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魔道帝国学院 入学⑦ 裏 上
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昼食をミゲルと食べて、エミリアンヌは寮に荷物を届けに来た運び屋に部屋に荷物を置いて貰うためにミゲルと別れた。
運び屋は空間魔法かマジックバッグを持っている人がやる仕事で、大きくて重い荷物も荷物を傷付ける事なく短時間で運んでくれる。
エミリアンヌは運び屋を研究部屋に案内して魔加工用工房机と保管棚を置いてもらい、飛行用魔道具も貰った。帰りに銅貨を3枚程チップとして渡す。因みに銅貨3枚は安めのフルーツジュースが1、2杯飲める値段だ。
部屋で一人になったエミリアンヌは昨日持ってきていた旅行鞄と朝早くに部屋の外に置かれていたエミリアンヌの荷物が入っているダンボールを開いた。
旅行鞄とダンボールのどちらからも大きさから考えられない量の荷物が出てきた。この二つ共には空間魔法がかけられている。ダンボールは使い捨ての脆いものだが。旅行鞄は自分で付与し、ダンボールは買った物だった。ダンボールは大銀貨5枚もしたので、魔法付与の精度が良い旅行鞄は少なくとも金貨5枚はするだろう。入る荷物も旅行鞄の方が圧倒的に多い。ダンボールはそのカモフラージュの為にわざわざ荷物を詰めて送った。
空間魔法の付与された物は少ない為、価値が高い。使い捨ては引っ越しをする時に比較的裕福な人がよく買う為知られてもいいが、そうでない物は持っていると知られると物盗りに狙われやすい。売ると高いので、知り合いでもあまり知られない方がいい。
ダンボールには制服に冒険者としての服と街を歩く為の普段使いの服に寝巻、学院で使う為に買った筆記用具、何冊かの本にお菓子、そして生活用品が入っており、旅行鞄には冒険者として活動する時に使う得物やポーション、裏の仕事で着る服、契約している影竜のベッドや遊び道具、魔道具の数々や魔道書など貴重だったり盗まれると困るものが入っている。
エミリアンヌはとりあえずダンボールに入っていた服をクローゼットに仕舞い、寝室にある勉強机の引き出しに他の物を仕舞った。
旅行鞄から黒い膝丈まであるワンピースと、黒い底が厚いブーツと黒い外套に、ダガーなどの投げ道具を取り出し、着替えた。
「お出かけ?」
部屋から出ると、ダークライドが壁にもたれかかり、腕を組んでいた。
「ちょっと観光をしに行くの。」
エミリアンヌは突然声をかけられたのにも関わらず、ゆったりと答えた。
「案内しようか?」
「んーん、大丈夫。今日は見て回るだけだから。」
「そっか。楽しんでな。」
ダークライドは用事は終わったとばかりに、体を起こすとエミリアンヌの前を通って自分の部屋に戻った。ひらひらと後ろにいるエミリアンヌに向けて手を振りながら。
「ん、ありがとう。」
寮を出るとエミリアンヌは裏門を目指した。黒の寮は奥にあるので、正門より裏門の方が近いのだ。
エミリアンヌは門番の立たない裏門に魔力を流して出る。魔道学院にとっては門番より魔道具の方が信用できるので、箔付け用の正門の門番以外に警備に関わっているのは警備用魔道具の管理者くらいだ。
魔道学院は王都の中心である王宮に近い立地になっている。非常時に生徒達も応援に行けるようにする為だ。
その為、エミリアンヌが歩いて30分程で城下町に着いた。
エミリアンヌは城下町の冒険者ギルドに雰囲気を溶け込ませながら入った。まだ昼過ぎであるにも関わらず、酒を飲んで酔っている人達がいる。エミリアンヌはカウンターで葡萄ジュースを頼むと木製のコップを持って特に人が集まっている机に近づいた。
中心には大きなジョッキに注がれたビールを豪快に飲んでいるガタイの良い男がいる。どうやらダンジョンで大きな獲物を仕留めたらしく、機嫌良さそうに奢りだと言って追加で酒の注文をしている。
「久しぶり、バルトロスさん。」
男に声をかけると、男は怪訝そうな顔でエミリアンヌを見ると、ふと思い出したかのようにパッと破顔した。
「エミリアンヌじゃねえの!大きくなったなぁ。どうして王都に?」
「魔道帝国学院に入学したの。入学式は明日だけどね。三年前に言ってたでしょ?」
「あ?言ってたか?」
「言ったよ、臨時パーティーを解散する時に。」
「そう言われると、そんな気がするな。」
調子良く笑うバルトロスにエミリアンヌは苦笑いして空いている席に座った。
