侯爵令嬢は前世で冷酷夫だった皇太子に挿入られている最中に思い出す

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第一章

2 抱いていた熱情

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    「……ん……ぁ……」

    朧気な意識の中で、ぬるぬるとした温かく柔らかい何かが身体の一番敏感な場所をまるで労るように触れている。
    ぴちゃ…ぴちゃ…と時折耳に響く水音に、意識が徐々に引き戻されて行った。

    「……あ…嫌ぁ……」

    痛む身体はうまく動いてくれない。音のする方へ顔だけ向けると、私の股を開かせて誰かが顔を埋めている。そこに見えたのはふわふわな金色の髪。手を伸ばしてそれに触れると彼は優しい笑顔を私に向ける。

    「アマリール…起きたの?」

    「…ハニエル様…?な…に…?」

    一体何をしているの?

    「可哀想に…あいつに酷くされたんだね…こんなに痛そうに赤くなってる…許せないよ…!」

    「ハニエル様駄目ぇ!そんなところ見ないで…お願い…!」

    けれどうまく身体に力が入らない。何とか脚を閉じようとしてもハニエル様の腕はそれを許してはくれなかった。

    「アマリール…お願いだから力を抜いて?。今僕が綺麗にしてあげるから。」

    すると彼の滑る舌が花弁の一枚一枚を丁寧に舐めあげ、ルーベル殿下によって無理矢理押し広げられた奥へと入って行く。

    「いやぁ!ハニエル様やめて…やめ…あん!」

    「さっきナカに残っていたものは全部掻き出して洗ってあげたからね。一応避妊の薬も飲ませてあげたから…だから大丈夫。安心して?アマリール…。」

    お薬を飲ませた…?いつそんな…?

    「アマリール、僕の腕の中でよく眠ってたから…だから口移しで飲ませてあげたんだよ。溢さずに飲めてとっても偉かった。」

    ハニエル様は天使のような笑顔で微笑み、そしてまた私の下腹部に顔を埋めた。恥ずかしくてたまらない。無理矢理された私の花弁は、さぞかし醜く咲いているだろうから。

    「綺麗だよアマリール。赤い花弁の奥からどんどん蜜が溢れてくる。ここは精一杯僕に甘い蜜をくれようとしてるんだね…酷い目に遭ったっていうのに何て健気なんだ…でも嬉しい…。」

    わざと音を立てるようにして蜜を吸われて腰が大きく跳ねる。なぜだろう。あんなに怖くて痛くて悲しかったのに、ハニエル様の優しい舌にお腹の奥は甘く疼き、きゅうっと力が入ってしまう。

    「ハニエル様…ハニエル様…」

    どうしたらいいのかわからずに手を彷徨わせると、ハニエル様は下腹部から顔を離し、慈しむような表情で私の手を取った。そしてそのまま上へと来て、私と身体を重ね合わせた。

    「淋しかったの?ごめんね…つい下の方ばかり…。でもこれでもうアマリールは元通りだよ。」

    「元通り…?」

    そんな事あるはずないのはわかってる。でもそう思わせてくれようとしているハニエル様の優しさに涙が出てしまう。

    「泣かないでアマリール…本当だよ。アマリールは綺麗だ…」

    柔らかい唇が私の心の中を伺うようにして触れる。何度も何度も小鳥のように啄み、その様子が可愛くて自然と…ほんの少しだけ微笑む事が出来た私を見たハニエル様は、真剣な顔をしてから深く口付けてきた。
    ルーベル殿下の貪るようなキスとは違う、気持ちを…心を絡ませ合うようなキスは熱くて蕩けそうになってしまう。
    ハニエル様の唇は長い時間をかけて私をたっぷりと蕩けさせたあと、胸の柔らかな膨らみへと下りた。

    「こんなに綺麗な身体がこの世に存在するなんて…君が同じ人間だなんてとても信じられないよアマリール…まるで神話に出てくる女神のようだ。」
    
    「そんな…ハニエル様…。」

    彼の真摯で優しい言葉にそれがお世辞だとわかっていても涙が止まらない。
    ハニエル様は前世でも離宮に閉じ込められた私を何度も何度も見舞ってくれた。綺麗なお花やお菓子を持って、その美しくも人懐っこい笑顔と楽しいお話で笑わせてくれた。
    まさか今生でも変わらないなんて…。

