インキュバスには負けられない

小森 輝

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「ほら、アワセ、ご褒美よ。好きに使いなさい」
 僕の目の前に現れたのは、アワセだ。助けてほしいというまなざしを向けるが、当然、助けてはくれない。彼はサキュバスの手下なので当然だ。助けてくれるとしたら、残るはインキュバスだけなのだが、サキュバスの話だと、どうやら勝てないらしいので、頼りにはできない。
「あぁ、そうだったそうだった。外してあげないと使えないものね。汚いから私には見えないようにしなさい」
 おそらく、あのサキュバスが魔法を使うときは、必ず、指を鳴らすのだろう。しかし、そんなことを誰かに伝えている余裕なんてなかった。なぜなら、今、サキュバスが使った魔法で目の前にいるアワセの下半身についている貞操帯が消え去ったからだ。そして、今の僕はお辞儀をしているような体勢で、顔の高さはちょうど下半身の位置だった。つまり、目の前にあるのは、アワセの下半身。それも、貞操帯もなくなった状態の下半身だ。そして、このアワセという少年、体に似合わず凶悪な逸物を持っていた。
「そ、それをどうするつもりなんだ……?」
 その問いにアワセは答えない。代わりに答えたのはサキュバスだった。
「そんなの決まってるじゃない。もう何日も貯まってるの。そろそろ我慢の限界でしょ? アワセ、それを使いなさい」
 そうサキュバスに言われ、アワセが僕へと近づいてくる。僕の視点では、凶悪な逸物が近づいてきているように見えている。
「でも、ちゃんと我慢するのよ? 私がいいって言うまで出すのはだめ。もし破ったらお仕置きだから」
「だ、だめだよ! 精志郎はまだ拡張もしていない!そんなものをローションもなしにいきなり入れたら肛門が壊れてしまう!」
 インキュバスが変な言い方で助けようとしてくれているのだろうが、完全に逆効果だった。
「肛門……? あぁ、そうよね。アワセ、あなた、今口に入れようとしてたでしょ? でもね、お尻の方がもっと気持ちわよ? 彼の直腸にたっぷり注いであげなさい」
 あの凶悪な逸物を口の中に入れられるのもきついが、肛門に入れられるのも怖い。それも、インキュバスが壊れるとか言ってるのが恐怖を増加させる。
「ちょ、ちょっと! やめてくれ!」
 そう言うが、アワセは無言のまま僕の後ろへと回っていく。拘束されているので、後ろは見えない。それがまた恐怖を助長させる。
 動くこともできず、ビクビクしていると、お尻に両手で掴まれ、そして、割れ目を開かされた。肛門が露わになる感覚。今、見られているのだろうか。そして、ついにあの凶悪な逸物を入れられてしまうのだろうか。
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