2 / 10
どれだけ稼ぎが悪くても、幼女に飼われる趣味はない!!
子犬様の祟りでしょうか?
しおりを挟む
全てが鉄で囲まれたお部屋、それがろ・う・や♡
とってもヒンヤリとしていてサディスティックな感じがする。
そして今の俺の服装、それはハ・ダ・カ♡
首には大型犬が付けるであろう首輪がはめられている。
「なに?このSM的なプレイ空間…全然嬉しくない…」
そこまで言いかけて思わずハッとした。これは、まさしく子犬様の祟りではないでしょうか!?鬼の形相で怒りをあらわにした俺に苛立った子犬様が、まさしく鬼のような所業を今、俺に成しているのでは??
…とか、バカな事を考えてみる。
一旦、落ち着こう。冷静になろう。
いや冷静になったところで意味はないのだが。だって、どう考えても、噛まれて気絶した俺が誰かに監禁された、危ない状況には変わりないのだから。
「……へ……」
「………」
男女の話し声と足音が近付いてくる。
それらは俺がいる牢屋の前までやってきた。
男の方は見たことのない…まるで中世ヨーロッパ時代の貴族のような格好に、真っ赤なダッサい帽子をかぶり、両手を擦りながら女の方にヘラヘラと不気味に媚びを売っている。
女の方は…いや、女の子?見た目は12~3才位の女の子だ。金髪ロングの髪を2つに結び、真っ黒な膝上5㎝的な感じのワンピース姿。白い肌に青い瞳がいかにもな美少女だった。
「いかがですか?アリス様。これは最近拾った雑種でして、雑種にしては珍しい髪と瞳が真っ黒な犬種なのです。」
「ふーん、これ名前はあるの?」
アリスと呼ばれたこの女の子は明らかに俺を見て、「これ」と言った。
それだけじゃない。そっちのオッサンも「犬種」だの「雑種」だのと言っていた。
違うよね?俺は人間だよね?なんて失礼な奴らめ。
俺は不機嫌な顔で2人を睨み付けた。
オッサンは慌てた様子でズボンのポケットから鞭を取り出した。
「お前!アリス様に向かってなんて無礼な!」その言葉とともに鞭が打たれる。
バチィ!!と牢屋の柵の部分に当たった。
ばーか!あたらないっつーの…………バチバチバチィ!!
「がっっあ!!」突然、体中に電気が流れ、俺は跪く体勢になった。
「なんだ…これ…」
「何を言っている?超教鞭を知らんのか?お前はどこの雑種だ?」オッサンは鞭を手のひらでパシパシさせながら怪訝な顔を向けてくる。
「超教鞭?なんだそれ?というか、ここはどこなんだ?」俺が色々質問をしたのが気に食わなかったのか、「煩い!」とまた超教鞭なるモノを振り落とした。
バチィ!!とした音のあとに、体中に走る電流。めちゃくちゃ痛い。
「…名前は?」
俺が鞭打たれる所を黙って見ていたアリスが口を開いた。
「アリス様、このようなバカ犬に名前なぞ…」
「お前に聞いていないわ、シュナイダー。それから『これ』をそんなに鞭打たないで貰えるかしら?犬が犬を鞭打つ様は滑稽で不愉快だわ。」
アリスは腕組みして、まるで上からオッサンを見下すような圧をかけている。
「早く答えなさい。あなたの名前は?」
「俺は犬塚健一、言っとくが犬ではなくて人間だ。」チラッとこちらを見て名前を尋ねてきたアリスに、俺は答えた。
「ふーん」アリスはニヤッと口の端をあげて笑うと、「口答え出来るのね」と小さく呟いた。
「決めたわ、これにする。」
『は???』オッサン…もといシュナイダーと俺は息ぴったりで言葉が重なった。
「犬塚健一、アンタは今から私のモノよ。」アリスはイタズラな笑顔を浮かべた。
とってもヒンヤリとしていてサディスティックな感じがする。
そして今の俺の服装、それはハ・ダ・カ♡
首には大型犬が付けるであろう首輪がはめられている。
「なに?このSM的なプレイ空間…全然嬉しくない…」
そこまで言いかけて思わずハッとした。これは、まさしく子犬様の祟りではないでしょうか!?鬼の形相で怒りをあらわにした俺に苛立った子犬様が、まさしく鬼のような所業を今、俺に成しているのでは??
