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苦悩する疾風の担い手
炎と風の反逆者 36
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パンを食べ終わった後は、命に皿を取られ、持って行ってしまった。なんだか至れり尽くせりな感じなのだが、何をすればいいのか、正直、分からない。
「今日はどうするんだ? 昨日みたいに攻め込むのか?」
「いいや。今日は誘を皆に紹介しておこうと思う」
「そうか……」
もし、攻め込むというのなら、紀彦と茜音、透真さんの3人を助けたいと思ったのだが、今日は無理のようだ。
「まだ決心がついていないのか?」
「決心?」
なんのことだろうか。
「私と一緒に戦う決心だよ」
「命には俺が必要なんだろ。じゃあ仕方ないじゃないか」
それはもう決まっていたことだ。命が必要だというのなら、その期待に応えるしかない。それに、あの3人を助けるためには、彼女たちの力は必要不可欠だ。
「よし、そろそろ集まっている時間だろうから行くか」
「お、おう」
「心配するな。大船に乗った気持ちでいろ」
その言葉に少し心配を抱いてしまうが、命が部屋から出ようとしているので俺も慌てて後を追った。
追いついた俺は命の横に並び、歩調を合わせる。
「俺がやらないといけないこととか、あるのか?」
「そうだな……」
命は考え出したが、歩調は一向に緩まない。
「特にないだろ。何を言われようが、私が言い返せば万事解決だ」
発言は完璧な独裁者だ。
「分かった。俺は口出ししないでおくよ」
「そんな言い方をすると、まるで私が黙らせているみたいではないか」
ニュアンスは違うが、命の前だと言葉がうまく出てこないときはある。あながち、間違ってはいないのかもしれない。
「おい、そこは否定する所じゃないのか?」
「ごめん、ごめん。ちょっと考え事をな」
「そ、そうか」
なんだか不服なようだが、追求はしてこない。
「ところで、紹介するって言うのは反乱組織全員にか?」
「全員ではない。そもそも、私たちレジスタンスは日本だけではなく世界中にいるんだ」
「そんなに多いのか」
「当たり前だ。日本だけどうにかしても意味がないだろ?」
反乱組織が世界中に居るとは初耳だ。まあ、秘密にしたい気持ちも分からないでもないが。
「じゃあ、ここに居る全員ってことか。この組織って日本だけで何人ぐらいいるんだ?」
「大体、千人程度だろう」
「そんなにいるのか」
「私も把握してはいないんだが、スパイとして潜入している奴や偵察として常時いないやつのことも考えると、もっと多いだろうな」
そんなに多かったのか。もっと少数だと思っていた。
「しかし、そんな大勢の目の前に出るなんて緊張するな」
「いや、紹介するのはここの幹部らだけだ。ほかは、その幹部らに報告させておく」
大組織としては、それで問題ないのだろう。
「誘が心配することは何もない」
命が大きな扉の前で歩みを止めた。この扉がその幹部らがいる部屋なのだろう。
「では、行こう」
命は一切の躊躇いもなく、勢いよく扉を開けた。
「今日はどうするんだ? 昨日みたいに攻め込むのか?」
「いいや。今日は誘を皆に紹介しておこうと思う」
「そうか……」
もし、攻め込むというのなら、紀彦と茜音、透真さんの3人を助けたいと思ったのだが、今日は無理のようだ。
「まだ決心がついていないのか?」
「決心?」
なんのことだろうか。
「私と一緒に戦う決心だよ」
「命には俺が必要なんだろ。じゃあ仕方ないじゃないか」
それはもう決まっていたことだ。命が必要だというのなら、その期待に応えるしかない。それに、あの3人を助けるためには、彼女たちの力は必要不可欠だ。
「よし、そろそろ集まっている時間だろうから行くか」
「お、おう」
「心配するな。大船に乗った気持ちでいろ」
その言葉に少し心配を抱いてしまうが、命が部屋から出ようとしているので俺も慌てて後を追った。
追いついた俺は命の横に並び、歩調を合わせる。
「俺がやらないといけないこととか、あるのか?」
「そうだな……」
命は考え出したが、歩調は一向に緩まない。
「特にないだろ。何を言われようが、私が言い返せば万事解決だ」
発言は完璧な独裁者だ。
「分かった。俺は口出ししないでおくよ」
「そんな言い方をすると、まるで私が黙らせているみたいではないか」
ニュアンスは違うが、命の前だと言葉がうまく出てこないときはある。あながち、間違ってはいないのかもしれない。
「おい、そこは否定する所じゃないのか?」
「ごめん、ごめん。ちょっと考え事をな」
「そ、そうか」
なんだか不服なようだが、追求はしてこない。
「ところで、紹介するって言うのは反乱組織全員にか?」
「全員ではない。そもそも、私たちレジスタンスは日本だけではなく世界中にいるんだ」
「そんなに多いのか」
「当たり前だ。日本だけどうにかしても意味がないだろ?」
反乱組織が世界中に居るとは初耳だ。まあ、秘密にしたい気持ちも分からないでもないが。
「じゃあ、ここに居る全員ってことか。この組織って日本だけで何人ぐらいいるんだ?」
「大体、千人程度だろう」
「そんなにいるのか」
「私も把握してはいないんだが、スパイとして潜入している奴や偵察として常時いないやつのことも考えると、もっと多いだろうな」
そんなに多かったのか。もっと少数だと思っていた。
「しかし、そんな大勢の目の前に出るなんて緊張するな」
「いや、紹介するのはここの幹部らだけだ。ほかは、その幹部らに報告させておく」
大組織としては、それで問題ないのだろう。
「誘が心配することは何もない」
命が大きな扉の前で歩みを止めた。この扉がその幹部らがいる部屋なのだろう。
「では、行こう」
命は一切の躊躇いもなく、勢いよく扉を開けた。
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