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第1章 はじまりはじまり
第9話 父と弟
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リアナは弟が隣国に留学することになったと聞き、
少し寂しく思ったが安心もした。
王立の学園に入学したとしても寮に入ることになっていたし、
リアナが王宮で侍女として働きはじめてからは休みの日にしか顔を会わせることはできなかった。
弟は年のわりにしっかりしているし、
頭もよいから隣国に留学してもなんとかやっていけるだろう。
留学後は隣国に勤めることもできると正妃は言ってくれた。
王立の学園を出たものは基本的に王宮で働くことになる。
しかし、弟は国王を憎んでおり、国王の元で働くことは辛いだろうと考えた正妃の配慮にリアナは心から感謝した。
リアナの父は王宮図書館で働いていたが、やはり国王の元で働くのは辛いだろうとの正妃の配慮で異動することが決まったとのことだった。
「それであなたのお父様の異動先なんだけど、お父様とも話し合った結果、テオドアール領にある王宮が新しく作った平民のための学校に教師として行っていただこうかと思っているの」
正妃はリアナのために用意した正妃の宮の部屋でリアナに言った。
正妃は国王をしばきたおし二度とリアナの目に触れないように
言い渡したが、どうも国王はまだリアナを諦めきれていないように思えた。
リアナを守るためにリアナは正妃の部屋の近くに住まわせ、国王が正妃の宮に侵入することを禁止した。
リアナは正妃に感謝していた。
自分にここまで手厚くしてくれるとは正直考えてもいなかった。
正妃のことは信頼していたが王都から出たことのないリアナにとって、
テオドアール領という名前はあまり聞き覚えがなく、どこにあるかもわからなかった。
不安げな顔をするリアナに正妃は地図を持ってきてテオドアール領の位置を説明した。
テオドアール領は王都から馬車で四日もかかり、隣国との境にあり、気候がよく穏やかな土地だそうだ。
テオドアール辺境伯の先祖は王族の傍系で正妃とは子供の頃からの友人だとも説明された。
テオドアール辺境伯は平民の子供たちにも教育を受けさせたいと考え、
正妃に相談して領内に平民の子が無料で通える王立の学校を作った。
まだ作られたばかりの学校だが、この試みがうまくいけば他の領内にも学校を作っていく予定だと正妃はいった。
リアナの父親はこの話を聞き、非常にやる気になっているそうだ。
リアナは正妃のことを信頼していたし、父親が了承しているのであればリアナに否やはなかった。
少し寂しく思ったが安心もした。
王立の学園に入学したとしても寮に入ることになっていたし、
リアナが王宮で侍女として働きはじめてからは休みの日にしか顔を会わせることはできなかった。
弟は年のわりにしっかりしているし、
頭もよいから隣国に留学してもなんとかやっていけるだろう。
留学後は隣国に勤めることもできると正妃は言ってくれた。
王立の学園を出たものは基本的に王宮で働くことになる。
しかし、弟は国王を憎んでおり、国王の元で働くことは辛いだろうと考えた正妃の配慮にリアナは心から感謝した。
リアナの父は王宮図書館で働いていたが、やはり国王の元で働くのは辛いだろうとの正妃の配慮で異動することが決まったとのことだった。
「それであなたのお父様の異動先なんだけど、お父様とも話し合った結果、テオドアール領にある王宮が新しく作った平民のための学校に教師として行っていただこうかと思っているの」
正妃はリアナのために用意した正妃の宮の部屋でリアナに言った。
正妃は国王をしばきたおし二度とリアナの目に触れないように
言い渡したが、どうも国王はまだリアナを諦めきれていないように思えた。
リアナを守るためにリアナは正妃の部屋の近くに住まわせ、国王が正妃の宮に侵入することを禁止した。
リアナは正妃に感謝していた。
自分にここまで手厚くしてくれるとは正直考えてもいなかった。
正妃のことは信頼していたが王都から出たことのないリアナにとって、
テオドアール領という名前はあまり聞き覚えがなく、どこにあるかもわからなかった。
不安げな顔をするリアナに正妃は地図を持ってきてテオドアール領の位置を説明した。
テオドアール領は王都から馬車で四日もかかり、隣国との境にあり、気候がよく穏やかな土地だそうだ。
テオドアール辺境伯の先祖は王族の傍系で正妃とは子供の頃からの友人だとも説明された。
テオドアール辺境伯は平民の子供たちにも教育を受けさせたいと考え、
正妃に相談して領内に平民の子が無料で通える王立の学校を作った。
まだ作られたばかりの学校だが、この試みがうまくいけば他の領内にも学校を作っていく予定だと正妃はいった。
リアナの父親はこの話を聞き、非常にやる気になっているそうだ。
リアナは正妃のことを信頼していたし、父親が了承しているのであればリアナに否やはなかった。
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