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別れ
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「私に黙って城を出ていくとは…どういうことか説明してもらおうか」
「ごめんなさい。アルフォンソ様」
寝る支度をして、ベッドに入ろうとした時にアルフォンソ様の姿が窓ガラスに浮かんだ。
「で?」
「お世話になったアルフォンソ様にこれ以上ご迷惑をかけたくなかったんです」
「迷惑などと思ったことはない。助けるといったではないか」
「そのことに関しては感謝しております。でもこれ以上あのお城にいれば戦争になってドナゴルだけでなくドワール全体に迷惑がかかります。この間魔華の覚醒で能力を使ってしまったことで、魔華の力の秘密を知りました。だから、アルフォンソ様のところにはいられません。ごめんなさい」
「魔華の秘密がわかったのか?」
「ええ。でも詳しいことはお話できません。結論からいうと、私には魔族の方達が経験したような症状は現れない。だから大丈夫です。なのでティルナノーグに戻ることにしました」
「それは良かった。だが私はお前がいないと張り合いが出ない。執務もはかどらない」
「ごめんなさい」
「私が愛した女はお前だけだといってもか?それでも私の元にはいてくれないのか?」
あのままドナゴルにいればこの人を好きになってあの時間軸通り結婚していたかもしれない。この人は姿だけでなく中身も綺麗な人だから。そんな人を不幸にしたくなかった。見て来た時間軸で私はこの人に恋をして幸せな日々を送っていた。だけど、私と共にある未来は全てアルフォンソ様の死に繋がっていた。そしてドワールそのものを破滅に導くものだった。自分一人のためにみんなを不幸にはできない。
「これからもアルフォンソ様とはいいお友達でいたいと思っています。私にとってはティルナノーグが一番安心できるところなんです」
「ティルナノーグ以外では魔華を持つ者は恐れられているから、か?」
それだけが理由ではないのだけれど、私が頷くとアルフォンソ様も同じ様に頷いた。
「あと、自分の気持ちに気づいたのです。私、マナナンが好きなんです」
「あれ、とではまともな夫婦生活は送れんぞ。妖精は番同士で子を成すことはない」
「ええ。わかっています。だけど、もしこの世界に残るなら妖精王の元、このティルナノーグで生涯を終えたいと思っています」
「マクリールはどういっているのだ?」
「マナナンはもし、この世界に残るなら彼が私を守ると、そしてもし魔華の力で日本に帰ることがあるならば、私を笑顔で送り出すといってくれました」
「魔華の力で帰ることができるのか?」
「まだわかりません。この力をコントロールできればその可能性はゼロではないと思います」
「それは私の元ではできないのか?」
「ごめんなさい」
「そうか。私が何をいったところでお前の心を動かすことはできないらしいな」
「ごめんなさい。今まで、ありがとうございました。アルフォンソ様」
しばらく無言でアルフォンソ様は私を見つめていた。そして静かな声で
「リナ、達者で暮らせ。お前の幸せを願っている」
というと闇の中に姿を消した。
「ごめんなさい。アルフォンソ様」
寝る支度をして、ベッドに入ろうとした時にアルフォンソ様の姿が窓ガラスに浮かんだ。
「で?」
「お世話になったアルフォンソ様にこれ以上ご迷惑をかけたくなかったんです」
「迷惑などと思ったことはない。助けるといったではないか」
「そのことに関しては感謝しております。でもこれ以上あのお城にいれば戦争になってドナゴルだけでなくドワール全体に迷惑がかかります。この間魔華の覚醒で能力を使ってしまったことで、魔華の力の秘密を知りました。だから、アルフォンソ様のところにはいられません。ごめんなさい」
「魔華の秘密がわかったのか?」
「ええ。でも詳しいことはお話できません。結論からいうと、私には魔族の方達が経験したような症状は現れない。だから大丈夫です。なのでティルナノーグに戻ることにしました」
「それは良かった。だが私はお前がいないと張り合いが出ない。執務もはかどらない」
「ごめんなさい」
「私が愛した女はお前だけだといってもか?それでも私の元にはいてくれないのか?」
あのままドナゴルにいればこの人を好きになってあの時間軸通り結婚していたかもしれない。この人は姿だけでなく中身も綺麗な人だから。そんな人を不幸にしたくなかった。見て来た時間軸で私はこの人に恋をして幸せな日々を送っていた。だけど、私と共にある未来は全てアルフォンソ様の死に繋がっていた。そしてドワールそのものを破滅に導くものだった。自分一人のためにみんなを不幸にはできない。
「これからもアルフォンソ様とはいいお友達でいたいと思っています。私にとってはティルナノーグが一番安心できるところなんです」
「ティルナノーグ以外では魔華を持つ者は恐れられているから、か?」
それだけが理由ではないのだけれど、私が頷くとアルフォンソ様も同じ様に頷いた。
「あと、自分の気持ちに気づいたのです。私、マナナンが好きなんです」
「あれ、とではまともな夫婦生活は送れんぞ。妖精は番同士で子を成すことはない」
「ええ。わかっています。だけど、もしこの世界に残るなら妖精王の元、このティルナノーグで生涯を終えたいと思っています」
「マクリールはどういっているのだ?」
「マナナンはもし、この世界に残るなら彼が私を守ると、そしてもし魔華の力で日本に帰ることがあるならば、私を笑顔で送り出すといってくれました」
「魔華の力で帰ることができるのか?」
「まだわかりません。この力をコントロールできればその可能性はゼロではないと思います」
「それは私の元ではできないのか?」
「ごめんなさい」
「そうか。私が何をいったところでお前の心を動かすことはできないらしいな」
「ごめんなさい。今まで、ありがとうございました。アルフォンソ様」
しばらく無言でアルフォンソ様は私を見つめていた。そして静かな声で
「リナ、達者で暮らせ。お前の幸せを願っている」
というと闇の中に姿を消した。
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