赤ちゃん竜のお世話係に任命されました

草野瀬津璃

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第三部 命花の呪い 編

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 アレクはすぐに衛兵達の手で自室へと運ばれていった。
 結衣もその後をついていったが、侍医じいがしばらく部屋へは誰も立ち入り禁止だと言って扉を閉めたので、やむなく廊下に突っ立っていた。
 結衣が呆然としていると、宰相オスカーが慌ただしくやって来た。

「ユイ様! 報告は聞きました。陛下は?」
「分かりません。お医者さんはまだ何も……。診察するので立ち入り禁止だと」
「そうですか」

 いつも冷静なオスカーも、流石に主君が倒れたとあって顔色が悪い。しかし彼は結衣を心配そうに見つめた。

「大丈夫ですか? 今にも倒れそうですよ。着替えてきてはどうでしょうか、ドレスは苦しいでしょう?」
「いいえ、それよりもアレクが心配で。あの人、私のことを庇って」

 そこでオスカーがハンカチを差し出したので、結衣は自分が泣いていることに初めて気付いた。ぎこちなくハンカチを受け取って目元を拭う。オスカーは静かに頷いた。

「……分かりました、侍医の言うこともあります、ここでは騒がしいでしょうから、あちらの談話室だんわしつに参りましょう。何が起きたか、私に説明して頂けませんか?」
「はい」

 心配されて遠巻きに見守られるより、自分に出来ることを何かしていたかった結衣は、オスカーの頼みをありがたく感じた。
 オスカーは、アレクの部屋の扉を守る近衛騎士に、何かあれば呼ぶように言いつけて、王の寝室から少し離れた所にある部屋へ向かう。談話室は緑を基調とした落ち着いた雰囲気だ。出入り口から近い椅子とテーブルに向かい合って座る。すぐに女官が茶菓子を用意してくれた。
 オスカーは結衣に茶を飲むようにすすめる。

「まずはお茶を一口飲んでください。お話はそれからです」
「はい……」

 温かい茶を飲んでみて、結衣は自分の喉がカラカラなことに気付いた。ふうと息をつく。オスカーも茶を飲み、ソーサーにカップを戻すと口を開いた。

「先にお伝えしておきます。ディランはすでに手当てを受けているので安心して下さい」
「大丈夫なんですか? 階段から落ちたのに……」

 アレクのことも心配だが、結衣はディランのことも案じている。階段から落とされたのに、戻ってきて賊を撃退しただけで十分すごいけれど、ディランはやはり無茶をしていたようで、あの後は床に座り込んでいたのだ。

「受け身を取ったので、踊り場にぶつかった時に打った頭の怪我のみだそうです。今は騎士団の医務室で休んでいますよ」
「良かった」

 結衣はそれを聞いて、ほっとした。
 近衛騎士に手当てに連れていかれたディランは無事のようだ。

「ディランさんがいなかったら、刺されていたかもしれません。お礼を言いに行っても?」
「三日は安静にとのことなので、今はいけませんよ。気を遣って無茶をするかもしれませんので」
「安静? 無事なんじゃ……」

「頭を打ちましたから、後遺症の心配があるそうです。あれは後から出ますからね」
「ああ、そうですね。確かに大事をとって休んだ方がいいです」

 結衣は頷きを返しながら、確かにディランの真面目さなら、今、結衣がお見舞いに行ったら、寝ているのは礼儀に反するとか言い出して無理をしそうだ。ディランの安静が解けるまではそっとしておこうと決めた。

「それでは、お話をお伺いしましょうか。何が起きたのか、最初から教えて下さい」
「はい、まず……」

 オスカーの問いかけに、結衣はぽつぽつと事件のあらましについて話し始めた。



「……なるほど、蛇ですか。すみません、ユイ様。私は侍医と話して参ります」

 結衣から話を聞きだすと、オスカーは考え込む仕草をして、急に立ち上がった。結衣が返事する前に、談話室を出て行ってしまう。
 何か思い当ることでもあったのかなとぼんやり待っていると、しばらくして女官がやって来た。

