兄2人からどうにかして処女を守りたいけどどうしたものか

たかし

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11、へいSiri、うざい兄の撃退方法を教えて

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「恭~今週の土曜、部活が休みなんだけどデートしよ」

「無理」

「なんで?兄ちゃんとイチャイ………遊びたくないの?」

俺は食べていたサラダを飲み込んでからスマホを開いた。

確かその日はトモとサクヤと遊ぶ日だったはず。

てか今悠にぃ、イチャイチャって言ったよな。
誰もしたくないわ。

「…その日遊び行く。門限までには帰るから。多分。」

「「は?」」

あ、そういえば遊び行くこと言ってなかったっけ。

めんどくさ……

「誰と?俺、許可した覚えないんだけど。」

「俺らの許可なしに行くなっていつも言ってるよね?誰とどこで何をするのかちゃんと言いなさい。」

出たよ…

俺、もう高校生なんだけど。これ、小学生くらいの子供に親が言わせるやつだよね。

あれ、俺今何歳だっけ。


…なんて言えるわけがない。

「トモとサクヤがケーキバイキング連れてってくれるって。だから兄さんたちとは遊びません。」

「「……………チッ」」

舌打ちをした2人は目配せし合ってそれぞれのスマホを取り出した。

「……あ、もしもし智則クン?俺だけど。さっそくだけどさ、今週の土曜って予定ある?」

「ちょっ!おい!何やってんだ!!」

どうやらあいつらを丸め込むつもりらしい。

「……ん?…よ、て、い、あ、る?…うんうん。ないよね。よかったぁ。恭がさ今週の土曜どっかの誰かさん達と遊び行くとか言い出してさ~。智則クンじゃなかったんだね~。あ、用件はそれだけだから。じゃあねー………恭、智則は予定ないってよ?」

「……………」

お前が脅したんだろうが。

あまりに華麗な脅しだったからなんも言葉が出ないわ。

てかトモの奴、裏切ったな……

3日くらい無視ろ。

「悠、そっちは?」

「着拒されてる。恭、スマホ貸せ。」

「やだよ」

……なんでサクヤの連絡先も知ってんだ。

まぁ俺の抵抗も虚しくスマホは俺の手を離れていった。

力でこのパワーゴリラに勝てるわけないんだけどさ。

「……あ、もしもし朔夜クン?恭の兄の………切れた。」

ナイス。

さすがどっかの裏切り者とは違うわ。明日ジュースでも奢ろ。

「まじでサクヤ……ほんっとムカつく。」

ちなみにうちの兄さんたちとサクヤはめちゃくちゃ仲が悪い。

兄さんたちに面と向かって喧嘩仕掛けられるのもサクヤだけだな。

本当頼りになる。

「はぁ………。ケーキバイキングなら俺らと行けばいいじゃん。ね?」

「無理。兄さんたち、甘いものそんな食べれないじゃん」

「別に食べなくても…」

「そんな人たちと行っても楽しくない。いいじゃん別に。あの2人なら兄さんたちもよく知ってるでしょ」

「だめ。サクヤだけはダメ。あいつは油断ならん。」

「…お前らに比べりゃ全然マシだよ……」

「なんか言った?」

「ナンデモアリマセン。」

やっぱり兄さんたちの笑顔の圧力には勝てる気がしない。

と、俺の携帯が震えた。

画面を見ると"トモ"と2文字。

俺は恨みを込めて無言で電話を切った。

「どうしたら行かせてくれるの。」

「あ、今のセリフ上目遣いで、それから途切れ途切れでこのカメラに向かって言ってみ?」

「は?」

スマホを構え始めた2人に睨みつつ再び震えるスマホの着信を切る。

「…………………トモ…は裏切ったからいいけど、サクヤと遊び行きたいんだけど。」

「どうしたら俺らと遊び行ってくれるの?」

ダメだ。話が噛み合わん。

「サクヤの方が先約なんだって。サクヤも甘いもの好きだし。」

「「じゃあ俺らも一緒に行く。」」

「はぁ?!」

顔を見合わせた2人が最悪の条件を提示してきた。

マジでこの2人なんなの。厄病神ですか?悪魔ですか?鬼ですか?

俺の楽しみにしてたスイーツデイを粉々にぶっ壊すつもりですか?

「絶対やだ。来ないで。」

来た時の様子を考えて背筋に悪寒が走った。

そういやこの間夕飯食べに行った時も付いてきたんだっけ。
最悪だったな。

「……来たら嫌いになるよ」

「嫌われたら即犯すよ?嫌われる心配がないからね」

…すでに今嫌いになってる最中だよ!!

「………絶交するよ」

「それは困る」

「でも今以上にくっつくよ?」

「……何なの?!俺にとって不利なことしかないじゃん!!」

ダメだ。いったん退こう。

俺じゃ兄さんたちには勝てないわ。

サクヤに相談しよ。あいつプロだから。

「……この話、保留で。」

「はいはい。」

保留宣言をすると2人はニコッと笑いながらこちらを見てくる。

…これは余裕がある時の笑顔だ。

マジでムカつく!!!


俺は負ける予感がして若干泣きそうになりながら5度目になるトモからの着信を切った。







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