始発バスは異世界行き

春夏

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10.実った初恋

4.幸せになろう※

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「エデ、エデル、もう無理、もう…アッ、んぅっ!」
エデルの指が僕の中を掻き回す。もうだめ、もう無理、聞かれたくない恥ずかしい甘い声のあいだに懇願する。
「ほら、どうしてほしいかちゃんと言って」
……エデルは言わせたいんだ。エデルが欲しい、って。僕の中にエデルをちょうだい、って。僕が恥ずかしくて言えないのをわかってるのに、僕に求めてほしいんだ。

「…ミア…トロトロだよ。可愛い……」
さっき出したばかりなのに、触ってもいないミアのソレはまた欲情の雫を垂らして俺を誘う。初めてだというのに、ナカで感じてくれている。そのことが嬉しくて焦らし続ける俺に、ミアがとうとう言った。
「…挿れて、お願い、僕をエデルのものにして!」
挿れて、いれてよぉ、と繰り返し、無意識なんだろうな、膝を抱えてヒクつく蕾を俺に見せつけて……。
降参だ、年上の余裕なんてどこかへ捨ててやるよ。

僕の体を抱きしめて短いキスを繰り返しながら、エデルが僕を満たしていく。荒い息をはきながら、ゆっくり、でも確実に僕を乱していく。みあ、と小さく僕を呼んで、その声に応えるように僕の中が勝手にエデルを締め付けた。
「ァンッ、ア、んんっ!きもちぃ、イイよぉ…んぁっ、えでる、えでる、イッちゃう、イッ……ゃあぁっ!」
「……っは、ん、俺も、たまんないよ、ミア……っ!」
膨らみを増したエデルから熱が注がれて、僕も何度目かわからない精を放った。

「……ぼく…エデルのものに…なれた?」
「…ミアは俺のもので、俺はミアのものだよ。ふたりで幸せになろうな」
頬を寄せて笑い合う。
ミアが静かに瞳を伏せて、エデルが愛しそうに瞼に口付けた。
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