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33、いつのまにか懐いてる野良猫に餌やったら家までついてきた
しおりを挟む「好きですっ」
「え」
やばい。俺小3にしてモテ期到来か?!
なんてね…。
「ごめんなさい。」
春が来たとか、そんなことを思っていた時期もありました。
転校してから告白されることが多くなった。
最初は純粋に嬉しくて付き合うことに興味津々だったから告白をOKしたりした。
まぁ小3でできることなんて限られてて一緒に帰るとか遊ぶとか、そのくらいだけど。
そのうち、どの女の子も必ず「家に行きたい♡」って言ってきて、馬鹿な俺は承諾していわゆるお家デートをしていた。
うん。その時点で気づけない俺が悪いんだけどさ。
お察しの通り、女の子たちの目当ては兄さんたち。
家に行って、兄さんたちがいなければあからさまにガッカリし、居ればいたで突進していく。
さすがの俺も顔が引きつったと思う。
いや、俺じゃないんかいって心の中で何度ツッコんだことか。
3人目くらいでもうすでに女性不振。
女って怖い……って思った。
俺が告白を断るようになっても"友達として"家に行きたがる輩はたくさんいる。
ちょっと関係が良好になってきた一部の男たちだって兄さんたちが憧れらしくて行きたいと言ってくる始末。
10回に1回くらいは連れて行ってるけど、とにかく毎日連れて行けとうるさい。
兄さんたちが人気なのは嬉しくて誇らしかったけどもうこの時すでにうんざりし始めていた。
兄さんたちも、怒りはしないものの「ちょっと多くない?」と自ら俺に言ってくる。
話しかけてくれることは大いに嬉しかった。
内容がミーハーな女の子と男の話なのは気に食わないが。
まぁ何はともあれ、俺は兄さんたちに言われた日から家に行きたいというお願いを全力で却下することに努めた。
最初は渋っていた周りも「兄さんたち、しつこい人嫌いだからさ…」とか、しおらしく言っておけば大人しくなった。
小3ちょろい。
これは今だから言えることだけどな。
そしてもう一つ厄介だったのが兄さんたちを妬んでる男。
人間、秀でたことがあると絶対憎まれたり妬まれたり嫉妬される。
兄さんたちはつい最近弟になった俺が憧れる(※昔の話です)くらい完璧な人だったし、妬まれるのも無理はないけど、その火の粉が俺に降りかかってくるのは大層迷惑だ。
小学生にできることなんてたかが知れてるけど確かに嫌がらせはあった。
悪口言われたり、地味な物が無くなってたり、無視されたり、ハブられたり…
俺の悪口は100歩譲っていいとして、兄さんたちの悪口は許せなかった。(※当時の話です)
とてつもなく憧れと羨望を持っていたからしょうがない。
だからといって媚を売ったり、肉食系女子たちのように突進していく勇気も度胸もなかったけど。
俺は俺なりに小3の時は色々と考えていたし、兄さんたちのことを観察?したりしていた。
今現在はそれが逆転してるけど。
だからあの時、
「東雲兄弟の1番と2番ってマジ顔だけだよな」
って言われた時、いてもたってもいられなくなったのはしょうがない。
「兄さんたちは顔だけしゃないし!全部完璧だもんね!お前らと違って!ばかーーーか!!」
今考えるとずいぶん子供っぽい文句だったけどあの時はあれが精一杯だった。
不幸なことに俺が怒鳴った男子たちは小6で、しかも半グレだった。
そのあとボコスカ殴られ、蹴られたけどそんなのはどうでもよかった。
今考えると我ながらにしてすごい度胸である。
その後、殴り済んだのか居なくなった男子たちは家に帰って行った。
殴られたことなんてなかった俺は痛くてすぐには動けなかったけど、どこから聞きつけたのか救急セットを抱えた兄さんたちが駆けつけてくれたのは嬉しかった。
あ、殴られてよかったってちょっと思った俺は当時重症だったと思う。
いろんな意味で。
そしてその事件の後、兄さんたちは俺をよく構ってくれるようになって今に至る。
ちなみに俺を殴った男子たちは次の日俺のところに震えながら土下座してきた。
あの時は何やってんだこいつら、って恐怖を感じたけど、今は兄さんたちのせいだと思っている。
俺が現在1番気になるのは、なんで素っ気なかった兄さんたちがあんなにブラコンというか変態になったのか。
今後研究を進めたい。
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