錬金術師の性奴隷 ──不老不死なのでハーレムを作って暇つぶしします──

火野 あかり

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孤独な錬金術師

第十六話 襲撃

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「おかしい……本当に護衛がいないのか?」

 目を付けた翌日から監視が始まる。
 野盗団のボス、カミルは交代で監視を続け、城に出入りする者はいなかったと報告を受けた。
 自らの部下が適当なことを言っている可能性も考えたが、流石にこれくらいはできるだろうと思いなおす。彼らは腕はそれなりに立つが、頭の方はさっぱりだった。

 調べても城の所有者についてわかることは少なく、城自体はかなり昔からあるものだということしかわからなかった。
 護衛がいないということは魔術師である可能性が高い。カミルはそう判断するしかなかった。

「標的は魔術師だ。女共もそうである可能性もある。気を抜くな、魔術を使わせる前に殺せ!」

 20名ほどのメンバーが気付かれない程度に声を上げる。
 時刻は深夜、城のそばまで彼らはやってきている。あと1キロほどの距離まで迫っていた。

「成果は山分けだ。話が本当なら一人金貨100枚くらいは余裕だろう。女には手を出すな。様子を見て決める。魔術師だったら殺すしかないからな」

 魔術師であれば拘束は難しい。口を塞ごうと術式になるものを持っているかもしれないし、発動させてしまえば全滅の可能性もあるからだ。
 報酬を聞き、仲間たちは色めき立つ。全員で、でも破格の条件なのだ。それがまさか一人当たりとは。当然全員のテンションが上がる。騎士の給金でも月に金貨一枚分出るかどうかというところだ。

「酒も女も買い放題だぜ!」「商売でも始めるか?」「何人も女買いてぇな!」

 すでに成功したかの如く騒ぐ。カミルはその様子に辟易していた。

(一流の魔術師だった場合、こいつらではだめかもしれんな)

 魔術師は強ければ強いほど、その発動にかかる時間が少ない。吸収した魔力を放出するまでのラグが少ないのだ。そして今回の標的はそうである可能性がそこそこ高い。ただ高名ではない。なにせそのような人物ならば、王国の要人として王都にいるはずだからだ。こんな辺境の地に追いやられているわけがない。

(あとはどの辺まで魔術感知しているか、だな。恐らくは入り口近辺と裏口だと思うが)

 魔術感知とはアラームのようなもので、その範囲に侵入した際に術者にそれが伝わるものだ。
 大体は特定範囲だけ、例えば宝物庫などの周辺などに設置されている。王都であれば複数人の魔術師が王宮周辺に張り巡らせている。一人の魔術師の限界は大体100メートルほどであるが、ただそれもかなりの術者に限られた話だ。元騎士であるカミルは野盗の中ではそう言ったことに詳しい知恵ものだった。
 だが魔力感知は基本的に打ち消せない。つまり見つかってから速攻でケリをつけねばならない。
 対魔術師の戦闘訓練は嫌というほどやっており、対策法ももちろん習得済みだ。

(心配しすぎかもしれんが……警戒に越したことはない。この獲物は逃したくないからな)

 簡単な仕事だと思っているが、それでも油断はしない。楽に生きていくための努力は欠かさないのだ。

 そして、決行日がやってくる。


               ♢    ♢    ♢



「イチカ、レーム……」

 今日も今日とて俺は二人とともに、寝室で激しく交わっていた。
 イチカと二人きりでした時、イチカも俺を求めているのだと理解した。そうすると罪悪感が嘘のように失せ、それからは求められるがままに応じるようになった。そしてこの何日かは三人でしていた。

 二人の膣内の様子を交互に味わっていると脳みそがとろけていくのがわかる。
 イチカに挿入し、レームとキスをする。口からは甘いにゅるにゅるとした感覚が広がる。

「ごしゅじんさま、きもちぃです♡ おまんこきもちぃです♡」

 イチカは小さな声で、甘えるように言う。それが俺の耳に届き、俺のチンポはさらに硬さを増しながらイチカのオマンコに射精してしまう。
 びゅるびゅると、何度も何度も脈動させながらどっぷりと精液を吐き出す。
 イチカはその間も体をぴくぴくとさせ、快感をしっかりと味わっているようだった。

 幸せだ。こんな毎日が永遠に続けばいい。そう思えるほどの幸福感。
 二人がしがみついてきて体温が伝わる。自分は一人ではないのだと思うと胸の奥が熱くなる。
 俺は二人をホムンクルスとは見れない。彼女たちが自分自身を人間であるという認識をしていないということは言動からも伝わってくる。それでも俺にとっては大事な家族なのだ。

