に飛び上がった。
俺がいた場所を見ると、俺がもしフレイムバリスティックを構えていたらヤバかった。
目の前で魔法の軌道が俺がいたところの目の前で曲線を描いて曲がり、俺がいた場所に飛来した。
あのまま俺が超級防御魔法を使ってたら、避けるように俺に攻撃が食らっていただろう。
「ほぅ、初見でこれを見破るとは驚いた」
「あっぶねぇ」
「でも少し魔力を消費しすぎたな」
「今ならーーー」
俺が突撃して攻撃を仕掛けようとした矢先だった。
ドナルドに向かって何かが飛来した。
「ピートか。これはなんの真似だ?」
「それはこちらのセリフだ!何故革命がこのような惨劇を生み出しているんだ!」
「お前がこの国でカルロスを失脚させようとしていたから手伝ってやったんだ。感謝こそされ、こんな真似をされる筋合いはないはずだがな」
「お前はナンチョウを舐めすぎだドナルド・・・」
なんだか昔馴染みのような雰囲気を感じるけど、こいつらどんな関係だ?
だがそれなら好都合ってもんだな。
今のうちに二人に向かってアトミックプロミネンスを放つ。
『グレン様。マタキマス。注意シテクダサイ』
「また?」
『魅了属性ヲ検知シマシタ』
魅了属性!?
ってことはヴァルカンやプルートと同じ昇華した魔装使いか!?
「覚醒者か。まったく帝国も神国も王国も僕の国で何してくれちゃってるの?ピート、君はどうやら今回は白みたいだから大目に見てあげるよ。百歩譲って大目にね」
「マルグリット」
出てきたのは少女だったが、こいつなんて目をしてやがる。
今にも飛び掛かりそうな獲物を捕らえたトラだ。
「この革命を主導したのは君だねドナルド・グーフ。神国の宗教幹部」
「俺様を知ってんのか!ピートどこまで裏切るんだお前」
「余裕だね」
「余裕はない。だけど、負けるのも想像できないってだけだ」
「それが余裕なんだよ!行くぞミネルヴァ!」
『イキマスワヨ!オ姉サマ』
魔装を装備したマルグリットと呼ばれた少女の、右耳のイヤリングがおそらく魔装だな。
それにしても動きが速い。
どんだけ速く動けるんだよ。
こんなの身体が耐えられないだろ。
「ほっ!」
「がはっ!」
気が付けばドナルドが思い切り吹き飛ばされた。
何も見えなかったが、あれは一体なんだ?
「次は君だ。五十嵐紅蓮!」
「は!?」
「同じ転移者!実力確かめさせてもらう!」
やべぇ、跳躍力の馬鹿みたいに高くて速い!
これは避けれねぇ!?
しかしその拳は俺の目の前に現れた人間によって受け止められた。
「相変わらず油断し過ぎだな貴様は。私の親友を貴様に託したのにその体たらくは頂けん」
こいつは留学していた時いつもルルにちょっかいをかけていたやつだ。
そしてルルの大事な幼馴染でもある。
「お前は・・・テリー伯爵令息」
「いーや私は・・・俺はカインだ。そう呼べ!」
カインは、そのままマルグリットと呼ばれた少女を打ち落とす。
一応味方なのか?
帝国が共和国に侵攻してきたんだったなそういえば。
帝国、共和国、神国、ナンチョウ、そして王国。
もしカインが敵対しようもんならこの戦場はかなり入り乱れてるな。
ってことはこれって五つ巴ってことかよ。
応援ありがとうございます!
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