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第三部 命花の呪い 編
12
しおりを挟む部屋に戻った結衣は、すぐに朝食をとった。
アレクの無事を確認したら、途端にお腹が空いてきたのだ。アメリアもほっとしたのか、嬉しそうにお茶を淹れてくれた。
その後、オスカーに呼ばれたので、結衣は部屋の向かいにある談話室に顔を出す。
「オスカーさん、さっきぶりです。どうしたんですか?」
「ユイ様にお伝えしないといけないことがありまして」
気のせいか、オスカーの声が固い気がしたが、結衣は首を傾げつつオスカーの前の席に着く。アメリアと近衛騎士は扉の傍に待機した。
「伝えたいことというのは?」
「それなんですが」
結衣の問いにオスカーは答えようとしたが、ふと思い出したという様子で、逆に問い返される。
「そういえばユイ様、先程、陛下がなんだか悔しそうにされていましたよ。さっき、何があったんです?」
「ノーコメントでお願いします」
結衣は回答を拒否した。恥ずかしいので説明したくない。
「そうですか」
オスカーは不思議そうにしたものの、どこか嬉しそうに言う。
「あなた方を見ていると安心します。陛下はユイ様といる時は、肩の力が抜けていらっしゃるご様子なので」
「確かにたまに子どもっぽいですよねえ、アレクって」
「素を出せる方がいるのは貴重なことです。ありがとうございます。私は陛下が幼い頃から苦労ばかりされておいでなのを見てまいりましたので、なんだか感慨深いのです」
まるで親戚みたいにオスカーが礼を言うので、結衣は気恥ずかしくなった。
オスカーは見た感じ冷たそうだが、時折、言葉の端などから情に厚いところが垣間見えることがある。良い人だなあと胸が温かくなるのだが、今はまるで実家に挨拶に行ったみたいな感じがして、結衣はどんな反応を返せばいいのか困ってしまった。結衣は話を変えることにする。
「えっと、それでお話は?」
「ええ、そうでした。まず、昨日、ユイ様を襲おうとした者は、ノーラン伯爵家の使用人でした。当主に事情を聞いているところですが、彼も私どもの話に驚いておりました。あの使用人はコツコツと真面目に取り組むタイプで信頼していた上、しっかりした紹介状を持ってきたとかで。……ですが、驚くべきは、賊の遺体ですね」
結衣はぎくりとした。
(そうか、昨日、あの人は死んでしまったのね……)
パニックになっていたせいかか、直後の出来事があいまいだ。だが、ディランが剣で斬ったのは結衣もこの目で見ていた。
恐ろしさを思い出したが、膝の上で両手を組んで、自分を落ち着けて問う。
「どこか変なところでもあったんですか?」
オスカーは頷いた。
「ええ、半魔族でした」
「はんまぞく……って何ですか?」
ハンマという一族のことかと首をひねる。結衣が要領を得ていないのを見て、オスカーが説明を付け足す。
「人間と魔族の間に生まれた者のことですよ」
「ハーフって意味ですか? え、そんな人がいるの?」
結衣は驚いて、目をパチパチとしばたたく。
この世界での人間と魔族の戦いは熾烈なものだ。そもそも魔族が人間を見つけて、生かしたままにしておくかという疑問がある。
「ええ、滅多とおりませんがね。そもそも人間と魔族とでは、作りだした神が光と闇と正反対なせいか、子どもが出来にくいと聖竜様からお伺いしております。ですが稀にいるのですよ。ただ、そこに愛があったかどうかは存じませんが」
オスカーは言葉を濁したが、なんとなく結衣は意味合いをつかんだ。無理矢理、体の関係を持った場合の方が多いということなのだろう。
アスラ国の王太子イシュドーラの顔と、アクアレイト国に滞在中に起きたことが頭に浮かんだ。どうしてか結衣を気に入っているイシュドーラは、人間が大事にしているドラゴンの導き手を妃にすれば人間側への嫌がらせにもなるからと、結衣をアスラ国に連れて帰ろうとしたことがあった。
(そっか、もしあのまま妃にされてたら、そういうこともありえたのか……)
ゾッとするわと結衣は顔をしかめる。
魔族うんぬんというよりも、さらって嫁にしようという辺りがどうかしている。
考え込んでいる結衣に、オスカーは話を続ける。
