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成長と結論
しおりを挟むタツとルキが息を切らして走ってきた。
「よかった!無事だったか!」
ルキが言い終わった途端
「街に何があったんだ!」
声を荒げるダットを宥めるようにルキが説明をした。
「そんな!奴らはここを通らないはずじゃ無かったのか⁉︎」
「そのはずだった!だが現にこうして通って行ったのだ」
すると突然地響きと共に遠くの方に砂埃が上がってるのが見えた
「おい、あれはまさか…」
「戻ってきた…ガルバだ!避難するぞ!」
「避難するって言ったってどこに!」
「研究所の下にシェルがある!そこに!」
慌てる3人に対しダットは冷静だった
「大丈夫だ」
「ダット⁉︎」
不意に“ソレ”を構える、そして、放った。弾丸ではない“何か”を。
ゴギャーーーーー
あたりは静まり返り、ガルバの群れは姿を消したように見えた。そう見えただけだ。
するとルキが
「初めて目の当たりにしたが…これはやはり危険すぎる武器だ…」
「かもね…」
ルキ、ダット、タツは慣れてしまっていたが、街の人間は腰を抜かしていた。
ダットがふとつぶやく
「…前よりデカイ………」
タツはキョトンとしていたが、ルキが察する
「穴か?」
ダットは無言で頷く。それを見てルキが慌てて“ソレ”を奪うように取り、言う。
「成長している………」
ダットとルキは背筋が凍った。このままではダットが日本を壊滅しかねないからだ。
その言葉を聞き、タツが震えた
「どういう事だよ…」
「…ルキ、これを持って東へ行ったら…どうなる?」
「……死ぬな」
「…」
「ルキ⁉︎ダット⁉︎何考えてんの⁉︎」
ダットの考えは、東日本へ行き、政府が隠している事などの真相を突き止めようとする事だった
「だめだ…だめだダット!そんな事して政府の連中に見つかったら!」
「わかってる!…わかってるよ…でもこの国を元に戻すにはこうするしか!」
そこへ1人の女性がやってくる
「ダット、あなたならできるわ」
ルキが目を丸くして叫ぶ
「ユナ⁉︎ユナなのか⁉︎」
それを聞きダットは振り返るが、言葉が出なかった。なぜなら、母親であるユナは、ダットの父であるダットと共謀し、反乱を起こしたとされ、政府に拘束されたと噂されたからだ。
「ダット、あなたはお父さんのような英雄になるって言ってたわよね?今がそのチャンスよ!」
「しかしそんな事をしたらユナもダットも…!」
「ルキ、私が政府に捕まっている間は、軟禁状態だったから、色々探ってみたの、そしたら今回の事は政府の実験の結果らしいの 」
「実験?…まさか、人をガルバに変える実験か⁉︎」
それを聞いたタツは訳が分からなくなり混乱していた
「どういう事⁉︎ルキ!何を知ってるの⁉︎ダットもしってたの⁉︎」
当然の事ながらのように頷いた。それを見たタツは震えが止まらなくなり、その場から走り去って行ってしまった。泣き叫びながら。
「…あの実験はダットが死んで中止になったはずじゃなかったのか?」
「そのはずだった…でも、私が実験の書類を管理していたから…」
「そうだったか…」
「その書類、今は?」
「コピーならここにあるわ」
そのコピーをダットに渡す。
「…そうだったのか!父さんはこれを予測して!
ルキとユナが不思議そうな顔をする
「これ、本当はこの実験の書類じゃないよ。この銃に関しての事だよ!」
「なんだと⁉︎」
「でもそこに書いてある内容だと…どういう事なの?」
「この銃を使えば、元に戻せる!」
「しかし元に戻すには東へ」
言いかけて
「行かなくていいんだよ!やろうと思えば今すぐにでも出来る!」
「本当か⁉︎一体どうやって!」
「コイツをこの中から出すのさ!」
それを聞いたルキ達は固まった。
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