「宰相様よりご伝言です。陛下はご無事なので、今日はお部屋にお戻りくださいとのことですわ」
「えっ、会えないんですか?」

 結衣がすがるような目をしたせいか、女官はいたわしげな顔で頷いた。

「ぐっすり眠っておられるそうで……侍医が起こしてはいけないとおっしゃっているそうです」
「そうですか、ゆっくり眠っているなら良かったです」

 胸に手を当てて、結衣は深い安堵の息を吐く。
 倒れる前のアレクの苦しそうな様子があったから、不安で仕方なかったが、眠っているのなら邪魔すると悪いだろう。

「オスカーさんはどうしたの?」
「結衣様からお伺いした件で調べたいことがあるとおっしゃってました。お詫びをお伝えするように言付かっております」
「そうですか、分かりました」

 結衣は頷いたものの、オスカーが戻る時間も惜しんで調べものに行ったと聞いて、よく分からない不安がぽつりと胸に浮かんだ。
 だがようやく気持ちのふんぎりがついたので、女官に礼を言って談話室を出る。心配した女官は結衣の部屋まで付き添ってくれた。



「ユイ様、大変な目に遭われましたね」
「アメリアさん……」

 部屋に戻り、アメリアの顔を見ると、結衣は気持ちが緩んで泣きだした。

「ごめんね、アメリアさん。ディランさんに怪我をさせちゃって」
「まあ、ユイ様。どうかお気になさらないで下さい。それが兄の仕事で誇りなのです。護衛対象に怪我をさせてしまう方が騎士の恥なのですわ」

 アメリアは結衣をやんわりと抱きしめて、優しく慰めた。背中を撫でられて、目元が更に熱くなる。

「着替えてしまいましょう。ドレスは息苦しいですから、余計に気分が落ち込むのですわ。今日はもう充分お悩みになったのですから、お忘れになって、お風呂に入ってゆっくりしてお休み下さいませ」
「うん……」

 まるで小さい子どもみたいに、アメリアに言われるままドレスを脱いで、そのまま風呂に浸かる。彼女の言う通り、胴を締め付けるコルセットを外したお陰か、気持ちが少しだけ和らいだ。
 その後、すぐにベッドに入ったものの、賊に襲われた時のことを何回も思い出してしまい、眠れないままやがて夜が明けた。


      ◆


 翌朝、結衣がのろのろと身支度を整えていると、女官が待ちかねていた侍医からの知らせを運んできてくれた。
 急いで支度をすると、朝食もとらず、すぐにアレクの部屋へ向かう。今回ばかりはワンピース姿で廊下を走っても、誰もはしたないと注意はしなかった。

「アレク!」

 アレクの部屋に飛び込むなり思わず声を上げてしまい、侍医に静かにするように注意された。だが結衣は聞いていなかった。
 赤色の豪奢なベッドの上で、アレクが寝間着のまま粥のようなものを食べているのを見て、張りつめていた気持ちが一気に緩んだ。

「よ、良かったぁ~~っ」

 出入り口の所で、結衣は床にへたりこむ。目から零れ落ちた涙が、高そうな青い絨毯に次々に染み込んでいった。
 アレクは驚いた顔をし、ベッドを降りようとして給仕をしていた侍従にとめられた。それで諦めたアレクは、代わりに結衣の後ろに立つ侍医に怪訝そうに問う。

「侍医、私は無事だとユイに伝えていたのでは?」
「はい、お伝えしましたが、こういうものは実際に見てみないと落ち着かないでしょう。導き手様、ほれ、どうぞこの老いぼれの手におつかまりください。陛下がお話したいそうです」
「はいぃ」

