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第三章 魔王決戦編
第八十八話 魔王
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――閉じた瞼の裏を、紫黒の光が焼いた。
(……なにこれ……気持ち悪い……)
転送魔法――。
数百年前に失われたはずの、古代魔法。
どうして――ヴェルネが、それを空気を吸って吐くように自在に使えるのか。
胃がねじれ、喉の奥が焼けるように熱い。
吐き気と恐怖がないまぜになり、視界の端が滲んだ。
ゴ……ゴゴゴ……ゴゴ……ゴ……。
耳の奥で、まだ“あの音”が鳴っている。
――巨人の、足音。
けれど次の瞬間、それは唐突に遠ざかり、
世界から音が――まるで紙に吸い取られるように――消えた。
(……え……?)
やがて――まぶたの裏が、青白く変わる。
冷たい空気が頬を撫で、残響の代わりに“静寂”だけが耳に残った。
瞼を開く――。
目の前に広がっていたのは、王宮と見紛うほどの豪奢な広間だった。
装飾が施された壁に囲まれた石造りの広間。
高座の壁には金糸の紋章が輝く真紅のタペストリー。
その下には、威厳を放つ黄金の玉座。
中央には、古めかしい重厚な長テーブルと椅子。
天井から吊るされた無数の燭台は、どれも青い炎を灯している。
その光がゆらめくたび、白い大理石の床が淡くきらめいた。
けれど、その美しさの奥には、息を潜めたような冷たさがあった。
思わず息を呑む。
(これは……時が止まった古の宮廷に迷い込んでしまった?)
*
「アリシア……立てるか?」
エリアスの声が広間に響き、床に座り込んだ姉のもとへ駆け寄る。
「姉さん、大丈夫?」
エリアスは膝をつき、姉の肩に手を添えていた。
バルドもフィーネも、緊張した顔で見守っている。
姉はゆっくりと顔を上げて、小さく微笑んだ。
「ええ、大丈夫。立てるわ」
「無理をするな」
エリアスは静かに姉の背に手を回し、そっと支えながら立たせる。
立ち上がる瞬間、姉の体がふわりと傾いて――
そのまま、エリアスと向かい合った。
一瞬、二人の間の空気が止まる。
青い炎の明かりに照らされて、エリアスの睫毛が震えた。
姉の頬がわずかに紅く染まり、視線が逸れる。
バルドの鎧がかすかに鳴る。
その音が、やけに近く感じられて――ほんの少しだけ胸がきゅっとした。
「……エリアス……。もう大丈夫よ。ありがとう」
(……よかった、みんな無事で……)
姉のおだやかな声に、背筋の張りが少しだけ緩む。
けれど、まだ足の震えが止まらない。
あの転送の感覚――光も音も、世界の全部がぐしゃぐしゃに混ざったような――
思い出しただけで、背筋がぞくりとした。
「ここは――どこだ……。魔王城なのか?」
エリアスが剣に手を添え、いつでも抜ける体勢で周囲を見回す。
バルドは低く構え、仲間を覆う角度を探るように、大盾を傾けた。
矢羽に指をかけたフィーネは、青い炎を映した瞳であたりを警戒している。
私は、姉と背中合わせになって――ぎゅっと白杖を握り締めた。
背中の布越しに姉の緊張が伝わってくる。
けれど、同時に姉のぬくもりも感じ、恐怖が少しずつ遠のいていく。
誰も言葉を発さない。
それでも、みんなの呼吸がひとつに合わさっているのがわかる。
緊張が、一本の細い糸のように私たちを結びつけていた。
胸の奥で鼓動が波打つ。
けれど――恐怖よりも、知りたい気持ちの方が少しだけ勝っていた。
*
――パチッ、パチパチ。
弾けるような音。
とっさに音がした方向を見る。
床から紫黒の火花と共に、もう一つの転送陣が広がっていく。
その中から、柔らかな声が響いた。
「魔王城へようこそ。
あら、緊張なさっているのね。ふふふ……」
転送陣から現れたのはヴェルネ。
微笑みは王宮の淑女そのものだった。
けれど、紅い瞳の奥では――底の見えない闇が静かに呼吸していた。
彼女が軽く手を振る。
すると扉がすべり開き、黒いローブに身を包んだ召使たちが整然と列を作って現れた。
一糸乱れぬ動作で椅子を引き、ナプキンを広げ、食器を整えていく。
完璧な所作。
――なのに、その瞳はどれも赤く光っていた。
私たちは、張り詰めた糸でつながれたまま身動きできない。
「どうぞ、お座りになって」
それだけ告げると、ヴェルネは軽やかに扉をくぐった。
まるで、客人をもてなす王女のように。
(どういうこと?