    「…ハニエル様…今の言葉がたとえ嘘だとしても嬉しい…私はいつもいつもあなたの下さる優しい笑顔と言葉に支えられていました……。」

    「アマリール…!!」

    信じられないと言うようにハニエル様は顔をくしゃくしゃにして笑う。

    「嬉しいよアマリール…!!まさか君も同じ気持ちでいてくれたなんて……!嘘なんかじゃないよ…君は本当に美しい。」

    え…?同じ気持ち?
    私はただお礼を言いたかっただけなのに。
    こんな私を綺麗だと…女としての私を励ましてくれた事と、前世の事でのお礼を……。

    「あっ……!駄目、そこは……」

    乳房を口に含まれ、舌先でチロチロと転がされる。そして彼のもう片方の手は乳房を包み込み、親指の腹で薄桃色の突起を優しくゆっくりと転がしている。
    吸っては甘く噛まれ、噛まれてはまた舌先で転がされ…それを左右交代にじっくりと施された私は下腹部に感じた事のない疼きを覚えた。

    「ここ、辛いの?アマリール。」

    「ひゃうっ!!」

    ハニエル様は私の熱く疼く蜜壺に、長い指をつぷっと沈めた。

    「ふふ、可愛い声。ねぇアマリール、見てごらん?」

    指を沈められたままゆっくりと背を起こされ、ハニエル様の中指がゆっくりと沈んでは浮かぶ様を見せられる。
    焦れったいほどに遅いその動きのせいで、ハニエル様の指の形が肉壁越しにくっきりとわかる。蜜を纏った指の太い節がゆっくりと擦れるたびに恥ずかしい声が漏れてしまう。

    「…あ…ぁん……やぁ……」

    ハニエル様の指が気持ちいい。どうしてだろう。ルーベル殿下の時は痛くてたまらなかった。恐怖に固く強張るばかりだった身体は今ハニエル様からの愛撫に蕩けて解れ、与えられる悦びすべてを受け入れている。

    「その声…たまらないよアマリール。ねぇ、こうするとどう?嫌?」

    ハニエル様が長い指の第一関節をくいっと曲げて小刻みに天井を擦る。

    「あぁっっ♡あぁん♡♡嫌っ…ハニエル様嫌ぁぁ!!」

    たっぷりと蜜を溜め込んだ蜜壺の中からぐちゅぐちゅ、ぐちゅぐちゅと絶え間なく音が漏れてくる。

    「アマリール凄い…どんどん溢れてくる。僕が欲しい欲しいって泣いてるみたいだよ?」

    息苦しそうなハニエル様。その表情は何かを必死で堪えるようでとても切ない。

    「こんなに解れてるから…もう指一本じゃ淋しいよね。ほら…どう?」

    「ひゃぁぁぁん♡♡」

    差し挿入れられた二本の指が奥まで届いたと思ったら天井を擦りながら戻ってくる。さっきよりも速く深く。
    気持ち良くて気持ち良くてどうしたらいいのかわからない。私はハニエル様にしがみつき、襲い来る甘く激しい疼きに耐える。

    「アマリール…痛くない?」

    「ハニエル様……」

    酷くされた私のナカはヒリヒリと熱を持って痛んでいた…はずなのに、今は熱く甘い疼きしか感じない。

    「…痛くない…ハニエル様が優しくしてくれるから…気持ち良くてたまらないの。どうしようハニエル様…止まらないよ…気持ち良くて切ないのが止まらないの…」

    「っ、アマリール…!!」

    「…ハニエル様…抱いて…アマリールを抱いて下さい…ハニエル様に愛されて、すべてを忘れてしまいたいの…!」

    ハニエル様の顔はさっきよりももっと切なく、けれど幸せそうに甘く微笑んだ。

    「あぁ…アマリール…!アマリール!!信じられないこんな…こんな奇跡が起こるなんて…!!」

    ハニエル様は私を見つめながら服を脱いでいく。切ない目はまるで“僕のすべてを見て”と言っているみたいだ。
    服の下にはその甘やかなお顔からは想像出来ない身体があった。しなやかで、美しく整った筋肉。そして私を愛し尽くすためにずっと待っていた昂りが天を向き、ぬらぬらと先端を妖しく光らせている。

    「…僕の身体…気に入ってくれた?」

    こんなにも美しい身体なのに、彼は自信が無さそうに聞いてくる。

    「ハニエル様…とても素敵。私…ドキドキしておかしくなりそう…。」

    「僕だって…ほら…」

    ハニエル様は私の手を取り自分の左胸にあてた。
    
    「すごい……」

    ドクドクと激しく打つ音。ハニエル様も緊張しているのだ。
    彼は膝立ちになり私の脚をゆっくりと持ち上げ開いた。そして自身の昂りをゆっくりと花芽と花弁に擦り付けていく。蜜を纏わせるようにして。
    にちゃにちゃと淫猥な音が私の羞恥と感度を更に高めていく。

    「あっ…あっ…あぁん♡♡」

    ハニエル様はしばらくの間上からうっとりとした表情で私の喘ぐ様を眺めていた。何度も何度も花芽に自身を擦り付けながら。
    そして身体を屈めキスをくれる。しっとりと甘く繋がる唇に私が気を取られている隙に、彼はゆっくりと蜜壺の中にその昂りを沈めていった。

    
    
    
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