 ぐずぐずと鼻をすすると、侍医の老人がハンカチを貸してくれた。その皺くちゃの手を結衣の肩に添えるので、結衣はゆっくりと立ち上がった。

「ユイ、こちらに座って下さい」

 アレクは膝に乗せていた盆をサイドテーブルに載せて、傍らに座るように示した。侍医と侍従は気をきかせたのか、そのまま退室する。
 結衣は言われるまま傍に座って、アレクをまじまじと見た。

「大丈夫なの? 昨日、蛇みたいなのに巻きつかれて、すごく苦しそうだったわ」
「ええ、この通り。特に怪我もありません」

 アレクは結衣の左手を取って、安心させるように、甲をポンポンと叩く。結衣はまた涙が溢れてきた。だが、彼の右手の甲に見慣れない赤い模様を見つけて問いかける。

「アレク、これは怪我じゃないの? 痣があるわ」
「痛みはありません。昨日、魔法か何かを浴びた時に付いたようなので、これが何か調べているところです」
「なんだかお花みたいね」

 そういえば右腕に蛇が吸い込まれて消えたなと、昨日のことを思い出しながら、結衣はアレクの右手に出来た模様を見る。七枚の花弁をもつ花のようだ。
 アレクも分からないようだし、痛みもないと聞いて、ひとまず安堵する。そして、結衣は鼻をぐずぐずと鳴らしながら、今度は文句を言った。

「どうして私なんか庇ったの? 心臓が止まるかと思った。いくら聖竜の盟友だって、アレクは人間なんだから、もうあんな真似しないで」

 アレクが返事をしないので、結衣は目に力をこめてアレクを睨む。

「約束して」
「それは出来ません。同じようなことが起きれば、きっと同じことをします。……あなたはどうですか? 目の前で大切な人が危ない目に遭おうとしていて、何も出来ずにいますか?」
「それは……」

 話し方は穏やかだが、アレクはきっぱりと答えた。結衣は返事に困る。結衣だって助けられるならどうにかしようとするだろう。昨日のアレクみたいに飛びこんでしまうのは簡単に想像が付いた。だが認めるのは嫌で、へりくつを返す。

「私は良いけど、アレクは駄目。王様でしょ」
「ユイ……こういう時だけ私の立場を持ち出すのは卑怯ですよ」
「いいわよ、私は卑怯なの。庇われるくらいなら、庇う方がマシです。全然嬉しくないけど……でも、守ってくれてありがとう」
「……それは、本当に卑怯ですよ」

 アレクはうめくように言った。目元を手で覆い隠して、天井を仰ぐ。謎の反応を不思議に思った結衣だが、開き直って胸を張る。

「そう、卑怯だからいいの。私は良いけど、アレクは駄目! ……きゃっ」

 急に左手を引っ張られて、結衣は衝撃に目をつむった。爽やかな果実のにおいがふわっと香る。何事だと顔を上げた結衣は、身動きが取れないことに気付いた。アレクの腕にがっちりと閉じ込められている。

「では私も卑怯な手を使います。撤回するまで離しません」
「ええっ」

 焦って逃げようとすると、逆に引き寄せられて更に密着する。これは確かに卑怯だと、顔を真っ赤にしつつ結衣は怒る。

「もう、何で!? 私はアレクに怪我して欲しくないし、無茶しないでって言ってるだけでしょ?」
「時には無茶をしなければいけない時もあるんです。それが昨日だっただけです。これだけは絶対に譲りません」

 アレクの頑固な一面に、結衣はたじろぐ。

(いや、アレクは穏やかだけど、頑固なところもあるわ)

 聖竜の盟友だから、前に出て戦う。結衣が逃げようと言っても、絶対に頷かない。
 結衣は悲しくなった。
 何かあればアレクは聖竜と出かけていく。戦えない結衣はただ待っているしかない。そんな様子を想像するのが容易すぎて、それがひどく悲しい。

