少女たちが「男の性欲」に憑かれる話

ドライパイン

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【怪談-③:稲見雪枝】

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それからというものの。共通の趣味を得たアタシ達は、裏でいつもメッセージを送りあう仲になった。もっぱら、どんな風にオナニーしただの、上の学年の先輩がエロくて犯したいとか、そんなありふれた会話だ。たまに、いつも動画撮影しているアタシ自身のオナニー動画を送ったりもする。ちゃんとパスワードもつけて。そしたら、千秋ちゃんはもっと凄いのを送ってくれた。

『ぉおお゛っ♡♡♡♡ んぉおおお゛っ♡♡♡♡♡♡ 子宮口までっ、ごりゅごりゅしゅりゅの゛っ♡♡♡♡♡♡ あたまちかちかする゛っ♡♡♡♡♡♡♡ これやめら゛っ♡♡♡♡♡♡♡ な゛っ♡♡♡♡♡♡♡』

 ぶっといディルドを床に固定して、カクカクと腰を震わせながらも。千秋ちゃんがアヘ顔晒して、おまんこからダラダラ愛液漏らして乱暴なオナニーしている動画。流石に……こんなモノを見せられて、黙っているアタシじゃなかった。メッセージアプリに素早く文字を入力する。

〈千秋ちゃん、今度オナニー見せあいっこ勝負しよ〉
〈エグいぐらいの喘ぎ声を上げた方の勝ちで〉

 ややあって、返事が返ってきた。

〈勝負にならない〉
〈アンタがトロ顔するだけで子宮に響くのに、その上オナニーをライブ中継したら私のマンコに響く〉
〈アンタに勝ち目はない ひっどい顔になるでしょうね、私〉
〈土曜日の夜にしましょう〉

 …………その日は、凄い事になったとだけ。お互いの動画は暗号化して、きちんと共有の秘密サーバーに保存しておいた。今でも、ズリネタに使えると思う。

 また明くる日は、何気ないお互いの日常風景を動画で送信しあうこともあった。教室で誰も居ないタイミングを見計らって、圧縮動画のパスワードをメモで渡す。

「今週の動画交換、元データはいつものサーバー。今回はバレー部の着替えよ、私よりもリベロの娘をよく見て欲しいわ、クッソエロい下着着けてるから。アンタの方は?」
「アタシ? アタシは、この前の文化祭で同人誌を頒布したからその打ち上げ。同じ部活の娘の家でお泊りしたんだ。だから寝てる隙にパンツの上からマンスジ弄ったり、ブラを盗撮したりしてるやつ」
「……ッ💢💢 ホント、アンタは可愛いしエロいし、そういう事にも恵まれてるしッ……今週末はデートよ、一日中レズセックスするんだから」

 他愛ない、友人同士の気の置けない会話。そんな日常がずっと続くと思っていた。
 だけど、そういうものが壊れるのはいつだって唐突なもので。

──────────────────────────────────────────────

〈ごめんなさい 稲見雪枝に不審がられたかもしれない〉

 そんなメッセージが千秋ちゃんから届いた。なんでも、陸上部の活動を隠し撮りしていた時に、ユキちゃんと視線が合ってしまったらしい。……そこまで深刻な状況ではないとは思うのだけれど。他の生徒ならともかく、千秋ちゃんは『盗難の被害者』なのだから、多少変な動きをしたとしても、まさか共犯関係に有るとは察することが出来るはずがない。

 そう、思っていたけど。もう一度、菜津アタシのスマホが振動する。今度はユキちゃんからのメッセージだった。

〈変なコト聞いちゃってごめんね〉
〈なんか、谷本さんがウチの部活の動画を撮ってた……気がするの〉
〈何でそんな事をするのか分からないし、ちょっと様子が変で〉
〈どうしたらいいと思う?〉

「……あちゃ~」

 ばっちりバレてた。しかも不信感を抱いている。グレーではあるけど、千秋ちゃんが何故動画を撮っていたかの理由付けをするだけの材料はない。別の問題が出てきそうだ。どうしようか、そう考えた時。妙案が思いついた。お互いに連絡する。