すぐに戦闘とか……処刑とか……そういう展開じゃないの?)
「人質がいる……。従うしかあるまい」
エリアスが低くつぶやき、召使に促されるまま、私たちはテーブルへ向かった。
椅子が引かれ、席に着くと――
エリアスはそっと姉を私の隣に座らせる。
「アリシアを頼む」
その声に頷き、彼は侍女に導かれるまま姉の正面へ座った。
机の下で、私はそっと姉の手を握る。
姉は、小さく握り返してくれた。
(ヴェルネ……いったい何を考えているの?)
ここで何が起きるのか、まるで想像できない。
戦場の喧騒から一転した“静けさ”が、逆に現実感を奪っていった。
――やがて、扉が再び静かに開いた。
一行に緊張が走る。
空気が張りつめ、誰かの喉がかすかに鳴った。
エリアスの剣の柄が、ちり、と鳴る。
姉は祈るように胸元へ手を重ね、
バルドは無言のまま机の上で拳を握り、
フィーネの瞳がわずかに揺れた。
私は胸に杖を抱きしめ、震えながら息を潜める。
――ほんの一瞬の予感。
これは、“死”の気配。
背筋が冷たくなり、足の震えが止まらない。
(……魔王が現れる……!?)
心臓が、自分のものじゃないみたいに勝手に跳ねた。
だが、姿を見せたのは――。
ロングドレスを纏い、微笑みを湛えたヴェルネだった。
裾を曳く黒のドレスは夜そのもの。
胸元の紅玉が、まるで呼吸するように光っている。
そのあとに、黒の礼装姿のメルヴィス。
そして、漆黒の鎧に身を包んだ黒騎士ガルヴァンが続く。
ドレスを纏ったヴェルネは、少女のはずなのに――空気が違った。
これまでの幼さの影すら消え、まるで“女王”の威を纏っている。
歩くだけで、空間がひれ伏すようだった。
ヴェルネは玉座の前に立ち、ゆるやかに振り返る。
燭台の青い光が金糸の髪を撫でる。
(どうして――玉座にヴェルネが……!? まさか!)
そして、ゆっくりと玉座に腰を下ろす。
細い脚を優雅に組み、肘掛けに肘を預ける。
爪先でコツ、コツと玉座を叩きながら――妖艶に笑った。
*
「勇者パーティの皆さま、歓迎するわ」
玉座から落ちたその声音は、蜜のように甘い。
けれど――その甘さには温度がなく、氷の刃のように冷たかった。
「わたくしの名は――ヴェルネ・エルシオン」
青い炎の揺らぎが、まるで息を止めたかのように静止する。
光の粒が宙に浮いたまま、世界そのものが一瞬止まった。
沈黙。
フィーネの耳がぴくりと震えた。
「……エルシオン、だと?」
エリアスの小さな呟きが、凍りついた空気を割る。
ヴェルネは唇に指を当て、囁くように続けた。
「かつての“覇王ヴァルディウス”の娘にして、
千年前に滅びた――エルシオン王国の王女」
その名を告げた瞬間、息が止まった。
空気がひび割れ、胸の奥で何かが崩れ落ちる音がした。
思い出す――歴史書の中でしか見たことのない名。
かつて大陸を統一した英雄、覇王ヴァルディウス。
彼が築いた栄華の王国こそが――エルシオン王国。
遥か昔に滅び去ったはずの国。
そして、ヴェルネはその王国の“姫君”。
だとすると――彼女は、かつて人間だった……?