「うっ、ぐすっ、ひどい」
「……すみません」

 結衣が泣きだしたので、流石にアレクも悪いと思ったのか謝ったが、それでも離さない。だがどこか落ち込んだ声で問う。

「そんなに嫌ですか?」

 結衣は頷いた。

「嫌よ。ねえ、アレクは他人のために頑張りすぎだわ。もうちょっと休んだら?」
「ん?」

 アレクは怪訝そうにした。少しの沈黙の後、恐る恐る問う。

「ええと、抱きしめられるのが嫌なのか訊いたつもりですが」
「特に嫌じゃないけど。私が嫌なのは、他人を優先して、自分をないがしろにするところよ」
「ユイ……」

 アレクは結衣を離すと、肩を掴んで真剣に言う。

「ますます手放せなくなるので、そういうことを言わないでください」
「何で? 半年経つまで、心配もしちゃ駄目なの?」
「そういうことではなくて……」

 何やらもどかしそうにしているアレクの綺麗な顔を眺めながら、結衣はふと思ったことを口にする。

「ねえ、顔が綺麗だと、においも良いのね。びっくりしたわ」
「ユイ……」

 今度はがっくりした様子である。
 こんなに表情がころころと変わるアレクはあまり見たことが無い。

「これが惚れた弱味か……なんとも耐えがたい」

 口を手で覆い隠して、ぼそぼそとアレクはぼやく。

「え?」

 何を言っているか聞こうと顔を近付けると、アレクは恨めしそうに言う。

「少しは警戒して下さい。どうしてそんなに無防備なんですか」
「何で私がアレクを警戒しなきゃいけないの? アレクは良い人でしょ」

 どうしてか結衣の返事に、アレクはむっとしたようだ。結衣の頬に手を添えて、顎を持ち上げた。

(ん?)

 何だろうと思った瞬間、柔らかいものが唇に当たった。
 すぐに熱は離れていった。
 結衣は目を丸くして、ぽかんとアレクを見る。アレクは悪びれずに言う。

「私は謝りませんよ。好きだと言っている男の寝所で、無防備にするあなたが悪い」
「……えっと」

 遅れて衝撃がやって来た。
 キスされたと気付いた結衣は、確かにアレクの言うことももっともだなと妙に納得した。

「ごめんなさい?」

 首を僅かに傾げて返すと、アレクは溜息を吐く。

「その返しは予想外でしたが、ユイらしいですね」

 苦笑いをするアレクの手が緩んだのに気付き、結衣はアレクから離れてさっと立ち上がる。

「私も撤回しませんからねっ。私は良いけど、アレクは駄目です! これでおあいこということで!」
「え? あ、しまった。ユイ!」

 後ろから慌てて呼び止める声がしたが、結衣はとっととアレクの部屋を出た。



 パタンと扉を閉じると、結衣は深呼吸をする。変な顔になりそうなのを、必死に取り繕う。
 キスされて嫌に思うどころか、むしろ嬉しい。
 が、ここで喜んだら負けのような気がする。
 結衣は意見を撤回するつもりはない。
 よしっと気合を入れて振り返ったところにオスカーがいたので、結衣は腰を抜かすかと思った。まさかと思うが、中での会話を聞かれたのだろうか。

「ユイ様、陛下はどんなご様子でした?」

 だが、オスカーがいつも通りの様子で問うので、内心ほっとした。聞かれると恥ずかしさで死にそうである。結衣は視線をさまよわせたものの、にこっとぎこちなく笑った。

「そうですね。元気でした……とっても」
「それは良かった」
「ええ、それじゃ、私はこれで!」

 赤くなる顔を見られまいと、結衣は廊下をダッシュした。
 残されたオスカーの不可解なものを見るような視線が背中に刺さってくるが、今、振り返ったらにやけ顔を見られる大惨事だ。
 慌てた護衛兵が追いかけてくる足音を聞きつつ、廊下を走る。
 顔が赤い理由を質問されたら、走っていたせいにしようと結衣は心に決めた。
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