神に同情された転生者物語

チャチャ

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13.教会に行こう

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  俺は、ギンを連れて街をぶらぶらしていた。
  ギンは、俺の頭の上でいつものように乗っかっている。

  すると、教会が見えてきた。

「そういえば、この世界に来て初めて教会を見たなぁ。」

教会の前には、掃除をしているシスターがいて、それを手伝っている子供達がいた。

  教会で今後についてのお祈りぐらいして行こう。

「すみません!お祈りをしてもよろしいですか?」

俺は、掃除をしているシスターに聞いた。


「こんにちは!お祈りですね!大丈夫ですよ!」

シスターは、とても可愛らしい笑顔で答えた。

「ありがとうございます!」

教会の中に入ると、神様をイメージした石像が飾られていた。


「本当に教会だー。祈りをするか。」

目を閉じ、祈りを始めると誰かの声が聞こえた。


「ハルトさん!久しぶりですね。ザービネスですよ!心優しいザービネスです!ハルトさんがあまりにも哀れだったから同情してしまったザービネスですよ!覚えてますかー!」

  イライラ。

「あー。覚えてるよ。俺の心に何回もナイフを突き刺しまくるザービネスを忘れるわけながない。クソッ!」


  俺は、このザービネスに二度と会いたくなかったのに!

「ハルトさん、来てくれて嬉しいです!この世界は楽しく過ごせてますか?前世は、全く良いことがなかったんですからこの世界では、幸せになって欲しいです!頑張って下さいね!」


「お前に言われなくても幸せになってやる!それに、前世は別に良いことが全くなかった訳じゃないぞ!」

何で、俺はコイツに同情されなきゃいけないんだ。

「まぁまぁ、落ち着いて下さいよ!もう、そろそろ戻らないと行けませんね。もし、困ったことがあれば教会に来て下さいね!」

すると、元の場所に帰ってきていた。
あれは、なんだったんだろう。

〈ハルト?どうかしたか?〉

「ギン!さっきまで神様と話してたのはなんだったんだろうな?」

〈うん?ハルトは、ずっと目を瞑ってただけだろ?〉

「えっ?どこも行ってない?本当か?」

一体、何だったんだろう?あいつは、俺の心に塩を塗って楽しみたかったんだろうか。


「クソったれ!絶対に幸せになってやるからな!」

  もふもふが叶ったから、今度は彼女をつくって幸せになってやるからな!

もふもふと彼女で俺の心を修復してみせるぞ!

「エイエイオー!エイエイオー!エイエイオー!」

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