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1.発見
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記念すべき一話目!執筆初心者なので改善点、誤字脱字があれば教えてください!
「セラ、ここで大人しく待っててね。すぐ戻るから。」
いつも優しいお母さんは聞いた事のないような震えた声で言う。
「セラ、魔物はお父さん達が倒してきてやる。安心しろ。」
いつも面白い事を言って私を笑わせてくれたお父さんが言った。でも私を安心させるために言っている事が分かる。剣を持つ手が震えている。
そしてお父さん達は家族で籠っていた部屋の鍵を閉め、魔物の元へ行った。
私は愛刀の隠し場所まで走る、そして扉を蹴破り、風の魔術でお父さん達の場所を探す。
村の中心にいるようだ、私の家から村の中心までは私が全力で走っても5分はかかる。
お父さん達のいる場所まで全力で駆けるとそこは、血生臭い土地へとなっていた。
血塗れになり地に臥している人達、その中に、お父さんとお母さんは倒れていた。
「お父さん!!お母さん!!!」
お父さんは喉を裂かれ、死んでいた、お母さんは、お腹から裂けて、死んでいた。
私がもっと早く到着できていれば、お父さん達は助かっていたのに。
屍の奥に、魔物がいた。
お前がお父さん達を殺したのか、許さない、百回殺しても殺してやる。
魔物の所まで八歩で距離を詰める、既に私の愛刀は抜き放っている。
無防備な体に向かって一薙ぎする、魔物の腕が断ち切れる。
私に気づいた魔物が私に向かって吠えた。気づくのが遅い。
その後間髪入れずに魔物の後ろへと風の魔術を使い飛ぶ。
後ろへと飛ぶ際に首を狙って一閃。魔物は横に飛び、私の攻撃を避けた。
だが魔物の後ろへと飛んだ私の攻撃は避けれまい。
私は魔物の背を袈裟斬りにする。血が噴き出て魔物は事切れた。
「お父さん、お母さん、魔物はもう死んだよ。村を守ろうとしてくれてありがとうね。」
その言葉だけを言い、堪えられなくなった涙を溢す。何分程経っただろうか、沢山の気配が近づいてきて、私は急いで振り向いた。振り向いた先には、帯剣している人達がいた。聖国の討伐隊だろうか。
「あなた達は誰ですか?」
私は尋ねた。そうすると、先頭に立っている私と同じぐらいの年齢の女の人が答えた。
「私達は討伐隊だ、魔物は…君が倒したのか?」
「はい、私が倒しました。」
そう言うと討伐隊の人達が騒ついた。
「一人で倒したのか?私達でも数人がかりで倒す魔物を…」
「お父さん達が魔物を疲弊させていたので隙を狙うだけでしたので…」
「……そうか、村の生存者はいるのか?」
「分かりません、私はお父さん達を助けに行ったので確認は出来ていません。」
「ではこれから探そう。風の魔術が使える者!この村の生存者を魔術を使い調べろ!」
「………隊長!生存者はこの方以外に五人です。」
「五人か…私達がもっと早く到着していればもっと犠牲者を減らせたかもしれないのに…私達は救助に行くが君はどうする?」
「あの、討伐隊に入れてもらう事はできますか?」
「人数が少ないから大歓迎なんだが…危険だぞ?いいのか?」
「はい、私は両親を魔物に奪われました。私から暮らしを奪った魔物は全て殺すと決めたんです。お願いします。」
「…分かった。正式な手続きは聖都に戻らないとできないが、入隊を許可しよう。仲間になるから名前を聞かないといけないな、君の名は?」
「セラフィです、親しい人からはセラって呼ばれてます。」
「分かった、私は討伐隊隊長のエミリヤだ。よろしく。」
「私も宜しくお願いします。」
その後、村の生存者を探し、全員損傷なしで発見された。生存者の内一人は私の幼い頃からの親友だった。
「セラ!!生きてたのね!!良かった…」
「うん、大丈夫だったよ、ミア。」
「セラ、魔物はどうなったの?」
「私が倒した。」
「すごいじゃん!セラ!」
「でも、私が到着に遅れた所為でお父さん達は死んだ…」
「…そうだったの、セラ……セラはこれからどうするの?」
「私は討伐隊に入ろうと思う。」
「どうして?どうしてセラは危ないのに入ろうと思うの?」
「今まで暮らしてきた村は魔物のせいで壊滅した、お父さん達も殺された。全ての元凶の魔物は皆殺しにするって決めたんだ。だから討伐隊に私は入るの。」
「…分かった、セラがそうするって決めたなら私は止めない。……あの、討伐隊の人達、少しいいですか?」
ミアはエミリヤさんに話しかける。
「なんだ、少女よ。」
「私も討伐隊に入れさせてください。」
「ミア?!」
「セラ、私昔言ったじゃない、セラが村から出るって言うなら私もついていくって。」
「でも、危ないのに…」
「それ、私もさっき言ったわよ。」
ミアはそう言って笑う。
「分かった、セラフィも言った通り危険だが…君は覚悟を決めているのだな、なら止める必要はない。」
「ありがとうございます。これからお願いします。」
「あぁ、よろしく頼むぞ。…そうだ、君の名前も聞かないとな。」
「私の名前はミアです。」
「ミアか、私の名前はエミリヤだ。よろしく。」
