継母ができました。弟もできました。弟は父の子ではなくクズ国王の子らしいですが気にしないでください( ´_ゝ`)

てん

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第3章 王都にて(後)

第68話 嵐は過ぎず

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一方部屋に戻ったユーリは王宮の医師の診察を受け、

「心因性の疲れから来る発熱」

という診断をもらい、

ふかふかのベッドに寝かされていた。

リカルドも途中まで一緒にいてくれたが、

様子を見に来た母上に首根っこを捕まれて連行されてしまった。

母上は去り際に、

ユーリにゆっくり休みなさいと優しく言って、

頭を撫でてくれた。

もう涙は止まっていたが、

こすった目の周りは皮膚が腫れて真っ赤だったし、

泣きすぎて頭が痛かった。

『最低最悪だ…』

熱で朦朧としながらもユーリは落ち込んでいた。

今日一日で色々なことがありすぎた。

無理やり連れていかれたお茶会にいたエレンは

何もかもぶっとんでいて、

振り回されっぱなしだった。

自分も王族のくせに、

エレンに『なぜ王族は偉いのか』ときかれ、

なにも答えられずに、

普段はあれほど避けていた兄を頼った。

完璧だと思っていた兄には別の顔があり、

それを受け入れてほしいと言われたのに、

ろくに返事もできなかった。

それでも兄は王族とは何かをユーリにきちんと話してくれた。

それにもろくに返事もできず、

自分はただ戸惑っていた。

そんな自分が嫌で、

兄やエレンに馬鹿にされるんじゃないかと、

見放されるんじゃないかと、

勝手な被害妄想に陥って、

どうにかしなきゃと焦っていた。

けれど兄もエレンもそんなダメな自分を待ってくれていた。

受け入れてくれた。信じてくれた。

ユーリは安心して、嬉しくて、びっくりして、

今まで溜め込んでいた感情もワーッと溢れてきて、

色んな感情がごちゃごちゃになって、

訳がわからなくなって号泣してしまった。

あげくのはては、泣きすぎて体調を崩し、

エレンの目の前で、衛兵にお姫様だっこをされた。

『最低最悪にカッコ悪い……』

エレンはぶっとんでいていたが、

ユーリがしんきくさくてぐずぐずめんどくさいやつだとわかった上で、

受け入れてくれた。笑いかけてくれた。

ユーリはそれが嬉しかった。

泣くんじゃなくて、

ありがとうと言いたかったのに、

自分が泣いたことで、

逆にエレンに濡れ衣を着せてしまった。

『死ぬほどカッコ悪い…』

いまさらどうにもならないが、

エレンは明日には王都を発つようだった。

『せめて明日エレンに会って、謝りたいな。

そのためには熱を下げないと。

今日は嵐みたいな一日だったな。』

ユーリはそう思うと、とりあえず寝ようと思った。

そのときユーリの部屋の扉がバーンっ!!と音をたてて、

開かれた。

ユーリはびっくりしてベッドから起きあがり、

扉の方を見ると、

「「ユーリ!!大丈夫!!?」」

お茶会から帰ってきた姉二人がユーリの部屋に乱入した。

ユーリの嵐みたいな一日はまだ終わりそうになかった。
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