…とか、バカな事を考えてみる。
一旦、落ち着こう。冷静になろう。
いや冷静になったところで意味はないのだが。だって、どう考えても、噛まれて気絶した俺が誰かに監禁された、危ない状況には変わりないのだから。
「……へ……」
「………」
男女の話し声と足音が近付いてくる。
それらは俺がいる牢屋の前までやってきた。
男の方は見たことのない…まるで中世ヨーロッパ時代の貴族のような格好に、真っ赤なダッサい帽子をかぶり、両手を擦りながら女の方にヘラヘラと不気味に媚びを売っている。
女の方は…いや、女の子?見た目は12~3才位の女の子だ。金髪ロングの髪を2つに結び、真っ黒な膝上5㎝的な感じのワンピース姿。白い肌に青い瞳がいかにもな美少女だった。
「いかがですか?アリス様。これは最近拾った雑種でして、雑種にしては珍しい髪と瞳が真っ黒な犬種なのです。」
「ふーん、これ名前はあるの?」
アリスと呼ばれたこの女の子は明らかに俺を見て、「これ」と言った。
それだけじゃない。そっちのオッサンも「犬種」だの「雑種」だのと言っていた。
違うよね?俺は人間だよね?なんて失礼な奴らめ。
俺は不機嫌な顔で2人を睨み付けた。
オッサンは慌てた様子でズボンのポケットから鞭を取り出した。
「お前!アリス様に向かってなんて無礼な!」その言葉とともに鞭が打たれる。
バチィ!!と牢屋の柵の部分に当たった。
ばーか!あたらないっつーの…………バチバチバチィ!!
「がっっあ!!」突然、体中に電気が流れ、俺は跪く体勢になった。
「なんだ…これ…」
「何を言っている?超教鞭を知らんのか?お前はどこの雑種だ?」オッサンは鞭を手のひらでパシパシさせながら怪訝な顔を向けてくる。
「超教鞭?なんだそれ?というか、ここはどこなんだ?」俺が色々質問をしたのが気に食わなかったのか、「煩い!」とまた超教鞭なるモノを振り落とした。
バチィ!!とした音のあとに、体中に走る電流。めちゃくちゃ痛い。
「…名前は?」
俺が鞭打たれる所を黙って見ていたアリスが口を開いた。
「アリス様、このようなバカ犬に名前なぞ…」
「お前に聞いていないわ、シュナイダー。それから『これ』をそんなに鞭打たないで貰えるかしら?犬が犬を鞭打つ様は滑稽で不愉快だわ。」
アリスは腕組みして、まるで上からオッサンを見下すような圧をかけている。
「早く答えなさい。あなたの名前は?」
「俺は犬塚健一、言っとくが犬ではなくて人間だ。」チラッとこちらを見て名前を尋ねてきたアリスに、俺は答えた。
「ふーん」アリスはニヤッと口の端をあげて笑うと、「口答え出来るのね」と小さく呟いた。
「決めたわ、これにする。」
『は???』オッサン…もといシュナイダーと俺は息ぴったりで言葉が重なった。
「犬塚健一、アンタは今から私のモノよ。」アリスはイタズラな笑顔を浮かべた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?
スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。
女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!?
ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか!
これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で
重田いの
ファンタジー
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で、人々の間に静かな困惑が広がる。
魔術師は事態を把握するため使用人に聞き取りを始める。
案外、普段踏まれている側の人々の方が真実を理解しているものである。
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる