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182(カイン視点)
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ルルの奴本当にスペクター飲み込みやがった。
覚醒者の武器は決して覚醒者を裏切ることはない。
だとすればある程度の安全は保障されてんだろな。
それにマリアとか言うお嬢様もすごい。
剣術あり気の体術戦においてルルは俺達の中で最弱だったが、柄物無しの体術ではアハトと俺に次いで3番目に強かった。
レインが剣術では圧倒的に強いとはいえ、ディラにシリィそれにリィナやロアーナよりもルルが剣術が弱かったにも関らずだ。
そんなルルと体術が互角って事は、マリアは俺達とも渡り合えるんだろうな。
「あっちもすごいわ。半精霊となったグンジョーと互角とは」
「半精霊だと?」
「知らない?半人半精」
「なるほど、だからアイツには瘴気が悪い方向へ作用してるってわけか」
瘴気は人間ではそれほど影響を受けるはずがないんだ。
それは精霊の瘴気を利用した精霊生贄魔法を使えてる事からもわかる。
しかし精霊にとって瘴気は毒であり、瘴気を受け過ぎれば魔物と化してしまう事もある。
それこそが邪神。
「いや半分は人間だから魔人ってところか」
「聡いわね。知恵袋みたいだわ」
「まぁそれに近いのは確かだろうな」
スペクターに気を取られていたが、こいつの魔力は感じ取れるだけでもルル並みだ。
つまりアンデッド系を生み出す魔法だけがコイツの魔法ではないってのはわかる。
「来なさいあたしの可愛い子供達!」
「こど・・・も?」
そういうと後ろから空中には虫の魔物が、地上にはアンデッド系の魔物が大量に湧き出た。
「やるな、これほどの魔物は簡単に生み出せるもんじゃねぇぞ」
「時間をかけて生み出したのよ」
「だが有象無象だ。聖なる光よ。魔を沈め消したまえ」
聖なる力っていうのは神に近い力も持つ。
帝国が各国に戦争を仕掛けられる1番の理由は聖騎士の家系が魔物を鎮静できる技を持っていたから。
魔物に対しての防衛がテリー家の一人で済むのが1番でかいだろうな。
テリー家がもし剣術としてこの技を名付けるとすれば祈禱ってところか。
「聖なる力、やっぱり恐ろしいわね。しかも当時の勇者の仲間の聖女よりも聖なる力が強いとはね」
「それは光栄だね!魔法使いに対して俺は強く出れるんだよ!」
けど腑に落ちないこともある。
聖なる力はさっきも見せた。
なのにこの余裕はなんだ?
「異世界にはね、四天王って言葉があるの」
「四天王?テメェまさか!?」
俺の予想は正しく、奴の後ろからレインとロアーナのアンデッド同様に飛び込んで現れる。
昆虫系の魔物ってのはわかる。
昆虫の特徴である羽だったり触覚だったりが備えてあるから。
だがこれはどう考えても人型だ。
「四天王が一人ブラッドイデア」
「同じくコリディ」
「なんつー不快な姿してやがる!」
「気づいた?二人ともゴキブリの魔物がそれぞれ進化を遂げたのよ」
一人は痩せ型、一人は巨体だ。
ゴキブリは素早く動くことで知られるが、巨体ってのはなんなんだ?
「聖騎士!お相手願う!」
「片刃の柄物とは珍しいもんを使いやがる!」
このタイプは打ち合いに弱い。
だがとにかく速い。
居合と呼ばれるその剣術は、片刃にし軽量化を図ることで生まれた剣術。
油断すれば一瞬で首と胴がお別れしちまうな。
「騎士にとって打ち合いを行えないのは厄介だな。だけど俺を舐めんなよ!」
騎士は確かに居合が天敵に近いかもしれない。
それは聖騎士尾同じで基本的に身体能力の強化で打ち合う。
だから俺は聖剣をしまった。
そして居合切りを手と手を合わせることで受け止める。
「白刃取りだと!?」
「こいつは峰に弱ぇんだろ?そしてこの聖なる力でお前を浄化してゲームセットだ」
「喰らえ!毒団子の術!」
俺はその攻撃に目を疑った。
毒攻撃じゃない。
奴が毒団子を取り出してる部分にだ。
「お前、それ・・・」
「我が糞には猛毒の付与がある!」
「脱糞そのまんま投げつけてくんな!」
汚ぇ。
確かにゴキブリの作物被害の大半が糞だって言うのは聞いたことがある。
だがその上位の存在の魔物が脱糞を投げつけてくる?
ふざけんな!