「ご主人様♡ 次は私を、私を可愛がってください……♡」

 レームが俺の口から口を離し、耳元で囁く。
 イチカのオマンコに刺さりっぱなしのチンポがむっくりと起き上がる。
 ん♡とイチカが反応するが、俺はそれを引き抜く。ちゅぽん、と間抜けな音を立て、俺の腹に反り返ったそれが当たる。
 イチカが丁寧に小さな舌と唇で、何度も射精し敏感になっているチンポをきれいに舐める。イチカの端正な顔は目の前のそれをなめとるのに夢中で、すっかりといやらしい顔になっている。
 このままもう一回イチカの口内に射精してみたい、そう思ったほどだ。
 イチカには膣内以外では射精したことがない。それはなんとなくの罪悪感が原因であったが、今ではそれもないため、欲望が勝り始めている。
 イチカの舌も唇も小さく柔らかく、たどたどしい動きが逆に興奮を増す。
 それを見ていると射精感が昇り始めてくる。
 出そうだ、そう思って意識を集中させる。
 だがレームがそれを許さなかった。

「ご主人様ぁ♡ だめですよ、次は私がご主人様の精液を頂く番です♡」

 レームは俺を押し倒し、すでに何度か射精し、ぐちゃぐちゃになっているオマンコに自分で押し当てる。
 上に乗ったレームのオマンコに何の抵抗もなく、にゅるる、と吸い込まれていく。

「あああ!♡ 硬い、かたいです!♡ もっと、もっと奥まで!♡」

 レームが俺の首まわりにしがみつき、いやらしく懇願する。
 俺はふにふにとしたお尻をわしづかみにし、激しく腰を打ち付け、何度もレームの奥に亀頭を押し付ける。
 こりこりとした感触が先っぽから伝わり、耐えきれないほどの快感を蓄積していく。

「ぐう!」

 何度か奥に打ち付けて、そのまま射精する。
 知性がそのまま出ていくような快感に、頭が真っ白になる。

「ご主人様ぁ!♡ あったかいです、私もイッてしまいます!♡」

 俺にしがみつくように倒れこみ、レームは押し付けるように腰に力を入れる。
 最後の一滴まで搾り取るようなオマンコ内部の動きにチンポがすかさず反応してしまう。

 いつもながら何度したかはわからない。最初のうちは数えているのに、何度かしたらそんな考えは頭から吹き飛んでしまうのだ。

 今日もこのまま朝までだな、と考えていると、急にピキンとした嫌な違和感がやってくる。

 ──────なんだこれは。何の感覚だった?

 そして思い出す。数十年の間一回も反応しなかった魔法を。
 賢者の石を使って、今まで以上に範囲を広げたあの魔法の存在を。

 そうだ……これは、魔術感知─────

 頭が正常な思考を急激に取り戻す。そして上に乗ったまま力なく倒れこんでいるレームに耳打ちする。

「レーム、イチカを連れて研究室に入れ。急ぎだ。侵入者が来た」

 勿論ただ通りすがった可能性も否定できない。なにせ魔術感知の範囲は周囲1キロ全てにしてある。
 心配しすぎかもしれないとは思ったが、せっかく賢者の石があるのだし、と思いそうした。

「イチカも! 研究室は安全だ。入って扉の後ろにある魔法陣に魔力を込めろ。そうすれば一時的だが隔離される。レーム、イチカには教えていないからお前がやるんだぞ。俺が呼びに行くまでは絶対に出るな。わかったな?」

 イチカもレームもいったい何が、という顔をしている。レームはともかくイチカはきっと何もわかっていない。イチカにも対策を教えておくべきだったか、と後悔する。

 不老不死の、半分怪物にも近い俺はともかく、二人は無防備だ。
 生きていてさえくれればエリクサーですべて解決できる。

 だが、もし死んでしまったら──────

 その想像に自分でゾッとする。今までは失うものなどなかったから、城の警備なんて最低限しかしていなかった。いっそ殺してくれたらいいのにとすら思っていたからだ。
 だが今は違う。守る者がある
 賢者の石を創ってからは研究室を隔離する対策をしていた。それは二個目を創らせないためのものであり、賢者の石で出力を上げたそれは古代禁呪でも使わない限りは俺以外にはどうにもできない。それでも不安だった。
 そうこうしているうちに二度目の魔術感知が発動する。
 周辺1キロの他、100メートルごとに範囲を狭め、城に近づくものを何重にも警戒していた。
 二回目が反応したということは、近寄ってきているということ。反応数は20。恐らくは全員が馬に乗っている。

「これは間違いじゃないな……敵襲だ」

 改めてそう考える。目的は?金か?レームたち?それとも城そのもの?