ヴェルネはゆっくりと微笑んだ。
その笑みは、あまりにも静かで、あまりにも残酷だった。
「――そして今は、“魔王”」
わたしは息をするのを忘れた。
その言葉が、永遠の夜の扉を開いた――。
(……なにこれ……気持ち悪い……)
転送魔法――。
数百年前に失われたはずの、古代魔法。
どうして――ヴェルネが、それを空気を吸って吐くように自在に使えるのか。
胃がねじれ、喉の奥が焼けるように熱い。
吐き気と恐怖がないまぜになり、視界の端が滲んだ。
ゴ……ゴゴゴ……ゴゴ……ゴ……。
耳の奥で、まだ“あの音”が鳴っている。
――巨人の、足音。
けれど次の瞬間、それは唐突に遠ざかり、
世界から音が――まるで紙に吸い取られるように――消えた。
(……え……?)
やがて――まぶたの裏が、青白く変わる。
冷たい空気が頬を撫で、残響の代わりに“静寂”だけが耳に残った。
瞼を開く――。
目の前に広がっていたのは、王宮と見紛うほどの豪奢な広間だった。
装飾が施された壁に囲まれた石造りの広間。
高座の壁には金糸の紋章が輝く真紅のタペストリー。
その下には、威厳を放つ黄金の玉座。
中央には、古めかしい重厚な長テーブルと椅子。
天井から吊るされた無数の燭台は、どれも青い炎を灯している。
その光がゆらめくたび、白い大理石の床が淡くきらめいた。
けれど、その美しさの奥には、息を潜めたような冷たさがあった。
思わず息を呑む。
(これは……時が止まった古の宮廷に迷い込んでしまった?)
*
「アリシア……立てるか?」
エリアスの声が広間に響き、床に座り込んだ姉のもとへ駆け寄る。
「姉さん、大丈夫?」
エリアスは膝をつき、姉の肩に手を添えていた。
バルドもフィーネも、緊張した顔で見守っている。
姉はゆっくりと顔を上げて、小さく微笑んだ。
「ええ、大丈夫。立てるわ」
「無理をするな」
エリアスは静かに姉の背に手を回し、そっと支えながら立たせる。
立ち上がる瞬間、姉の体がふわりと傾いて――
そのまま、エリアスと向かい合った。
一瞬、二人の間の空気が止まる。
青い炎の明かりに照らされて、エリアスの睫毛が震えた。
姉の頬がわずかに紅く染まり、視線が逸れる。
バルドの鎧がかすかに鳴る。
その音が、やけに近く感じられて――ほんの少しだけ胸がきゅっとした。
「……エリアス……。もう大丈夫よ。ありがとう」
(……よかった、みんな無事で……)
姉のおだやかな声に、背筋の張りが少しだけ緩む。
けれど、まだ足の震えが止まらない。
あの転送の感覚――光も音も、世界の全部がぐしゃぐしゃに混ざったような――
思い出しただけで、背筋がぞくりとした。
「ここは――どこだ……。魔王城なのか?」
エリアスが剣に手を添え、いつでも抜ける体勢で周囲を見回す。
バルドは低く構え、仲間を覆う角度を探るように、大盾を傾けた。
矢羽に指をかけたフィーネは、青い炎を映した瞳であたりを警戒している。
私は、姉と背中合わせになって――ぎゅっと白杖を握り締めた。
背中の布越しに姉の緊張が伝わってくる。
けれど、同時に姉のぬくもりも感じ、恐怖が少しずつ遠のいていく。
誰も言葉を発さない。
それでも、みんなの呼吸がひとつに合わさっているのがわかる。
緊張が、一本の細い糸のように私たちを結びつけていた。
胸の奥で鼓動が波打つ。
けれど――恐怖よりも、知りたい気持ちの方が少しだけ勝っていた。
*
――パチッ、パチパチ。
弾けるような音。
とっさに音がした方向を見る。
床から紫黒の火花と共に、もう一つの転送陣が広がっていく。
その中から、柔らかな声が響いた。
「魔王城へようこそ。
あら、緊張なさっているのね。ふふふ……」
転送陣から現れたのはヴェルネ。
微笑みは王宮の淑女そのものだった。
けれど、紅い瞳の奥では――底の見えない闇が静かに呼吸していた。
彼女が軽く手を振る。
すると扉がすべり開き、黒いローブに身を包んだ召使たちが整然と列を作って現れた。
一糸乱れぬ動作で椅子を引き、ナプキンを広げ、食器を整えていく。
完璧な所作。
――なのに、その瞳はどれも赤く光っていた。
私たちは、張り詰めた糸でつながれたまま身動きできない。
「どうぞ、お座りになって」
それだけ告げると、ヴェルネは軽やかに扉をくぐった。
まるで、客人をもてなす王女のように。
(どういうこと?
