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小さすぎる世界への抵抗
炎と風の反逆者 60
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サクセサーは使うごとに体力を消耗してしまう。そのため、永遠に使っていられることはできない。ここまでの力を使っているんだ。命にもかなりの負担を掛けていることだろう。
「命はまだ大丈夫か?」
「なにが?」
本当に何が問題なのか分かっていないようだ。
そう言えば、俺を抱えて凄まじいスピードで走っていた記憶がある。忘れていた。この人は体力お化けだった。
「やっぱり、正面玄関から入るべきだったかな」
そこに裏口とかいう選択肢がないのが驚きだ。
「今からでも、正面玄関に行くか?」
丁度、今いる場所から飛び降りれば正面玄関の前に降りられる。
「こいつらに一泡吹かせてやろう」
命はそう言うと、俺の腹に手を回し抱えだした。
そして、そのまま命はフェンスを越え、飛び降りた。
「ちょっと、やるんだったら合図ぐらいくれよ」
「私と誘の間に合図なんて必要だったか?」
流石に必要だとは思うけど、声には出さないでおこう。
「見ろ、誘。あの顔。滑稽だ」
悪戯が成功した少年のような反応だな。
落ちていく俺たちをフェンスに這いつくばりながら、何もできずに見ている生徒たちは、確かにバカ丸出しだ。
おっと、あまり観察している時間はなかったんだった。
「ウィング」
下から風を吹かせ、落ちていくスピードを相殺する。そして、安全に地面へと着地した。
「改めて見ると、やはりでかいな」
「そりゃそうだ」
なんせ、5000人を収容する施設だ。でかいに決まっている。
「それでは、案内よろしくな」
「それはいいけど、どこに案内すればいいんだ?」
教員室か。それとも別の場所か。
「もちろん、誘が居た教室に決まっているだろ」
ただ単に命の興味があるだけじゃないか。作戦には一切関係ないだろう。
「遊びじゃないんだぞ」
「じゃ、じゃあついでに誘の教室に寄るってことで」
ま、まあ、それなら問題ないか。
「でも、校舎に入る必要はあるのか?」
「まあ、校舎に引き籠られると面倒だからな。追い出しておかないと、壊すことなんて出来ない」
校舎に人が残っている状態で壊してしまうと、能力者だろうと瓦礫の下敷きになる人が出るだろう。
「じゃあ、説得……は無理だろうから、自主的に引いてもらわないといけないのか」
「武力行使と言う奴だな」
賢明な判断をする人間ならば、命の能力を知れば撤退しかできないだろう。
「じゃあ、こうやって入口を塞いでおくのはまずくないか?」
「だから、早く入ろうと言っているんだ」
入るしかないか。
しかし、それならば、屋上から押し出していくほうが効率は良かった。防戦一方だったとはいえ、飛び降りたのは失敗だった。それに、もう人が集まっているだろうし、屋上には戻れないだろう。
「仕方ない。案内してやるよ」
俺たち2人は一緒に入口の扉を蹴破った。行儀が悪いが、どうせ壊すなら関係ない。
「やばい、こっちに来たぞ!」
「俺たちが時間を稼ぐ。その間にお前たちは裏口から逃げろ」
すでに数名が逃げようとしていたのだろう。やはり、正面玄関に降りてしまったのは失敗だったのだとかなり後悔。
俺たちの目の前に残ったのは、見覚えのある3人。確か、3組の奴だったような気がする。サクセサーは銃の複製、無機物の投擲、昆虫の制御だった記憶がある。この程度の能力なら、俺の風でも攻撃を防げる。
遠慮なく銃弾や置物、虫などが飛んでくるが、全て風で薙ぎ払う。
まあ、俺は1組だったわけだし、3組の奴に負けるなんてこと、まずないんだけどな。
「おい、ここは引いてくれないか? 俺たちは追い打ちなんて卑怯な真似はしないからさ」
「おい、あいつって、もしかして1組の……」