 いや違う、そうじゃない。────全部だ。

 恐らくは街で俺たちを見かけたのだ。そして買い物の仕方、レームたちの容姿を見たのだ。
 なんて迂闊なことをしてしまったんだ、そう後悔してもすべてが遅い。
 俗世間から離れていたため金銭の勘定に疎いのはなんとなくわかっていた。働けばどれくらい貰える、などは今も知らないほどに。だがそれはもはや言い訳にはならない。

「二人とも! 早く移動を!」

「ご、ご主人様は!?」

 レームが慌てたようにそう言ったが、俺の役割は違う。

「力の差を見せつけてやる。手を出す相手を間違えたことを教えてやるさ」

 実戦は初めてだ。それは賢者の石を創る前も後も。


 レームたちを研究室に移動させ、念のため外からも封印する。他の部屋も同様に、俺だけが解除できるような封印を施す。封印はかなり高度な魔術で、賢者の石が無い状態ならば術式を持っていても俺には使用できない。封印の魔術自体が古代禁呪同様に失われた魔術である。
 研究室の中にあるものは、今使用した魔法と比べれば簡易なものではある。それでも俺以外に解除できるような魔術師は存在しないだろう。概念の理解すらできないのだから。


 城の頂上に上がりとがった先端部分、本来ならば旗を掲げる場所に片手を添えて敵を見下ろす。
 まだ距離はあるものの、肉眼で目視できる場所まできている。
 彼らの要求は何なのか、それを聞いてから行動を決める。極力力を振るいたくない。
 近づくものに無差別に攻撃できるような覚悟はできていないのだ。

 攻撃する場合も、極力俺自身が手を汚さないものを選ぶつもりだった。

「お前たち! 何の用だ!」

 俺は何十年ぶりかに大声を上げ、向かってくる不届き者に尋ねる。




             ♢   ♢   ♢




 荒野を月明りが照らしていた。青白い光は遮るもののない荒野を明るくする。

「お前たち! 何の用だ!」

 そんな荒野に大声が響く。若い男の声だった。
 野盗団のボス、カミルはそれに驚き、思わず頭上を見上げる。
 目的地である城の頂上、そこに人影があった。
 月明りのせいで目視できるのはそのシルエットだけだ。

 カミルは驚く。何故見つかっているのか、と。
 単純に目視で見つかったのかもしれない。如何に夜中とはいえその可能性は否定できない。
 馬が挙げる土埃はそれなりに目立つし、人数も多いため気を付ければ見つかることもあるだろう。
 だがなんとなく、なんとなくだが嫌な予感がしていた。だがそれの正体は分からなかった。

「見つかっちまったらしょうがない。お前ら、力ずくで行くぞ!」

 おおおおお!と全員が声を上げ、剣を抜く。
 それは襲撃を意味するということを告げるには十分だった。

「くそどもめ」

 頂上の人影が何かを言っているのがカミルにはなんとなくわかった。
 そしてその人物はこちらに手を向けていることもわかった。

「お前ら! 魔術師だ! しっかり避けろよ!」

 カミルはそう叫びながら馬を右に走らせる。魔術の殆どは直線的なものであり、それは弓と変わらない方法で回避することができる。元騎士のカミルは自然にそれができるくらいには熟達した戦士だ。
 魔術発動までのタイムラグを考えれば、カミルの叫びに呼応して回避することくらいは全員できる。現に頂上の人影からは何の反応もなく、まだ発動しているようには見えない。

 だが、結果は思っているものとは大きく異なった。

「何が……起きた……?」

 後ろを振り向いたカミルに見えたものは大勢の仲間ではなかった。

 

「どういうことなんだ!? どこにいった!?」

 カミルを除く野盗団はその姿を消していた。馬も装備も、そのすべてが消失していた。
 音もなく、一瞬にも満たない時間で。
 荒野はしんとしている。カミルの馬とカミルが発する音以外、何の音もしない。

 原因は明らかだ。そう思いカミルは城の頂上を見る。そこには先ほどと同じように人が立っている。
 混乱の中でカミルは動けない。魔術を回避しようなどという発想もない。


 ぐちゃ。

 カミルは異音を耳にする。そしてその方向に目を向けると、そこには何かが落ちていた。
 距離はそれほど離れておらず、10メートルも離れていない。

(あれは……なんだ……? 何かの塊に見えるが……)

 夜の暗さと、その物体の黒さで何が落ちてきたのかはわからない。

 だが、その答えはすぐにわかった。
 彼が頭上を見上げると、そこには仲間だったものたちが浮いていた。
 そのすべてがばらばらで、一人一人が複数の物体になっている。
 流れ出しただろう血も小さな球体状にふわふわと纏まっており、そこに重さは感じない。