〈ユキちゃん その話、明日の放課後改めて聞かせて。人の少ない場所の方がいいよね〉

 そして。

〈千秋ちゃん ユキちゃんもアタシたちと同じになってもらおう?〉

───────────────────────────────────────────────

 時刻は午後4時43分。旧校舎の踊り場、ヒビの入った大きな鏡。菜津アタシはユキちゃんをそこに誘う。相談に乗るフリをして、ユキちゃんとの会話を可能な限り長引かせる。そして。

 4時44分、20秒。上の階に待機していた千秋ちゃんが、足音を隠しながら動き出して。菜津アタシとの話に気を取られていたユキちゃんは。背後を取られ、羽交い絞めになってしまった。
「ちょっ……!? 谷本さん、何をしてっ!?」
「ほら、よく見なさいッ! 鏡の中の貴女を! もう一人の貴女の存在を!」
「な、何なのっ! 菜津、助けっ──」
「ごめんね、ユキちゃん。でも」

 むにゅ、とユキちゃんのおっぱいを揉む。彼女の表情が一気に青ざめた。

「そんなに健康的でエロい身体をしてるユキちゃんが悪いんだからね♡♡♡ 一番はアタシの身体だけど、ユキちゃんの身体もさいこーだよ♡」

 そして、午後4時44分、44秒。

「離して、はなし────」

 ユキちゃんは。
 『鏡』を見てしまった。

「ぇ──ぁ──ぁあ────?」

 千秋ちゃんの腕の中でもがいていたユキちゃんの動きが固まって。力なく、その場に崩れ落ちた。鏡に魅入られたかのように、自分自身を見つめている。瞬きのひとつもせずに。

「ふぅ。咄嗟の事故だけど、何とかなったわね……でも、この娘をこの後どうするの? ここに放置してても悪いし。千秋わたしの時は、一瞬鏡を見ただけでもこんな性癖になっちゃったけど」
「多分、だけど……『鏡』で変わっちゃった菜津アタシたち、似たような性癖してるよね? 小っちゃくておっぱい大きな女の子が好きで。ひょっとしたら、まったく同じ『怪異』がアタシ達にいてるのかも」
「怪談なんて、と一笑に付すことは出来ないわね。稲見雪枝が、同じ怪異に憑依されたとしたら、真っ先に襲うのは……」

 無言で、菜津アタシ達は頷く。脱力したユキちゃんの身体を2人がかりで引きずるようにして、空き教室に連れ込む。そして、部屋のカギを締めた。

「ぁ……ぁう……」

 うめき声をあげたままのユキちゃんだが、呼吸はだんだん落ち着いたようで。自分の様子を伺いつつ、周りを見渡して──菜津アタシを見た瞬間に、目を見開く。

「ナ……ツちゃん……? どうして……は、うぅっ、ナツちゃんを見てるとっ……ど、どうして、雪枝ウチ、どきどきしてるのっ……♡♡」
「やっぱり、そうだよね♡ 菜津アタシみたいに小さくておっぱいの大きなが好きになっちゃうよね♡♡」
「どう、してッ……! 友達に、親友に! こんな気持ちを抱いちゃいけないのに……ッ!」
「ちゃんと自分の口で言いなさい、稲見雪枝。今、貴女が何をしたいのか。その興奮の原因は誰か、それをどう解消したらいいか」

 顔は紅潮して、最早そのガマンは歯ぎしりするレベルまで。ユキちゃんは燃え上がる熱情を堪えていた。そんなに我慢しても、勿体ないのに。なにより……今の菜津アタシは、ユキちゃんに好き勝手されるために居るんだから。ちゃんとこの部屋にもハメ撮り用のカメラも設置したし。だから……ユキちゃんの最後の一押しを。

「そっか……菜津アタシ、そんなに魅力ないんだ……ショックだよユキちゃん」
「ち、違っ! ナツは可愛いし、エロいし、今でもむしゃぶりつきたいほどおっぱいがおっきいし……い、いやっ! 何言ってるのウチ!? で、でもっ! だ、ダメ……嫌だ……ナツちゃんをぎゅ~ってしたいのに、今はそれ以上を求めてしまいそうで……!」
「…………ユキちゃんなら、いいよ♡」
「え…………」

 菜津アタシは。制服のスカートを着たまま、自分の紫色のショーツをゆっくりと降ろす。これは千秋ちゃんと下着交換してるときのものだ。シュルリ、と衣擦れの音とともに。ゴクリ、とユキちゃんの喉が鳴る音が静かな教室に響く。

