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小さすぎる世界への抵抗
炎と風の反逆者 62
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「伝宝、繋がっているか?」
『もちろんです』
命が問いかけると、すぐに伝宝さんの声が頭の中に返ってきた。この速さ、やっぱり最初から念話で盗み聞きしていたな。まあ、今は念話が繋がっていないほうがダメなのだろうから命もその辺は触らないようだ。
「校舎に人は残っているか?」
『少し待っていてくださいね』
30秒ほど待つと返答が返ってきた。流石、仕事が早い。
『まだ、校舎には2名残っています』
命が苦虫を噛み潰したような顔をした。
「わかった。いなくなったら、また連絡してくれ。それと、皆にはもう少し頑張ってくれと伝えておいてくれ」
『了解。そっちも頑張ってね』
まだ校舎に人が残っていたか。
ここは命の判断を仰ぐしかない。
「どうする? 探すか?」
「それしか方法はないだろうな」
校舎はこの規模の教室が10ヶ所もあるほどの大きさだ。探すのは、かなり骨が折れるだろう。
「虱潰しに探していくしかないだろうな。楽ではないだろうが、ここで待っていても無駄だろうしな」
「そうか。じゃあ、校内案内の続きと行こうか」
「そうだな」
気が乗らないが、それでも楽しみを見出しながら教室を出ようとしたが、ドアまで行く前にそれは開いた。
「まさか、あちらから出てきてくれるとはな。探す手間が省けてよかったよ」
命は不敵な笑みを浮かべている。
それに反して、俺は新たに入ってきた男女の2人を見て動揺していた。
「誘……なんで、そいつと一緒にいるんだ」
男の方が冷たく言い放った。
「ん? 誘の知り合いだったのか」
説明を求めるためにも俺のほうを見るが、命だって顔を合わせている人物だ。
「俺の友人だよ。俺を連れて行くときにも会っただろ?」
「そう言われると……見覚えが……あるかな?」
最後が疑問形になっている。これは間違いなく覚えていないな。
「男のほうが忍海紀彦で、女のほうが杠茜音だ」
「誘の友人なら手荒な真似は出来ないな」
軽く紹介してやると、命の警戒が解けた。
「誘、何でお前はそっちにいるんだよ」
「何でって俺は……」
俺は此方が正しいと思って此方にいる。
しかし、紀彦を説得できるだけのことを俺は出来ない。
「誘、あんたそこの女にたらしこまれてるんじゃないの?」
「そ、そんなことないぞ」
「そうだぞ。流石にそれは失礼と言うものだ」
茜音も俺が自分の意志で此方にいることを信じていないようだ。
「誘、どうする? 話し合いなんて出来る状態じゃないと思うが?」
「お前と話し合うつもりはない。俺たちは誘を説得するために来たんだからな」
紀彦はやる気だ。ならば仕方ない。
「すまない。紀彦、茜音」
こうなったら紀彦と茜音には、ここから出て行ってもらわなければいけない。2人しかいないんだ。ここから放り出しても、2人なら安全に地上に下ろすことが出来る。
親友と幼馴染に攻撃するのは心が痛むが、いずれ、時が来れば分かってもらえるだろう。
『もちろんです』
命が問いかけると、すぐに伝宝さんの声が頭の中に返ってきた。この速さ、やっぱり最初から念話で盗み聞きしていたな。まあ、今は念話が繋がっていないほうがダメなのだろうから命もその辺は触らないようだ。
「校舎に人は残っているか?」
『少し待っていてくださいね』
30秒ほど待つと返答が返ってきた。流石、仕事が早い。
『まだ、校舎には2名残っています』
命が苦虫を噛み潰したような顔をした。
「わかった。いなくなったら、また連絡してくれ。それと、皆にはもう少し頑張ってくれと伝えておいてくれ」
『了解。そっちも頑張ってね』
まだ校舎に人が残っていたか。
ここは命の判断を仰ぐしかない。
「どうする? 探すか?」
「それしか方法はないだろうな」
校舎はこの規模の教室が10ヶ所もあるほどの大きさだ。探すのは、かなり骨が折れるだろう。
「虱潰しに探していくしかないだろうな。楽ではないだろうが、ここで待っていても無駄だろうしな」
「そうか。じゃあ、校内案内の続きと行こうか」
「そうだな」
気が乗らないが、それでも楽しみを見出しながら教室を出ようとしたが、ドアまで行く前にそれは開いた。
「まさか、あちらから出てきてくれるとはな。探す手間が省けてよかったよ」
命は不敵な笑みを浮かべている。
それに反して、俺は新たに入ってきた男女の2人を見て動揺していた。
「誘……なんで、そいつと一緒にいるんだ」
男の方が冷たく言い放った。
「ん? 誘の知り合いだったのか」
説明を求めるためにも俺のほうを見るが、命だって顔を合わせている人物だ。
「俺の友人だよ。俺を連れて行くときにも会っただろ?」
「そう言われると……見覚えが……あるかな?」
最後が疑問形になっている。これは間違いなく覚えていないな。
「男のほうが忍海紀彦で、女のほうが杠茜音だ」
「誘の友人なら手荒な真似は出来ないな」
軽く紹介してやると、命の警戒が解けた。
「誘、何でお前はそっちにいるんだよ」
「何でって俺は……」
俺は此方が正しいと思って此方にいる。
しかし、紀彦を説得できるだけのことを俺は出来ない。
「誘、あんたそこの女にたらしこまれてるんじゃないの?」
「そ、そんなことないぞ」
「そうだぞ。流石にそれは失礼と言うものだ」
茜音も俺が自分の意志で此方にいることを信じていないようだ。
「誘、どうする? 話し合いなんて出来る状態じゃないと思うが?」
「お前と話し合うつもりはない。俺たちは誘を説得するために来たんだからな」
紀彦はやる気だ。ならば仕方ない。
「すまない。紀彦、茜音」
こうなったら紀彦と茜音には、ここから出て行ってもらわなければいけない。2人しかいないんだ。ここから放り出しても、2人なら安全に地上に下ろすことが出来る。
親友と幼馴染に攻撃するのは心が痛むが、いずれ、時が来れば分かってもらえるだろう。
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