「その巨体はまさかとは思うが・・・」
「食べ過ぎでこうなった!」
「俺は何と闘わされてんだ?」
しかしその毒は強力だ。
避けた場所の地面がえぐれてる。
さしずめ溶解液ってところだろ。
「こんなの色んな意味で食らいたくねえ」
「こちらも忘れてもらっては困る!」
こいつ、毒玉のアイツと組み合わさってかなり異様な強さを兼ね備えてるな。
居合切りはその速度の代わりにパワーが落ちる。
だからこそ有効的な白刃取りを選んだ。
だが白刃取りは差しでの闘いでしか通じない。
「ねぇ、あたしの事も忘れてないかしら?」
「召喚魔法使いじゃないのかよ」
モモの方を見ると、かなり大規模な火球を展開していた。
アトミックプロミネンスではないだろうが、ガンマは優に超えている。
「上級魔法:火炎爆炎」
モモが放った魔法は四天王の二匹ごと炎で包み込んだ。
覚醒者の武器は決して覚醒者を裏切ることはない。
だとすればある程度の安全は保障されてんだろな。
それにマリアとか言うお嬢様もすごい。
剣術あり気の体術戦においてルルは俺達の中で最弱だったが、柄物無しの体術ではアハトと俺に次いで3番目に強かった。
レインが剣術では圧倒的に強いとはいえ、ディラにシリィそれにリィナやロアーナよりもルルが剣術が弱かったにも関らずだ。
そんなルルと体術が互角って事は、マリアは俺達とも渡り合えるんだろうな。
「あっちもすごいわ。半精霊となったグンジョーと互角とは」
「半精霊だと?」
「知らない?半人半精」
「なるほど、だからアイツには瘴気が悪い方向へ作用してるってわけか」
瘴気は人間ではそれほど影響を受けるはずがないんだ。
それは精霊の瘴気を利用した精霊生贄魔法を使えてる事からもわかる。
しかし精霊にとって瘴気は毒であり、瘴気を受け過ぎれば魔物と化してしまう事もある。
それこそが邪神。
「いや半分は人間だから魔人ってところか」
「聡いわね。知恵袋みたいだわ」
「まぁそれに近いのは確かだろうな」
スペクターに気を取られていたが、こいつの魔力は感じ取れるだけでもルル並みだ。
つまりアンデッド系を生み出す魔法だけがコイツの魔法ではないってのはわかる。
「来なさいあたしの可愛い子供達!」
「こど・・・も?」
そういうと後ろから空中には虫の魔物が、地上にはアンデッド系の魔物が大量に湧き出た。
「やるな、これほどの魔物は簡単に生み出せるもんじゃねぇぞ」
「時間をかけて生み出したのよ」
「だが有象無象だ。聖なる光よ。魔を沈め消したまえ」
聖なる力っていうのは神に近い力も持つ。
帝国が各国に戦争を仕掛けられる1番の理由は聖騎士の家系が魔物を鎮静できる技を持っていたから。
魔物に対しての防衛がテリー家の一人で済むのが1番でかいだろうな。
テリー家がもし剣術としてこの技を名付けるとすれば祈禱ってところか。
「聖なる力、やっぱり恐ろしいわね。しかも当時の勇者の仲間の聖女よりも聖なる力が強いとはね」
「それは光栄だね!魔法使いに対して俺は強く出れるんだよ!」
けど腑に落ちないこともある。
聖なる力はさっきも見せた。
なのにこの余裕はなんだ?
「異世界にはね、四天王って言葉があるの」
「四天王?テメェまさか!?」
俺の予想は正しく、奴の後ろからレインとロアーナのアンデッド同様に飛び込んで現れる。
昆虫系の魔物ってのはわかる。
昆虫の特徴である羽だったり触覚だったりが備えてあるから。
だがこれはどう考えても人型だ。
「四天王が一人ブラッドイデア」
「同じくコリディ」
「なんつー不快な姿してやがる!」
「気づいた?二人ともゴキブリの魔物がそれぞれ進化を遂げたのよ」
一人は痩せ型、一人は巨体だ。
ゴキブリは素早く動くことで知られるが、巨体ってのはなんなんだ?
「聖騎士!お相手願う!」
「片刃の柄物とは珍しいもんを使いやがる!」
このタイプは打ち合いに弱い。
だがとにかく速い。
居合と呼ばれるその剣術は、片刃にし軽量化を図ることで生まれた剣術。
油断すれば一瞬で首と胴がお別れしちまうな。
「騎士にとって打ち合いを行えないのは厄介だな。だけど俺を舐めんなよ!」
騎士は確かに居合が天敵に近いかもしれない。
それは聖騎士尾同じで基本的に身体能力の強化で打ち合う。
だから俺は聖剣をしまった。
そして居合切りを手と手を合わせることで受け止める。
「白刃取りだと!?」
「こいつは峰に弱ぇんだろ?そしてこの聖なる力でお前を浄化してゲームセットだ」
「喰らえ!毒団子の術!」
俺はその攻撃に目を疑った。
毒攻撃じゃない。
奴が毒団子を取り出してる部分にだ。
「お前、それ・・・」
「我が糞には猛毒の付与がある!」
「脱糞そのまんま投げつけてくんな!」
汚ぇ。
確かにゴキブリの作物被害の大半が糞だって言うのは聞いたことがある。
だがその上位の存在の魔物が脱糞を投げつけてくる?
ふざけんな!
「その巨体はまさかとは思うが・・・」
「食べ過ぎでこうなった!」
「俺は何と闘わされてんだ?」
しかしその毒は強力だ。
避けた場所の地面がえぐれてる。
さしずめ溶解液ってところだろ。
「こんなの色んな意味で食らいたくねえ」
「こちらも忘れてもらっては困る!」
こいつ、毒玉のアイツと組み合わさってかなり異様な強さを兼ね備えてるな。
居合切りはその速度の代わりにパワーが落ちる。
だからこそ有効的な白刃取りを選んだ。
だが白刃取りは差しでの闘いでしか通じない。
「ねぇ、あたしの事も忘れてないかしら?」
「召喚魔法使いじゃないのかよ」
モモの方を見ると、かなり大規模な火球を展開していた。
アトミックプロミネンスではないだろうが、ガンマは優に超えている。
「上級魔法:火炎爆炎」
モモが放った魔法は四天王の二匹ごと炎で包み込んだ。
応援ありがとうございます!
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