「ひっ」

 小さく悲鳴を上げ、を見上げる。恐怖を感じても視線は逸らせない。

 やがては一つの球体のように圧縮され始める。
 それを構成する物体、仲間も馬も一言も発しない。ばらばらになったは当然死んでいる。

 球体はどんどん圧縮され、10人分ほどのサイズになる。
 カミルはその様子を黙って見ているしかできなかった。自分の理解の範疇を超え、既に思考は停止している。どうなるのか、ただそれだけを考えていた。
 赤黒い、不気味な球体はカミルの頭上までゆっくりと移動し、その動きを止める。
 そしてそれはカミルの上に落ちた。

 バシャァァっと音を立て、カミルの頭に当たったそれは破裂する。
 全身が内容液で汚れ、周囲は血生臭い悪臭に包まれる。

「ぎゃぁぁ! なんだこれは! なんだ!」

 カミルは発狂したように叫ぶ。中身は先ほどよりも小さく細切れにされた、仲間だったものの破片が詰まっていた。いくつかの破片が見覚えのある特徴を残していた。
 体にまとわりつくを全身を使って払い落とす。
 馬は血の匂いで興奮してしまい、カミルは振り落とされ地面に落ちる。落ちた先にも当然は広がっており、カミルは腰を抜かし立ち上がれなくなる。
 月明りに照らされ、脂の交じったはぬらぬらと不思議な輝きを見せている。

「後悔、したか?」

 気づくと、カミルの側に一人の男が

 慌てて城の頂上を見ると先ほどの人影は姿を消していた。
 月明りを背にしているせいで、その男の顔は見えない。だがシルエットから頂上の人影と同一人物であることはカミルに伝わる。

「────後悔、したか?」

 カミルに対して男はもう一度同じ質問をする。
 その声はひどく冷たく、見えない表情が怒りで満ちているであろうことは簡単に想像できた。

「し、し、してる! してるから助けてくれ! 別に殺すつもりなんてなかった! ただ金を奪いに来ただけなんだ!」

「お前は同じことをされても怒らないのか? 金を奪るだけだからと言われて納得するのか?」

 男は声のトーンを変えずにカミルにまた質問する。
 一見冷静に聞こえる声がカミルに恐怖を与える。

「──すまない! 何でもする! だから命だけは、命だけは助けてくれ!」

 カミルは血の海に頭を何度も叩きつけ、土下座する。
 声を枯らすほどの大声で懇願した。

「俺の平和を奪おうとするやつは許さない。何をどうしようが絶対に」

 だがそう言って男はカミルの頭に手をかざす。
 カミルはそれをずっと待っていた。
 所詮は魔術師、隙さえできれば敵ではない、それが如何に強大な魔術師であっても。カミルはそう思っていた。それを思えるだけの実力は持っている。
 立ち上がり頭を上げ、左足を全力で踏み込み、右手で左側の剣を鞘から居合のように振りぬく。
 それに至るまでの時間は、並みの魔術師では魔術を発動することなく切り伏せられるほどしかかからなかった。

「すきありぃぃぃ!! 魔術師風情が俺様にぃ!」

 だがカミルの剣は文字通り宙を切った。

「は?」

 直前まで目の前にいたはずの魔術師の姿はなかった。
 そして呆然としていると後ろから声がした。先ほどよりもずっと低い、暗い声が。

「さっきはお前だけ特別に範囲に入れなかったんだ。正確な目的が知りたかったからな。だがそれももういい。さっさと俺たちの視界から消えろ」

「あ、いや、これは──────」

 カミルが弁解しようとすると、体が宙に浮いていることに気付く。
 一瞬見えたその男の表情、目にカミルはぞくっとした。こちらを見ているようで全く見ていないような、そんな空虚な目だった。
 そしてそのままものすごい速度で

「な、これは、どういうことだ!?」

 カミルは何か声を発していたが、男の耳には届かない。
 そのまま高速で上がり続け、カミルは街がほんの少し見える程度の高さまで上昇を続けた。
 酸素が薄く、息ができない。体は急速に冷え、まともに動くことすらできない。来ていた簡易な甲冑にへばりついていた血は凍ってしまっている。
 思考が停止しかける。だがこれから自分がどうなるのか、それはうっすらと理解していた。

 急に上昇が止まり、今度は落下が始まる。
 寒さで強張った体は身動きすらできずに、そのまま落下していく。

(あの時感じた嫌な予感はあいつだったのか。こんなことなら騎士として処刑されてた方がマシだったな)

 自身の感じた予感に従えばよかったとカミルは後悔する。
 欠片すら残らないほどの衝撃で地面に叩きつけられ、そのまま爆散した。
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