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サキュバスも居なくなり、危機は去ったのだが、当然、そんなこと菊臣には分かっていない。
「ほら! 何もたもたしてるんだ! 早く入れればいいじゃないか!」
しかし、アワセは自分が敗北していることが分かっているので、菊臣を襲うことはない。
「菊臣……。もう大丈夫だから、ズボン、はけよ……」
サキュバスによって服を消されていた僕は、拘束が外れるのと同時に服も元通りに戻っていた。今、この場で服を着ていないものは、菊臣とアワセが下半身だけ露出していて、そして、インキュバスが相変わらず全裸だった。
「あ、あれ? 精志郎、いつの間に服を……?」
「いいから、早くズボンをはけ」
床に落ちていた脱ぎ捨てられた菊臣のズボンを拾い、投げつけた。
「お、おう……」
状況も理解していないし、納得もいっていない様子なのだが、とりあえず、ズボンははいてくれた。
「これで、一件落着だね。さあ、早くここから出よう。この空間はサキュバスが作り出した空間だからね。そのサキュバスがいなくなったから、この部屋は直になくなってしまう。消滅に巻き込まれる前に早くここから出るんだ」
ここでサキュバスが嘘をつく理由もないので、さっさとここからでた方がいいだろう。
「菊臣、とりあえず、ここから出よう。もう大丈夫だから。菊臣は部活を途中で抜けてきたんだろ? 早く戻った方がいいんじゃないか?」
「それはそうだけど……」
菊臣が気になっているのは、やはりアワセのことだった。サキュバスから解放されたアワセなのだが、ズボンもはくことなく、ただただ立ち尽くしている。
そんなアワセに優しく肩に手をおく人物がいた。
「アワセ君は私に任せておいてくれ。彼はあのサキュバスから過度な射精管理をされていたみたいだからね。後は私が適切な処理をしておいてあげるよ。なに、私だって性欲を司る悪魔、インキュバスなんだから、エネルギー吸収という意味でも利点があるんだ。だから、心配せず、アワセ君は私にまかせておきたまえ」
今更、この悪魔の言葉を信じないなんてことはできない。なので、アワセのことはインキュバスに任せることにした。つまり、僕に任されたことは、悪魔について全く知らない菊臣のことだ。
「とりあえず、菊臣、ここから出よう。話は学校に向かいながらでもいいだろ?」
「精志郎がそれでいいっていうなら……」
まだアワセのことが気になっているようだが、僕が菊臣の背中を押し、一緒にここから出ることにした。
これで、サキュバスとの一件は幕を下ろしたというわけだ。
「ほら! 何もたもたしてるんだ! 早く入れればいいじゃないか!」
しかし、アワセは自分が敗北していることが分かっているので、菊臣を襲うことはない。
「菊臣……。もう大丈夫だから、ズボン、はけよ……」
サキュバスによって服を消されていた僕は、拘束が外れるのと同時に服も元通りに戻っていた。今、この場で服を着ていないものは、菊臣とアワセが下半身だけ露出していて、そして、インキュバスが相変わらず全裸だった。
「あ、あれ? 精志郎、いつの間に服を……?」
「いいから、早くズボンをはけ」
床に落ちていた脱ぎ捨てられた菊臣のズボンを拾い、投げつけた。
「お、おう……」
状況も理解していないし、納得もいっていない様子なのだが、とりあえず、ズボンははいてくれた。
「これで、一件落着だね。さあ、早くここから出よう。この空間はサキュバスが作り出した空間だからね。そのサキュバスがいなくなったから、この部屋は直になくなってしまう。消滅に巻き込まれる前に早くここから出るんだ」
ここでサキュバスが嘘をつく理由もないので、さっさとここからでた方がいいだろう。
「菊臣、とりあえず、ここから出よう。もう大丈夫だから。菊臣は部活を途中で抜けてきたんだろ? 早く戻った方がいいんじゃないか?」
「それはそうだけど……」
菊臣が気になっているのは、やはりアワセのことだった。サキュバスから解放されたアワセなのだが、ズボンもはくことなく、ただただ立ち尽くしている。
そんなアワセに優しく肩に手をおく人物がいた。
「アワセ君は私に任せておいてくれ。彼はあのサキュバスから過度な射精管理をされていたみたいだからね。後は私が適切な処理をしておいてあげるよ。なに、私だって性欲を司る悪魔、インキュバスなんだから、エネルギー吸収という意味でも利点があるんだ。だから、心配せず、アワセ君は私にまかせておきたまえ」
今更、この悪魔の言葉を信じないなんてことはできない。なので、アワセのことはインキュバスに任せることにした。つまり、僕に任されたことは、悪魔について全く知らない菊臣のことだ。
「とりあえず、菊臣、ここから出よう。話は学校に向かいながらでもいいだろ?」
「精志郎がそれでいいっていうなら……」
まだアワセのことが気になっているようだが、僕が菊臣の背中を押し、一緒にここから出ることにした。
これで、サキュバスとの一件は幕を下ろしたというわけだ。
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