王女は魔道師団長の愛に溺れる

クマ三郎@書籍&コミカライズ3作配信中

文字の大きさ
43 / 59

42 *

しおりを挟む





 「リーリア……脱ぐのを手伝ってもらえませんか?」

 ユーインが着ている今日のローブは、平素の飾り気のないローブとは違い、儀式などで使用される厳かなもの。
 裸でお手伝いは恥ずかしかったが、ひとりだけ裸なのはもっと恥ずかしい。
 リーリアはユーインの後ろに回り、飾りなどひとつずつ確認し、外していく。
 これだけのものをひとりで着付けるのは大変だったろうに。
 いや、ユーインには数多くの弟子がいるから、もしかしたら手伝ってもらったのかもしれない。
 ……それが男とは限らないが。
 
 「……着る時は、どなたかに手伝ってもらったのですか?」

 努めて平静を装ったつもりだが、ユーインは“お見通しだよ”というような表情で、リーリアの顔を覗き込んだ。

 「リーリア、私が望んでこの身体に触れさせるのは、世界中であなただけですよ……そんなに私の事が信用できないの……?」

 「そういう訳じゃ……」

 シュルリ、と帯の解ける音がして、ユーインはローブの下に着ていた薄衣に手をかけた。
 現れたのは神々の彫像のような、美しい筋肉に覆われた肉体。
 リーリアは生まれて初めて見る極上の身体に目が釘付けになった。

 「安心して、リーリア……」

 「えっ?」

 「今夜を最後に、もう二度と不安になることはないから……」

 ユーインはリーリアの背中に手を回すと、あっという間に仰向けに寝かせてしまった。
 そしてリーリアの柔らかな太腿の間に自身の身体を割り込ませる。

 「あ……」

 これからすることへの期待と、抑え込まれた情欲が、今にも堰を切って溢れ出そうな揺れる瞳。
 指と舌で一度とろとろに蕩かされた秘処に、ユーインは逞しい分身を擦り付ける。
 
 「リーリア……見て」

 ユーインの肌と同じ色のそれは、血管を浮かび上がらせ、雄々しくそそり勃っていた。

 「やっ……!」

 「目を逸らさないで。どうかしっかりとその目で私のすべてを見てください。そして言うんだ、“欲しい”と。そうすれば私の心も身体も、そしてこの命もすべて、リーリア、あなたのものだ」

 溢れた蜜を纏って妖しく光る雄茎。
 美しく穏やかなユーインが、こんなにも恐ろしいものを隠し持っていたなんて。
 
 「リーリア……」

 ユーインの息が荒い。
 ゆるゆると腰を動かしながら、淫猥な音を響かせてリーリアを誘っている。

 ──怖い

 こんな大きなものが自分の中に収まるなんてとても思えない。
 裂けてしまうのではないだろうか。
 
 「あぅっ……!!」

 その時、つぷり、と音を立てて、リーリアの秘処が何かを飲み込んだ。

 「リーリア、ほんの少し指が挿入はいってるのわかる?本当ならこんな事……初めてあなたの中に挿入はいるのは私じゃなきゃ嫌なんだけど……こんなに怖がってるから少しだけ……」

 「あっ、あっ、んんっ!」

 浅いところで何度も沈んでは浮かぶ中指。
 何もかもが初めてのリーリアの身体は、僅かな事でも快楽を拾う。
 
 「リーリア、気持ちいい?……あぁ、気持ちいいんですね。こんなに蕩けた顔をして……」

 「ユーイン様、ユーイン様ぁ!!」

 さっきのように昇りつめる訳でなく、焦れったい刺激が延々と続き、リーリアはもどかしくて無意識に腰を揺らす。

 「リーリア……お願いだから、あなたの手で私を囚えて……」

 

 

 



 
 
しおりを挟む
感想 139

あなたにおすすめの小説

贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる

マチバリ
恋愛
 貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。  数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。 書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。

私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】

Lynx🐈‍⬛
恋愛
 ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。  それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。  14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。 皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。 この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。 ※Hシーンは終盤しかありません。 ※この話は4部作で予定しています。 【私が欲しいのはこの皇子】 【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】 【放浪の花嫁】 本編は99話迄です。 番外編1話アリ。 ※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。

完結(R18 詰んだ。2番目の夫を迎えたら、資金0で放り出されました。

にじくす まさしよ
恋愛
R18。合わないと思われた方はバックお願いします  結婚して3年。「子供はまだいいよね」と、夫と仲睦まじく暮らしていた。  ふたり以上の夫を持つこの国で、「愛する夫だけがいい」と、ふたり目以降の夫を持たなかった主人公。そんなある日、夫から外聞が悪いから新たな夫を迎えるよう説得され、父たちの命もあり、渋々二度目の結婚をすることに。  その3ヶ月後、一番目の夫からいきなり離婚を突きつけられ、着の身着のまま家を出された。  これは、愛する夫から裏切られ、幾ばくかの慰謝料もなく持参金も返してもらえなかった無一文ポジティブ主人公の、自由で気ままな物語。 俯瞰視点あり。 仕返しあり。シリアスはありますがヒロインが切り替えが早く前向きなので、あまり落ち込まないかと。ハッピーエンド。

お飾りの妃をやめたら、文官様の溺愛が始まりました 【完結】

日下奈緒
恋愛
後宮に入り、妃となって二年。 それなのに一度も皇帝に抱かれぬまま、沈翠蘭は“お飾りの妃”としてひっそりと日々を過ごしていた。 ある日、文部大臣の周景文が現れ、こう告げる。 「このままでは、あなたは後宮から追い出される」 実家に帰れば、出世を望む幼い弟たちに顔向けできない――。 迷いの中で手を差し伸べた彼にすがるように身を預けた翠蘭。 けれど、彼には誰も知らない秘密があった。 冷たい後宮から始まる、甘くて熱い溺愛の物語。

初夜った後で「申し訳ないが愛せない」だなんてそんな話があるかいな。

ぱっつんぱつお
恋愛
辺境の漁師町で育った伯爵令嬢。 大海原と同じく性格荒めのエマは誰もが羨む(らしい)次期侯爵であるジョセフと結婚した。 だが彼には婚約する前から恋人が居て……?

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました

蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。 そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。 どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。 離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない! 夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー ※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。 ※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

処理中です...