バルトロスにエミリアンヌが気安く話しかけると眉を顰めたパーティーメンバーがいたが、楽しそうなバルトロスに口を出すのを辞めた。バルトロスは愛想笑いなどしないので、信用している人としていない人との対応の差が大きく分かりやすい。
運び屋は空間魔法かマジックバッグを持っている人がやる仕事で、大きくて重い荷物も荷物を傷付ける事なく短時間で運んでくれる。
エミリアンヌは運び屋を研究部屋に案内して魔加工用工房机と保管棚を置いてもらい、飛行用魔道具も貰った。帰りに銅貨を3枚程チップとして渡す。因みに銅貨3枚は安めのフルーツジュースが1、2杯飲める値段だ。
部屋で一人になったエミリアンヌは昨日持ってきていた旅行鞄と朝早くに部屋の外に置かれていたエミリアンヌの荷物が入っているダンボールを開いた。
旅行鞄とダンボールのどちらからも大きさから考えられない量の荷物が出てきた。この二つ共には空間魔法がかけられている。ダンボールは使い捨ての脆いものだが。旅行鞄は自分で付与し、ダンボールは買った物だった。ダンボールは大銀貨5枚もしたので、魔法付与の精度が良い旅行鞄は少なくとも金貨5枚はするだろう。入る荷物も旅行鞄の方が圧倒的に多い。ダンボールはそのカモフラージュの為にわざわざ荷物を詰めて送った。
空間魔法の付与された物は少ない為、価値が高い。使い捨ては引っ越しをする時に比較的裕福な人がよく買う為知られてもいいが、そうでない物は持っていると知られると物盗りに狙われやすい。売ると高いので、知り合いでもあまり知られない方がいい。
ダンボールには制服に冒険者としての服と街を歩く為の普段使いの服に寝巻、学院で使う為に買った筆記用具、何冊かの本にお菓子、そして生活用品が入っており、旅行鞄には冒険者として活動する時に使う得物やポーション、裏の仕事で着る服、契約している影竜のベッドや遊び道具、魔道具の数々や魔道書など貴重だったり盗まれると困るものが入っている。
エミリアンヌはとりあえずダンボールに入っていた服をクローゼットに仕舞い、寝室にある勉強机の引き出しに他の物を仕舞った。
旅行鞄から黒い膝丈まであるワンピースと、黒い底が厚いブーツと黒い外套に、ダガーなどの投げ道具を取り出し、着替えた。
「お出かけ?」
部屋から出ると、ダークライドが壁にもたれかかり、腕を組んでいた。
「ちょっと観光をしに行くの。」
エミリアンヌは突然声をかけられたのにも関わらず、ゆったりと答えた。
「案内しようか?」
「んーん、大丈夫。今日は見て回るだけだから。」
「そっか。楽しんでな。」
ダークライドは用事は終わったとばかりに、体を起こすとエミリアンヌの前を通って自分の部屋に戻った。ひらひらと後ろにいるエミリアンヌに向けて手を振りながら。
「ん、ありがとう。」
寮を出るとエミリアンヌは裏門を目指した。黒の寮は奥にあるので、正門より裏門の方が近いのだ。
エミリアンヌは門番の立たない裏門に魔力を流して出る。魔道学院にとっては門番より魔道具の方が信用できるので、箔付け用の正門の門番以外に警備に関わっているのは警備用魔道具の管理者くらいだ。
魔道学院は王都の中心である王宮に近い立地になっている。非常時に生徒達も応援に行けるようにする為だ。
その為、エミリアンヌが歩いて30分程で城下町に着いた。
エミリアンヌは城下町の冒険者ギルドに雰囲気を溶け込ませながら入った。まだ昼過ぎであるにも関わらず、酒を飲んで酔っている人達がいる。エミリアンヌはカウンターで葡萄ジュースを頼むと木製のコップを持って特に人が集まっている机に近づいた。
中心には大きなジョッキに注がれたビールを豪快に飲んでいるガタイの良い男がいる。どうやらダンジョンで大きな獲物を仕留めたらしく、機嫌良さそうに奢りだと言って追加で酒の注文をしている。
「久しぶり、バルトロスさん。」
男に声をかけると、男は怪訝そうな顔でエミリアンヌを見ると、ふと思い出したかのようにパッと破顔した。
「エミリアンヌじゃねえの!大きくなったなぁ。どうして王都に?」
「魔道帝国学院に入学したの。入学式は明日だけどね。三年前に言ってたでしょ?」
「あ?言ってたか?」
「言ったよ、臨時パーティーを解散する時に。」
「そう言われると、そんな気がするな。」
調子良く笑うバルトロスにエミリアンヌは苦笑いして空いている席に座った。
バルトロスにエミリアンヌが気安く話しかけると眉を顰めたパーティーメンバーがいたが、楽しそうなバルトロスに口を出すのを辞めた。バルトロスは愛想笑いなどしないので、信用している人としていない人との対応の差が大きく分かりやすい。
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