15 / 62
第15話 従者の嗅覚
しおりを挟む
フィーは幼い頃から何でも食べた。
道に落ちている木の実でも平気で拾って食べるので、
しょっちゅうターニャに叱られていた。
少食のジュリアが残したものも、
もったいないと言っては、
フィーが全部食べていた。
そんなフィーを見慣れていたジュリアは、
フィーが食べ物を拒絶したことに驚いた。
しかし、ジュリアにミルク粥を食べさせていた侍女はもっと動揺し、
真っ青になった。
バジリスク将軍は侍女の態度を不審に思い、
ミルク粥を侍女から取り上げた。
すると食べさせていた侍女だけでなく、
周りにいた侍女達も全員あわてふためいた。
「フィー、ミルク粥から変な匂いがするんだな?」
バジリスク将軍は娘のフィーに確認した。
「うん。なんか不味そうな匂いがする( ´_ゝ`)」
フィーはあいかわらず怪訝そうな顔をして言った。
フィーの拾い食いがひどいので、
フィーの両親はそのうち毒キノコでも食べるんじゃないかと心配していたが、
フィーは不思議と毒が入っているものは食べなかった。
ターニャがフィーに聞いたところフィーは
「不味そうな匂いがするものは食べない( ´_ゝ`)キリ」
と答えた。
フィーの嗅覚は鋭く、
夕飯のおかずが何かは必ず当てれたし、
バジリスク将軍がお土産に買ってきたものは、
箱を見ずとも中身を当てた。
「フィーの嗅覚は犬並だな。」
あまり人を誉めないバジリスク将軍も、
フィーの嗅覚についてはよく誉めていた。
しかし、母のターニャは女の子に対して、
『犬並』というのは誉め言葉ではないと、
バジリスク将軍が誉める度に怒っていた。
道に落ちている木の実でも平気で拾って食べるので、
しょっちゅうターニャに叱られていた。
少食のジュリアが残したものも、
もったいないと言っては、
フィーが全部食べていた。
そんなフィーを見慣れていたジュリアは、
フィーが食べ物を拒絶したことに驚いた。
しかし、ジュリアにミルク粥を食べさせていた侍女はもっと動揺し、
真っ青になった。
バジリスク将軍は侍女の態度を不審に思い、
ミルク粥を侍女から取り上げた。
すると食べさせていた侍女だけでなく、
周りにいた侍女達も全員あわてふためいた。
「フィー、ミルク粥から変な匂いがするんだな?」
バジリスク将軍は娘のフィーに確認した。
「うん。なんか不味そうな匂いがする( ´_ゝ`)」
フィーはあいかわらず怪訝そうな顔をして言った。
フィーの拾い食いがひどいので、
フィーの両親はそのうち毒キノコでも食べるんじゃないかと心配していたが、
フィーは不思議と毒が入っているものは食べなかった。
ターニャがフィーに聞いたところフィーは
「不味そうな匂いがするものは食べない( ´_ゝ`)キリ」
と答えた。
フィーの嗅覚は鋭く、
夕飯のおかずが何かは必ず当てれたし、
バジリスク将軍がお土産に買ってきたものは、
箱を見ずとも中身を当てた。
「フィーの嗅覚は犬並だな。」
あまり人を誉めないバジリスク将軍も、
フィーの嗅覚についてはよく誉めていた。
しかし、母のターニャは女の子に対して、
『犬並』というのは誉め言葉ではないと、
バジリスク将軍が誉める度に怒っていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,017
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる