インキュバスには負けられない

小森 輝

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「そうだねぇ。とりあえず、私のお尻で試してみるかい?」
「え? 試すって、どういうことだよ」
「そんなのもちろん……」
 そう言うと、悪魔は僕に背を見せてきた。何をするのかと見ていると、悪魔は何もないところにお辞儀をした。何かの儀式かと思っていると、そのまま手で自分のお尻を鷲掴みにした。
「肛門さ!」
 あろう事か、そのまま尻の分け目を両サイドへと引っ張ったのだ。確かにそこは肛門だが、そう言う問題ではない。
「見せるな! 広げるな! 汚い汚い!」
 これには顔を背けずに入られない。しかし、予想外の行動で、奴の肛門は見てしまった。そして、その映像が脳裏から消えない。うんこの臭いが漂ってきている気がして鼻で息ができない。
「汚いなんて、失礼な。私はインキュバスだから人間と体の構造は一緒だけど、排泄物とか、そういった概念はないから汚いなんてことはないはずさ。新品のオナホールぐらいは綺麗なはずだよ。ただ、私のお尻はオナホールなんかとは比べものにはならないけどね。一度入れれば、もう人間ではいけない体になってしまうかもしれないよ」
「知るかよ!」
 長い話をしていたし、そろそろ体勢を変えているだろうと視線を、戻したのだが、奴はまだこちらにお尻を向けて割れ目を開いて見せていた。
「お前っ! その格好、さっさとやめろよ!」
「おや? これはいつでもOKだというサインなんだけど……。はっ! もしや、入れるより入れられる側だったのかい? なるほど、君は受けだったのか。しかし、私のペニスでは君の肛門を壊してしまうかもしれないからなぁ。もしや、君はもう拡張済みだったりするのかい?」
 こちらに肛門を見せつけてくる体勢はやめてくれたが、今度は体の全面、局部を強調させてくる。しかも、いつも異常に肥大化している気がする。
「はぁ? 拡張? 何のことだよ」
「あぁ、その反応はしてない感じだね。さしもの君もそこまではしていないか。じゃあ、今までにお尻に物を入れたことはないのかい?」
「な、ないよ……」
 思わず、言葉を濁した。その様子を悪魔は見逃さなかった。
「おやおや? その反応。もしや、あるな? 何を入れたんだい? 大丈夫。私は口が堅い方だから」
 悪魔がニヤニヤしながら迫ってきた。
 そんなことは言いたくないのだが、あの肥大化した局部も迫ってくる。あれにだけは触れたくない。
「ペ、ペンだよ……」
「ペンかぁ……。それはまた可愛らしいサイズじゃないか。なるほど、なるほど。経験はあるのか。というか、割と君もこっちよりなんじゃないか。もしかして、私の体を拒んでいるのも恥ずかしいからなんじゃないのかい?」
「違う! お前はさっさと居なくなってしまえばいいって思ってるよ!」
「それは酷いなぁ。私はこんなにも君に尽くしているって言うのに」
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