俺が語りかけると、あいつらは俺のことに気づいたようだ。やっぱり、成績上位者はわりと知られているんだな。
そのこともあって、3人ともおとなしく引いてくれた。
「命はまだ大丈夫か?」
「なにが?」
本当に何が問題なのか分かっていないようだ。
そう言えば、俺を抱えて凄まじいスピードで走っていた記憶がある。忘れていた。この人は体力お化けだった。
「やっぱり、正面玄関から入るべきだったかな」
そこに裏口とかいう選択肢がないのが驚きだ。
「今からでも、正面玄関に行くか?」
丁度、今いる場所から飛び降りれば正面玄関の前に降りられる。
「こいつらに一泡吹かせてやろう」
命はそう言うと、俺の腹に手を回し抱えだした。
そして、そのまま命はフェンスを越え、飛び降りた。
「ちょっと、やるんだったら合図ぐらいくれよ」
「私と誘の間に合図なんて必要だったか?」
流石に必要だとは思うけど、声には出さないでおこう。
「見ろ、誘。あの顔。滑稽だ」
悪戯が成功した少年のような反応だな。
落ちていく俺たちをフェンスに這いつくばりながら、何もできずに見ている生徒たちは、確かにバカ丸出しだ。
おっと、あまり観察している時間はなかったんだった。
「ウィング」
下から風を吹かせ、落ちていくスピードを相殺する。そして、安全に地面へと着地した。
「改めて見ると、やはりでかいな」
「そりゃそうだ」
なんせ、5000人を収容する施設だ。でかいに決まっている。
「それでは、案内よろしくな」
「それはいいけど、どこに案内すればいいんだ?」
教員室か。それとも別の場所か。
「もちろん、誘が居た教室に決まっているだろ」
ただ単に命の興味があるだけじゃないか。作戦には一切関係ないだろう。
「遊びじゃないんだぞ」
「じゃ、じゃあついでに誘の教室に寄るってことで」
ま、まあ、それなら問題ないか。
「でも、校舎に入る必要はあるのか?」
「まあ、校舎に引き籠られると面倒だからな。追い出しておかないと、壊すことなんて出来ない」
校舎に人が残っている状態で壊してしまうと、能力者だろうと瓦礫の下敷きになる人が出るだろう。
「じゃあ、説得……は無理だろうから、自主的に引いてもらわないといけないのか」
「武力行使と言う奴だな」
賢明な判断をする人間ならば、命の能力を知れば撤退しかできないだろう。
「じゃあ、こうやって入口を塞いでおくのはまずくないか?」
「だから、早く入ろうと言っているんだ」
入るしかないか。
しかし、それならば、屋上から押し出していくほうが効率は良かった。防戦一方だったとはいえ、飛び降りたのは失敗だった。それに、もう人が集まっているだろうし、屋上には戻れないだろう。
「仕方ない。案内してやるよ」
俺たち2人は一緒に入口の扉を蹴破った。行儀が悪いが、どうせ壊すなら関係ない。
「やばい、こっちに来たぞ!」
「俺たちが時間を稼ぐ。その間にお前たちは裏口から逃げろ」
すでに数名が逃げようとしていたのだろう。やはり、正面玄関に降りてしまったのは失敗だったのだとかなり後悔。
俺たちの目の前に残ったのは、見覚えのある3人。確か、3組の奴だったような気がする。サクセサーは銃の複製、無機物の投擲、昆虫の制御だった記憶がある。この程度の能力なら、俺の風でも攻撃を防げる。
遠慮なく銃弾や置物、虫などが飛んでくるが、全て風で薙ぎ払う。
まあ、俺は1組だったわけだし、3組の奴に負けるなんてこと、まずないんだけどな。
「おい、ここは引いてくれないか? 俺たちは追い打ちなんて卑怯な真似はしないからさ」
「おい、あいつって、もしかして1組の……」
俺が語りかけると、あいつらは俺のことに気づいたようだ。やっぱり、成績上位者はわりと知られているんだな。
そのこともあって、3人ともおとなしく引いてくれた。
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