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だから、今は、菊臣への返事をする事はできない。もし、自分が告白をしてこんな返事が返ってきたらショックだろう。しかし、あの悪魔の仕業で菊臣が僕に告白しに来ている可能性がある。そう考えると、迂闊に答えなんて出せない。
だから、僕はこう答えなくちゃいけない。
「ごめん。少し、考える時間をくれないか」
告白された側の答えとしては最悪な答えだと思う。しかし、菊臣はそう感じなかったようだ。
「か、考えてくれるのか……? ありがとう……本当にありがとう……。精志郎を好きになれてよかった。考えて出してくれる答えなら、どんな答えだって受け入れられるよ」
これが最悪な答えだったとしても、それは男女の間で成り立つ最悪だ。僕たちは男同士。当然、菊臣は断られることを承知の上で告白してきたのだ。「考えさせてくれ」という僕の答えが、どれだけ希望のある答えだったのか、僕には想像もできない。
菊臣への申し訳なさがこみ上げるのと同じように、あの悪魔への怒りが沸き上がる。
もし、面白半分でこんなことをしているんだとしたら、絶対に払って消してやる。こんな人の純情な心を弄ぶ行為を看過することはできない。
「それじゃあ、俺は部活に行くから。ゆっくり考えてくれ。俺はいつまでだって待つから」
そう言って、菊臣はまるで逃げるように僕の元から去り、部活へと向かった。あんな菊臣の姿を見たのは初めてだ。この数分で、僕が知らなかった菊臣の表情をいくつも見ることができた。それほど、菊臣にとっては、一生に一度の決断だったのだろう。
やはり、こんなことをさせたであろうあの悪魔のことが許せなくなる。
「あいつ……まさか、近くで見てるんじゃないだろうな? いるならさっさと出てこいよ!」
何もない宙に向かって怒りをぶつけてみるが、反応はない。近くにはいないということなのだろうか。それとも、僕が怒っているから出てきにくいということなのだろうか。もしそうなら、余計に僕の怒りは増すだけだ。
「もしいるんなら、家に帰るまでに出てこいよ。じゃないと、本当に悪魔払いをしてもらうからな」
いや、奴は絶対に僕の近くで見ていたはずだ。菊臣が告白してきたのが奴の仕業だとしたら、必ず、僕たちのことを観察していたに違いない。
とりあえず、脅しをかけて、僕は帰宅する事にした。
だから、僕はこう答えなくちゃいけない。
「ごめん。少し、考える時間をくれないか」
告白された側の答えとしては最悪な答えだと思う。しかし、菊臣はそう感じなかったようだ。
「か、考えてくれるのか……? ありがとう……本当にありがとう……。精志郎を好きになれてよかった。考えて出してくれる答えなら、どんな答えだって受け入れられるよ」
これが最悪な答えだったとしても、それは男女の間で成り立つ最悪だ。僕たちは男同士。当然、菊臣は断られることを承知の上で告白してきたのだ。「考えさせてくれ」という僕の答えが、どれだけ希望のある答えだったのか、僕には想像もできない。
菊臣への申し訳なさがこみ上げるのと同じように、あの悪魔への怒りが沸き上がる。
もし、面白半分でこんなことをしているんだとしたら、絶対に払って消してやる。こんな人の純情な心を弄ぶ行為を看過することはできない。
「それじゃあ、俺は部活に行くから。ゆっくり考えてくれ。俺はいつまでだって待つから」
そう言って、菊臣はまるで逃げるように僕の元から去り、部活へと向かった。あんな菊臣の姿を見たのは初めてだ。この数分で、僕が知らなかった菊臣の表情をいくつも見ることができた。それほど、菊臣にとっては、一生に一度の決断だったのだろう。
やはり、こんなことをさせたであろうあの悪魔のことが許せなくなる。
「あいつ……まさか、近くで見てるんじゃないだろうな? いるならさっさと出てこいよ!」
何もない宙に向かって怒りをぶつけてみるが、反応はない。近くにはいないということなのだろうか。それとも、僕が怒っているから出てきにくいということなのだろうか。もしそうなら、余計に僕の怒りは増すだけだ。
「もしいるんなら、家に帰るまでに出てこいよ。じゃないと、本当に悪魔払いをしてもらうからな」
いや、奴は絶対に僕の近くで見ていたはずだ。菊臣が告白してきたのが奴の仕業だとしたら、必ず、僕たちのことを観察していたに違いない。
とりあえず、脅しをかけて、僕は帰宅する事にした。
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