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奴はそう言ってのけた。やはり、先ほど迫ってきたのは冗談ではなかったのだろう。あのときの目は間違いなく本気だったのだ。気をつけなければならない。
「まあ、私も一応、上級悪魔に分類はされるが、それでも、悪魔のトップではないからね。あまり私の気の赴くままに好き勝手にやれるわけではないんだけど、「同性愛を人間世界に広め、人類を滅亡させる」という大義名分の元に私は同性愛を広めることを許されているんだ。どうだい? 少しは悪魔っぽい理由もあるんだよ?」
「そ、そうだな。すごく回りくどい滅亡のさせかただけど……」
確かに、全人類が同性愛者になれば、人類は滅亡するかもしれない。しかし、どれだけ影響力を持つ人間だろうと、全人類を同性愛者にするのは不可能だろう。それに、例え、全人類が同性愛者になっても子供が欲しいと考える人は多いだろう。それこそ、セックスせずとも射精した精液を子宮の中に注げば子供はできる。それに、今の科学技術は進化していて、同姓であっても子供を作れるようになるかもしれない。そう考えると、こいつが言っている「同性愛を人間世界に広め、人類を滅亡させる」というのは不可能に近い気がしてならない。まあ、大義名分とか言っているあたり、こいつ個人の目的は人類の滅亡ではなく同性愛を広めることにあるのだろう。そう考えると、案外、こいつは人類にとって無害なのかもしれない。ただ、僕個人としては、貞操の危険を感じずにはいられない。
「安心したまえ。私はセックスを無理強いするようなサキュバスとは違う。あくまで私は紳士! 愛のあるセックスしかしないから」
そう言われても、悪魔の言葉なんて信じられない。特に、寝ている時なんて、何をされるか分かったものではない。
「とりあえず、お前の言い分は分かった。でも、それだけじゃ僕は安心できない」
「私は人畜無害の紳士なのだけれど、初対面の悪魔を信じろというのも無理な話だからね。仕方ない。君の条件を聞かせてもらおうか」
「じゃあ……」
とりあえず、こいつが自由に身動きする事ができないようにしておけばいい。
そこで、僕が取り出したのは、使っていないベルトだ。
「まさか、それで私を……」
「とりあえず、体を縛らせてくれたら、悪魔払いとかを依頼せずにしておいてやる」
「悪魔払いの本物なんて極少数なんだけど。それで君が安心できるのなら、拘束プレイにも興じてあげようじゃないか」
そんなことを言っているが、僕にそんな趣味はない。黙々と悪魔の体をベルトで縛り付け、最後に目隠しもした。これで僕の安全は確保される。
「目隠しまでする必要なんてあるのかい?」
悪魔とはいえ、全裸の男をベルトで縛り、目隠しをさせると、なんだか背徳的なことをしているように感じてしまう。
しかし、それこそがこの悪魔の作戦かもしれない。僕はできるだけ平常心を保って生活をしていくだけだ。
「まあ、私も一応、上級悪魔に分類はされるが、それでも、悪魔のトップではないからね。あまり私の気の赴くままに好き勝手にやれるわけではないんだけど、「同性愛を人間世界に広め、人類を滅亡させる」という大義名分の元に私は同性愛を広めることを許されているんだ。どうだい? 少しは悪魔っぽい理由もあるんだよ?」
「そ、そうだな。すごく回りくどい滅亡のさせかただけど……」
確かに、全人類が同性愛者になれば、人類は滅亡するかもしれない。しかし、どれだけ影響力を持つ人間だろうと、全人類を同性愛者にするのは不可能だろう。それに、例え、全人類が同性愛者になっても子供が欲しいと考える人は多いだろう。それこそ、セックスせずとも射精した精液を子宮の中に注げば子供はできる。それに、今の科学技術は進化していて、同姓であっても子供を作れるようになるかもしれない。そう考えると、こいつが言っている「同性愛を人間世界に広め、人類を滅亡させる」というのは不可能に近い気がしてならない。まあ、大義名分とか言っているあたり、こいつ個人の目的は人類の滅亡ではなく同性愛を広めることにあるのだろう。そう考えると、案外、こいつは人類にとって無害なのかもしれない。ただ、僕個人としては、貞操の危険を感じずにはいられない。
「安心したまえ。私はセックスを無理強いするようなサキュバスとは違う。あくまで私は紳士! 愛のあるセックスしかしないから」
そう言われても、悪魔の言葉なんて信じられない。特に、寝ている時なんて、何をされるか分かったものではない。
「とりあえず、お前の言い分は分かった。でも、それだけじゃ僕は安心できない」
「私は人畜無害の紳士なのだけれど、初対面の悪魔を信じろというのも無理な話だからね。仕方ない。君の条件を聞かせてもらおうか」
「じゃあ……」
とりあえず、こいつが自由に身動きする事ができないようにしておけばいい。
そこで、僕が取り出したのは、使っていないベルトだ。
「まさか、それで私を……」
「とりあえず、体を縛らせてくれたら、悪魔払いとかを依頼せずにしておいてやる」
「悪魔払いの本物なんて極少数なんだけど。それで君が安心できるのなら、拘束プレイにも興じてあげようじゃないか」
そんなことを言っているが、僕にそんな趣味はない。黙々と悪魔の体をベルトで縛り付け、最後に目隠しもした。これで僕の安全は確保される。
「目隠しまでする必要なんてあるのかい?」
悪魔とはいえ、全裸の男をベルトで縛り、目隠しをさせると、なんだか背徳的なことをしているように感じてしまう。
しかし、それこそがこの悪魔の作戦かもしれない。僕はできるだけ平常心を保って生活をしていくだけだ。
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