「えへへ……これで、いつでもユキちゃんとえっちなこと出来るね♡♡」 
「ぅ……ぁぁあ……ッ♡♡♡♡」

 頭を抱えるユキちゃん。いつもの元気な彼女とは違って、しおらしさと葛藤が見て取れる。どうしても、親友を犯すということに抵抗があるのだろう。芯の強い親友だと知ってるけど、ここまで興奮しても、アタシに乱暴な事しないんだ。……とっても、菜津アタシの事を大切に想ってくれてるのは伝わった。だから。

「どうしても、菜津アタシを犯してくれないなら……アタシが自分で、自分の処女を卒業しちゃおうかな♡♡」
「ッッ!!」

 目の色が、また変わる。明らかに熱に浮かされた色。衝動に駆られた色欲。机に座って、ぷらぷらと脚を揺らしながら。アタシは学生カバンから、双頭ディルドを取り出した。

「どうしてもユキちゃんが襲ってくれないならぁ……♡♡ 菜津アタシも身体のうずうずが止まらないから、自分で処女喪失ハジメテをしようかなって♡♡ 好きな人の前でぐちゃぐちゃに自分を慰める、アタシの姿を見て欲しいんだ♡♡」
「グ……く、ぁああ゛っ……!」

 その瞬間。机に座ってるアタシのディルドを乱暴に奪って。ユキちゃんは、血走った眼でアタシを見る。獲物を見る瞳だった。

「そん、なの……! そんなの、ダメっ……! どうしてもナツがしたいならッ……雪枝ウチがやるッ!」

 菜津アタシから奪ったディルドを、ユキちゃんは。まだ濡れても居ないだろう自分のワレメに乱暴に挿入する。歯ぎしりと、痛みに堪える声。ずっと彼氏が居ない事を嘆いていたユキちゃんの事だから、彼女だって処女だろうに。自分の身体に異物を挿入れることよりも。菜津アタシを犯すことが出来る事の方が上みたい。

「ぐぅ……ッ……ふーっ…………ふーっ💢💢💢 ふぅぅーっ💢💢♡♡ はふぅうっ💢♡♡♡♡ な、ナツっ……こんな風にウチを誘ったの、絶対……後悔するからっ♡♡♡ もう、無理なのッ……♡♡♡ ウチのチンポで、ナツを犯せるって考えが、頭の中をぐるぐる回って、止まらなくってッ……♡♡♡♡」

 まだ、挿入の痛みに堪えているユキちゃんの耳元で囁く。

「──いいよ、アタシをぐっちゃぐちゃに犯して。ね、ユキちゃん♡♡♡♡」
「う、ぉおオオオ゛っ♡♡♡♡♡♡♡」

 それはもはや、獣の咆哮に近く。すぐそばにいた菜津アタシを組み伏せて、ユキちゃんは立ち上がったディルドペニスを挿入するべく、アタシのスカートを無理やり剥いて。

「そんなに、言うならッ……💢💢 ウチのチンポで、ヒイヒイ言うまで犯すっ💢💢💢 泣いても、悲鳴上げて止めてって言っても、もう止まらないからっ……💢💢💢」
「うん……菜津アタシを使って、いっぱい気持ちよくなって欲しいな♡♡♡♡」

 ずん、と。準備していたとはいえ、アタシの膣内に異物が無理やり膣奥まで入り込む感覚。痛みと、胎への強烈な異物感。一瞬呼吸が出来なくなる。アタシが、ペシャンコにされる。ぶっ潰される。

「あ、あぁあ……な、ナツっ……ごめん、ごめんっ……!」
「…………いいよ、気にしないで。これでアタシたち、童貞と処女を一緒に卒業だね♡♡♡」
「前戯も無しによくやるわ、貴女たち。それじゃ……私も手伝ってあげようかしら」
 
 アタシ達の情事を見守っていた千秋ちゃんだけど。口ぶりとは違って、混ぜて欲しいという表情で。アタシに馬乗りになっていたユキちゃんのおっぱいを、むっぎゅぅぅと揉みしだく。