すぐに戦闘とか……処刑とか……そういう展開じゃないの?)
「人質がいる……。従うしかあるまい」
エリアスが低くつぶやき、召使に促されるまま、私たちはテーブルへ向かった。
椅子が引かれ、席に着くと――
エリアスはそっと姉を私の隣に座らせる。
「アリシアを頼む」
その声に頷き、彼は侍女に導かれるまま姉の正面へ座った。
机の下で、私はそっと姉の手を握る。
姉は、小さく握り返してくれた。
(ヴェルネ……いったい何を考えているの?)
ここで何が起きるのか、まるで想像できない。
戦場の喧騒から一転した“静けさ”が、逆に現実感を奪っていった。
――やがて、扉が再び静かに開いた。
一行に緊張が走る。
空気が張りつめ、誰かの喉がかすかに鳴った。
エリアスの剣の柄が、ちり、と鳴る。
姉は祈るように胸元へ手を重ね、
バルドは無言のまま机の上で拳を握り、
フィーネの瞳がわずかに揺れた。
私は胸に杖を抱きしめ、震えながら息を潜める。
――ほんの一瞬の予感。
これは、“死”の気配。
背筋が冷たくなり、足の震えが止まらない。
(……魔王が現れる……!?)
心臓が、自分のものじゃないみたいに勝手に跳ねた。
だが、姿を見せたのは――。
ロングドレスを纏い、微笑みを湛えたヴェルネだった。
裾を曳く黒のドレスは夜そのもの。
胸元の紅玉が、まるで呼吸するように光っている。
そのあとに、黒の礼装姿のメルヴィス。
そして、漆黒の鎧に身を包んだ黒騎士ガルヴァンが続く。
ドレスを纏ったヴェルネは、少女のはずなのに――空気が違った。
これまでの幼さの影すら消え、まるで“女王”の威を纏っている。
歩くだけで、空間がひれ伏すようだった。
ヴェルネは玉座の前に立ち、ゆるやかに振り返る。
燭台の青い光が金糸の髪を撫でる。
(どうして――玉座にヴェルネが……!? まさか!)
そして、ゆっくりと玉座に腰を下ろす。
細い脚を優雅に組み、肘掛けに肘を預ける。
爪先でコツ、コツと玉座を叩きながら――妖艶に笑った。
*
「勇者パーティの皆さま、歓迎するわ」
玉座から落ちたその声音は、蜜のように甘い。
けれど――その甘さには温度がなく、氷の刃のように冷たかった。
「わたくしの名は――ヴェルネ・エルシオン」
青い炎の揺らぎが、まるで息を止めたかのように静止する。
光の粒が宙に浮いたまま、世界そのものが一瞬止まった。
沈黙。
フィーネの耳がぴくりと震えた。
「……エルシオン、だと?」
エリアスの小さな呟きが、凍りついた空気を割る。
ヴェルネは唇に指を当て、囁くように続けた。
「かつての“覇王ヴァルディウス”の娘にして、
千年前に滅びた――エルシオン王国の王女」
その名を告げた瞬間、息が止まった。
空気がひび割れ、胸の奥で何かが崩れ落ちる音がした。
思い出す――歴史書の中でしか見たことのない名。
かつて大陸を統一した英雄、覇王ヴァルディウス。
彼が築いた栄華の王国こそが――エルシオン王国。
遥か昔に滅び去ったはずの国。
そして、ヴェルネはその王国の“姫君”。
だとすると――彼女は、かつて人間だった……?
ヴェルネはゆっくりと微笑んだ。
その笑みは、あまりにも静かで、あまりにも残酷だった。
「――そして今は、“魔王”」
わたしは息をするのを忘れた。
その言葉が、永遠の夜の扉を開いた――。
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