侯爵令嬢は前世で冷酷夫だった皇太子に挿入られている最中に思い出す

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第一章

10 狂う

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    「…んっ……」

    とろりとした液体が喉を下ると身体は火を噴くように熱くなった。
    少しだけ付き合えと言われ口移しで飲まされた琥珀色のお酒。私が強いお酒は苦手だというのがわかると一口だけ口移しで飲まされ、その後甘いチョコレートを口に放り込まれた。

    「俺にも半分寄越せ…。」

    そう言うと彼は私の舌の上で溶けかけたチョコレートを舐め取るようにして味わった。アルコールと彼の熱い吐息で頭がクラクラする。
    長い長いキスの後、息が切れて広い胸にぺたりと寄りかかると彼は力の抜けた私の身体を今度は勢いよく持ち上げた。

    「あぁぁぁん♡♡」

    ずぶりと派手な音をたてて彼の昂りが奥まで沈む。

    「…やっと準備ができたか。」

    「あっ♡あっ♡あぁぁん♡♡」

    彼が一歩ずつ進むたびに二人の繋がる場所からさっきは聞こえなかったじゅぶじゅぶとした水音が響きだした。

    「やっっ♡どうして♡やぁぁ♡♡」

    身体にうまく力が入らない。さっきまで擦れてばかりで痛かった蜜壺が、信じられないほどに潤って彼の抽挿を滑らかにしている。

    「酒で余計な力が抜けたんだ。何もおかしくない、それでいい。これからお前を思い切り抱くぞ。いいな。」

    「殿下、殿下、あん♡あぁぁん♡」

    ゆさゆさとわざと私を揺さぶるようにして進む彼にしがみつくと今度は胸の突起が彼の逞しい筋肉に擦れておかしくなりそうになる。
    ベッドに戻り繋がったまま私を下ろすと彼は私の顔の横に手をついて真剣な顔で見つめてきた。

    「乱暴にはしない。けれどこの先は止めてやる事はできない。本当に嫌ならこれで俺を刺せ。罪には問わない。」

    そう言って彼は小さな短剣を私の目の前に差し出した。

    「握っていろ。」

    皇太子にそんな事できる訳がない。いくら彼が罪に問わないと言っても周りは決して私とクローネ侯爵家を許さないだろう。

    「できません…やめて下さい殿下…!!」

    「…本当にいいのか?泣いても止めないぞ。お前が気を失っても止められるか自信がないんだ。」

    彼の瞳の奥底はまた揺れている。
    何をそんなに怖がっているのだろう。決して逃れられない檻に入れたのは自分なのに。

    「それでも…それでもあなたを刺すなんてできません…だから殿下…どうか…」

    “優しくして”
    最後の言葉は彼の口の中に消えた。   


    ずっと繋がっていたから彼の心にも余裕ができたのだろう。今度は大きな手と熱い舌が私の身体を翻弄し始めた。
    彼の胸板で擦れてピンとその存在を主張した突起を口に含まれ、もう片方は人差し指で上下に弾かれると蜜壺の中の肉が柔らかく蕩けていくのがわかる。

    「…あ♡…あ♡…あぁん♡」

    彼は残酷なだけじゃない。恐ろしく頭の良い人だ。経験などなくても私の反応を見るだけで十分なのだろう。感じるところを的確に攻めてくる。

    「動くぞ。」

    「あっっ…!!駄目っ♡駄目ぇ♡♡」

    激しすぎて頭がおかしくなりそう。ハニエル様も激しくしてくれたけど、これはその比じゃない。

    「やだっ♡やだぁぁ♡♡♡」

    イヤイヤと首を振っても彼は一向に速度を緩めてくれない。それどころか悲鳴にも似た声をあげる私をうっとりとした目で見つめている。

    「そんなにいいのか?」

    「違っ♡違うのぉ♡♡」

    でも彼がそう言うのもわかる。だってこんなに激しくされてナカはぎゅうぎゅうに圧迫されてるのに、蜜はどんどん溢れて彼を奥へと誘い締め付ける。

    「アマリール、俺の名を呼べ。」

    「名前…?」

    腰の動きを止めて彼は言う。

    「ルーベル殿下…」

    「違う。“殿下”はいらない。」

    いくら抱かれているからと言ってもいきなり呼び捨てになどできない。しかし続けて“ルーベル様”と呼んだらやはり却下されてしまった。

    「…ルーベル…」

    「それでいい。」

    するとまたズンッと奥を突かれ私は啼く。

    「ひぁっ♡♡お願…そんなに激しくしないで…お願いルーベル…!」

    彼の背に手を回し必死にしがみつくと彼の腕も私を抱くように回る。逞しい身体に包まれると何故かとても安心した。けれど激しい抽挿は止まらない。彼は私を抱き締めたまま低く耳元で囁く。

    「もっと…もっとだ…。もっと俺の名を呼べ。」

    「ひゃあん♡耳…だめ…だめぇ♡♡」

    片方の耳は彼の声で、もう片方の耳は熱棒で蜜がかき混ぜられる淫猥な響きに犯され、自分自身が保てなくなりそうだった。
    
    「ルーベル…ルーベル…ルー…」

    何とか気を失わないようにとうわ言のように彼の名を何度も呼んだその瞬間だった。

    「アマリール!?」

    ルーベル殿下はすごい形相で私の名を呼んだ。目を見開き顔を歪めて。

    「…お前…思い出したのか…?」

    思い出す?一体何の事を言っているのだろう。

    「ルーベル…?何…?」

    「違う!さっきの呼び方だ!」

    さっきの呼び方…?

    「もう一度呼んでくれ!頼む…!!」

    どうしてそんな顔するの…?
    でも聞けなかった。私を見つめる彼の瞳があまりにも哀しすぎて。
    さっき私は何と言って彼を呼んだのだろう。
    
    ルーベル…ルーベル…ルー…

    
    「……ルー……?」

    そう呼んだ瞬間の彼の顔を私は一生忘れないだろう。

    「…アマリール……!!」

    整った美しい顔がまるで親に泣いて抱っこをせがむ子供のようにくしゃくしゃに歪んだ。

    「あっ♡あぁぁぁぁん♡♡」

    泣いているのだろうか。顔を見せないように首筋に顔を埋めひたすらに私の奥を突く。

    「だめっ♡ルーベル♡だめなの…もう…!!」

    けれどどんなにお願いしても彼は許してくれない。花芽から蜜壺の奥にかけてじくじくとした強い快感が波のように押し寄せる。

    「今夜は一度だけじゃ終わらせない…だから安心して何度でもイけ。」

    そして彼は私の口を塞いだ。
    絶頂を迎え痙攣する身体から力が抜けきるまでずっと。

    
    
    

    





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