「ひゅ、ぅうう♡♡♡♡」
「あ、はは……♡♡♡ ユキちゃん、凄くエロい顔してるよっ♡♡♡ そんなにおっぱいを揉まれるのが好きなんだぁ♡♡♡ アタシも今度揉んで良いよね♡♡」
「ち、違うっ! こ、これは……ナツと一緒に繋がってて、それがエロくて敏感になっててっ……♡♡♡♡」
「……えへへ。それはそれで嬉しい、なぁっ♡♡♡♡」
「ゔっあ゛♡♡♡♡ や、ばっ♡♡ ナツっ、ぐりゅって、やめっっっ゛♡♡♡♡」

 ……もう。ユキちゃんが余計に火の着くような事を言ったから。菜津アタシも、激しくシたくなったじゃない。アタシから出来る事は少ないけど、こうして少し腰をユキちゃんの方に突き出すだけでも。アタシも、ず~っとユキちゃんとセックスしたいって思ってたんだから。

「ユキちゃんさぁっ……💢💢 毎日毎日、その引き締まった身体と健康的な肌で、菜津アタシの事ハグしてきたよねぇっ💢💢♡♡ どれだけ……どれだけ毎日、アタシがムラムラを我慢してきたのか分かる? 今なら分かるよねッ♡♡♡ こんなエロボディに育ったユキちゃんだもの、自分の身体のエロさも『理解できた』よねぇっ♡♡♡♡♡」
「ひぃぐっ♡♡♡ ぁああ゛っ♡♡♡♡ な、つぅぅ♡♡♡♡」
「あ~♡♡ またハグした♡♡♡ おっぱい同士がむぎゅぅぅってして、ムラムラがもっと溜まってくっ♡♡♡♡♡」

 『アタシたち』が、自分たちの身体や、女子高生の身体に興奮するようになった引き金。鏡を見た事だ。アレを見ると……アタシたちはどうやら、性的倒錯を引き起こすみたいで。初めてこそ、お互い戸惑ったけど。今は、こうなれたことに感謝すらしている。自分の身体が、同級生の身体が、親友たちの身体が。全部オカズになる。同じ女性ということで、みんな警戒しない。すぐそばに、最高のズリネタがあるのだから。

「ね、ユキちゃん──一緒に、気持ちよくなろっ♡♡♡ 親友レズセックスして、お互いの大切なもの共有して、毎日下着交換して、オナニ―動画送りあって……♡♡♡♡ そんな生活、ユキちゃんとも過ごしたいんだ♡♡♡♡」
「はぁ……仕方ないわね。仲間に入れるのは賛成。その代わり、毎日アンタの制服と下着でオナニーするから、覚悟しておきなさい」
「うぉおお゛っ♡♡♡♡♡♡♡ お゛っ♡♡♡♡♡♡♡」

 もう、腰を振る事しか考えれていないみたいで。いつもの快活なユキちゃんとは違う、オスの本能むき出しの乱暴セックス。双頭ディルドだから、挿入するたびにユキちゃんにも衝撃が伝わる。膣奥まで性感が走る。アタシと同じように感じているなら、ユキちゃんもそろそろだろう。

「ユキ、ちゃっ♡♡♡♡♡♡ イこっ、一緒にっ♡♡♡♡♡♡」
「おぉおおぉおお゛っ♡♡♡♡♡♡♡ お゛~っ♡♡♡♡」

 ぱちゅん、ぱちゅんと肌同士がぶつかる音が激しくなって。そして。

『~~~~~~ッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡』

 声にならない、絶頂の嬌声。静かな教室に、それが共鳴して────

────────────────────────────────────────

「おはよ~」
「おはよう、ユキちゃん。また朝練?」
「うん、これから授業で寝ちゃうかも……ふぁ……」

 朝の教室で、いつものようにクラスメイトと会話する菜津アタシたち。

「抱き枕が欲しいなぁ、そうだ。菜津が良いなぁ……」
「むぐぅ……急に抱き着かないでよ」

 いつもの風景。いつもの友達との会話。
 ……誰も、アタシ達の膣奥にバイブが入っていることなんて気が付かないだろう。
 どちらかがボタンを押すと、両方に振動が響くタイプ。これから教室で、寝ようとしたり、一緒に気持ちよくなろうとしたら鳴らすつもりだ。

「写真を送ったから後で見ておいてね」

 菜津アタシの耳元で、ユキちゃんが囁く。
 今日のおかずが決まって。アタシは、ユキちゃんの抱き枕になることを嫌がるフリをしながら……股間をじゅんと湿らせていた。
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