私が討伐隊に入ると言ったらミアまでついてきてしまった。私の鍛錬に付き合っていたとはいえ、ミアは魔素の保有量も私より少なかったはず、とても心配だ…
「セラ、ここで大人しく待っててね。すぐ戻るから。」
いつも優しいお母さんは聞いた事のないような震えた声で言う。
「セラ、魔物はお父さん達が倒してきてやる。安心しろ。」
いつも面白い事を言って私を笑わせてくれたお父さんが言った。でも私を安心させるために言っている事が分かる。剣を持つ手が震えている。
そしてお父さん達は家族で籠っていた部屋の鍵を閉め、魔物の元へ行った。
私は愛刀の隠し場所まで走る、そして扉を蹴破り、風の魔術でお父さん達の場所を探す。
村の中心にいるようだ、私の家から村の中心までは私が全力で走っても5分はかかる。
お父さん達のいる場所まで全力で駆けるとそこは、血生臭い土地へとなっていた。
血塗れになり地に臥している人達、その中に、お父さんとお母さんは倒れていた。
「お父さん!!お母さん!!!」
お父さんは喉を裂かれ、死んでいた、お母さんは、お腹から裂けて、死んでいた。
私がもっと早く到着できていれば、お父さん達は助かっていたのに。
屍の奥に、魔物がいた。
お前がお父さん達を殺したのか、許さない、百回殺しても殺してやる。
魔物の所まで八歩で距離を詰める、既に私の愛刀は抜き放っている。
無防備な体に向かって一薙ぎする、魔物の腕が断ち切れる。
私に気づいた魔物が私に向かって吠えた。気づくのが遅い。
その後間髪入れずに魔物の後ろへと風の魔術を使い飛ぶ。
後ろへと飛ぶ際に首を狙って一閃。魔物は横に飛び、私の攻撃を避けた。
だが魔物の後ろへと飛んだ私の攻撃は避けれまい。
私は魔物の背を袈裟斬りにする。血が噴き出て魔物は事切れた。
「お父さん、お母さん、魔物はもう死んだよ。村を守ろうとしてくれてありがとうね。」
その言葉だけを言い、堪えられなくなった涙を溢す。何分程経っただろうか、沢山の気配が近づいてきて、私は急いで振り向いた。振り向いた先には、帯剣している人達がいた。聖国の討伐隊だろうか。
「あなた達は誰ですか?」
私は尋ねた。そうすると、先頭に立っている私と同じぐらいの年齢の女の人が答えた。
「私達は討伐隊だ、魔物は…君が倒したのか?」
「はい、私が倒しました。」
そう言うと討伐隊の人達が騒ついた。
「一人で倒したのか?私達でも数人がかりで倒す魔物を…」
「お父さん達が魔物を疲弊させていたので隙を狙うだけでしたので…」
「……そうか、村の生存者はいるのか?」
「分かりません、私はお父さん達を助けに行ったので確認は出来ていません。」
「ではこれから探そう。風の魔術が使える者!この村の生存者を魔術を使い調べろ!」
「………隊長!生存者はこの方以外に五人です。」
「五人か…私達がもっと早く到着していればもっと犠牲者を減らせたかもしれないのに…私達は救助に行くが君はどうする?」
「あの、討伐隊に入れてもらう事はできますか?」
「人数が少ないから大歓迎なんだが…危険だぞ?いいのか?」
「はい、私は両親を魔物に奪われました。私から暮らしを奪った魔物は全て殺すと決めたんです。お願いします。」
「…分かった。正式な手続きは聖都に戻らないとできないが、入隊を許可しよう。仲間になるから名前を聞かないといけないな、君の名は?」
「セラフィです、親しい人からはセラって呼ばれてます。」
「分かった、私は討伐隊隊長のエミリヤだ。よろしく。」
「私も宜しくお願いします。」
その後、村の生存者を探し、全員損傷なしで発見された。生存者の内一人は私の幼い頃からの親友だった。
「セラ!!生きてたのね!!良かった…」
「うん、大丈夫だったよ、ミア。」
「セラ、魔物はどうなったの?」
「私が倒した。」
「すごいじゃん!セラ!」
「でも、私が到着に遅れた所為でお父さん達は死んだ…」
「…そうだったの、セラ……セラはこれからどうするの?」
「私は討伐隊に入ろうと思う。」
「どうして?どうしてセラは危ないのに入ろうと思うの?」
「今まで暮らしてきた村は魔物のせいで壊滅した、お父さん達も殺された。全ての元凶の魔物は皆殺しにするって決めたんだ。だから討伐隊に私は入るの。」
「…分かった、セラがそうするって決めたなら私は止めない。……あの、討伐隊の人達、少しいいですか?」
ミアはエミリヤさんに話しかける。
「なんだ、少女よ。」
「私も討伐隊に入れさせてください。」
「ミア?!」
「セラ、私昔言ったじゃない、セラが村から出るって言うなら私もついていくって。」
「でも、危ないのに…」
「それ、私もさっき言ったわよ。」
ミアはそう言って笑う。
「分かった、セラフィも言った通り危険だが…君は覚悟を決めているのだな、なら止める必要はない。」
「ありがとうございます。これからお願いします。」
「あぁ、よろしく頼むぞ。…そうだ、君の名前も聞かないとな。」
「私の名前はミアです。」
「ミアか、私の名前はエミリヤだ。よろしく。」
私が討伐隊に入ると言ったらミアまでついてきてしまった。私の鍛錬に付き合っていたとはいえ、ミアは魔素の保有量も私より少なかったはず、とても心配だ…
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