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小さすぎる世界への抵抗
炎と風の反逆者 61
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「私の出る幕はなかったようだな」
「ようだなって……室内じゃ命の力は強すぎて使えないじゃないか」
こんな狭い空間では、命が能力を使うと上の階まで簡単に突き抜けてしまう。もし、上に人がいたらと考えると、能力なんて使えっこない。
「まあ、命は何もしないに越したことはないな」
「なんだ、その私はいらない子発言。聞き捨てならないな」
「まあまあ、案内してやるからおとなしくしてなさい」
不満げな顔だが、大人しくしてくれるようだ。なんか、命の扱いに慣れてきたような気がする。
「そんじゃあ、避難誘導をしながら、俺の居た教室まで行くか」
「ああ、任せたぞ」
俺が居た教室は最上階。行きつくころには全員の避難は完了しているだろう。
教室まで行く間に抵抗する奴がいれば、壁に穴をあけて放り出す気でいたのだが、命の強さは噂ですでに広まっていたようで、出会う人はみんな逃げて行った。おかげで俺は、無駄な力を使うことがなくて楽ではあったのだが。
「着いた。ここだよ」
一切の障害物がなかったので、予想よりも早く着いた。
「ここで誘は勉強していたのか」
ドアを開けた先には、いつもは100人規模の人が収容される教室が広がっているのだが、今では俺たち2人しかいない。
「人がいないと、この教室がすごく広いんだって実感するわ」
狭苦しい印象しかなかったが、ここまで広かったなんて意外だった。
「それで、誘の席はどこなんだ?」
「俺の席か? 確か……」
窓際の後ろの方の席まで移動する。たった2日だというのに、とても懐かしい。
「ここがそうなのか?」
「あ、ああ」
感慨に浸りながら机を撫でていた。覚悟を決めていたつもりなのに、心残りがやっぱりあったのだろう。原因はやはり残してきた3人。無事だろうか。もし出会えたなら、一緒に来てくれはしないだろうか。
「どうした?」
心配した命が上目使いで覗き込んできた。
「大丈夫……ってなんで俺の席に座ってるんだよ」
いつの間にか命は俺の席に座っていた。
「誘がどんな景色を見ていたのかなって。ここも壊してしまわないといけないからな」
少し残念そうに机を撫でている。
「でもな、俺はこんな煙が上がっている景色なんて見てなかったぞ」
「気分だけ味わってもいいじゃないか」
外の景色は穏やかだったし、教室の中は人で埋め尽くされていた。俺が見ていた景色とはかけ離れているが、命にはそんなこと関係ないのだろう。
「さて、あんまり時間を使っていては奮闘している皆に悪いからな。そろそろ終わりにするか」
命は名残惜しそうに立ち上がった。
命が言った「終わらせる」というのは、ここを破壊するということなのだろう。そろそろ、生徒が避難し終わった後だろう。校舎に人が残っていなければ作戦は成功と言える。
「ようだなって……室内じゃ命の力は強すぎて使えないじゃないか」
こんな狭い空間では、命が能力を使うと上の階まで簡単に突き抜けてしまう。もし、上に人がいたらと考えると、能力なんて使えっこない。
「まあ、命は何もしないに越したことはないな」
「なんだ、その私はいらない子発言。聞き捨てならないな」
「まあまあ、案内してやるからおとなしくしてなさい」
不満げな顔だが、大人しくしてくれるようだ。なんか、命の扱いに慣れてきたような気がする。
「そんじゃあ、避難誘導をしながら、俺の居た教室まで行くか」
「ああ、任せたぞ」
俺が居た教室は最上階。行きつくころには全員の避難は完了しているだろう。
教室まで行く間に抵抗する奴がいれば、壁に穴をあけて放り出す気でいたのだが、命の強さは噂ですでに広まっていたようで、出会う人はみんな逃げて行った。おかげで俺は、無駄な力を使うことがなくて楽ではあったのだが。
「着いた。ここだよ」
一切の障害物がなかったので、予想よりも早く着いた。
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狭苦しい印象しかなかったが、ここまで広かったなんて意外だった。
「それで、誘の席はどこなんだ?」
「俺の席か? 確か……」
窓際の後ろの方の席まで移動する。たった2日だというのに、とても懐かしい。
「ここがそうなのか?」
「あ、ああ」
感慨に浸りながら机を撫でていた。覚悟を決めていたつもりなのに、心残りがやっぱりあったのだろう。原因はやはり残してきた3人。無事だろうか。もし出会えたなら、一緒に来てくれはしないだろうか。
「どうした?」
心配した命が上目使いで覗き込んできた。
「大丈夫……ってなんで俺の席に座ってるんだよ」
いつの間にか命は俺の席に座っていた。
「誘がどんな景色を見ていたのかなって。ここも壊してしまわないといけないからな」
少し残念そうに机を撫でている。
「でもな、俺はこんな煙が上がっている景色なんて見てなかったぞ」
「気分だけ味わってもいいじゃないか」
外の景色は穏やかだったし、教室の中は人で埋め尽くされていた。俺が見ていた景色とはかけ離れているが、命にはそんなこと関係ないのだろう。
「さて、あんまり時間を使っていては奮闘している皆に悪いからな。そろそろ終わりにするか」
命は名残惜しそうに立ち上がった。
命が言った「終わらせる」というのは、ここを破壊するということなのだろう。そろそろ、生徒が避難し終わった後だろう。校舎に人が残っていなければ作戦は成功と言える。
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