「半魔族の見た目は、魔族と違い、耳がとがるか、目が金色かのどちらかだけが見た目に現れます。そして人間よりも身体能力が高く、魔法を使うのが上手です。あの賊の目は金でしたが、ノーラン伯爵家の面々に問うと、青色だと答えました。恐らく変化の魔法で上手く隠していたのでしょう」
なんだかオスカーは頭が痛そうだ。
「変化の魔法はとても難しいものです。上手に使える者でも、髪の色を変えるとか、目の色を変えることしか出来ませんが、それも簡単ではありません。そんな魔法を日常的に使えるような、実力ある者だったようで……まずいことになりました」
話すうちに、オスカーの顔が青ざめてきた。結衣は心配になる。
「大丈夫ですか? お茶でも飲みます?」
「いえ、平気です。ユイ様、よく聞いてください。陛下は恐らく……あと七日のお命です」
「……へ?」
あまりに突拍子の無い言葉に、結衣はいったいオスカーが何を言ったのか飲み込めなかった。
「本当ですの、オスカー様」
アメリアが唖然として口を挟む。近衛騎士の男も顔色を変えていた。
「ちょっと待って、何で普通に受け入れるの? どういうことか、分からない。アレクとはついさっき会ったけど、元気だったわ」
結衣はテーブルに身を乗り出す。
オスカーは深い溜息とともに首を横に振る。
「私も信じたくありませんが……」
暗い空気を漂わせ、オスカーは説明する。
「ユイ様に一つお教えしましょう。夜闇の神ナトクにより生み出された魔族は、その性質上、呪いという術を使えるのです」
「呪い? ええと、性質って?」
「夜闇の神ナトクは、その名の通り、夜闇を領域に持つ神です。憎悪や死も、その中に入ります。だから呪いを使えるのだという話です」
「まさか、アレクは呪われたっていうんですか?」
非科学的だと笑い飛ばせたら良かったが、あいにくとこの世界では非科学的な魔法が当たり前に存在する。結衣は反論を失った。
オスカーは苦い顔で頷いた。
「その通りです。蛇と聞いて思い当ることがあったので、書庫で記録を漁ったのですが、恐らく……いえ、間違いなく命花の呪いです。陛下の右手の甲に、七枚の花弁が痣として浮かんでいましたが、気が付かれましたか?」
「ええ……」
返事をしながら、まさか本当に? と、結衣の胸の中を不安の雲が覆っていく。
「花弁は一日ごとに減って行き、最後の一枚が消えると、呪いをかけられた者は死ぬそうです。今、城の魔法使いだけでなく、聖竜教会にも協力を依頼して、呪いを解く方法を探してもらっています」
「それを、アレクには?」
「こちらに来る前にお話しました。ユイ様には黙っていて欲しいと頼まれましたが、お断りしました。あの賊は、ユイ様を狙っていたとディランから聞いています。陛下が庇わなければ、あなたが呪いを受けていたはず。今後、ご自身の身を守るためにも、知っているべきです。――それに、後悔して欲しくありませんので」
結衣の頭の中で、オスカーの言葉がぐるぐると回り出す。
――結衣を庇わなかったら、アレクが呪われることはなかった?
息苦しさを覚えながら、結衣は恐ろしい結論を弾きだす。
「わ、私のせいで、アレクが死んじゃうってこと?」
「違います!」
オスカーはきっぱり否定した。
「それだけは断じてありません!」
「その通りですわ、ユイ様。そんな術を使う方が悪いに決まってます!」
アメリアも反論に加わった。
二人の剣幕に、結衣は肩をすくめる。迫力があって怖い。近衛騎士もその通りだと頷いているけれど、結衣にはそうだと思いきれない。オスカーは、咳払いをして、今度は落ち着いた声で言う。
「アメリアの言う通り、責任は呪いを使った者にあります、あなたにはありません。私は責めているのではなく、ただ後悔はしないで欲しいのです。……お分かり頂けましたか?」
「分かりません! 何でその人、私のことを呪おうとしたんですか? お城は魔法を使えないはずなのに、どうして使えたの? そもそもそんなすごいことが出来るなら、遠くからすればいいじゃない!」
気が高ぶって、思わず喧嘩腰になったが、オスカーは結衣を責めない。静かに説明する。
「あなたを狙った理由は存じませんが、聖竜様をお育てになったのです、敵視する魔族がいても不思議ではありません。王城では確かに魔法による攻撃を防ぐ結界がありますが、そもそも私どもは呪いを使えませんので、結界で弾くことは出来ないのです。理を解していなければ、魔法は形になりません」
淡々と話し、オスカーは一度息をつく。結衣はなんとか話を飲み込んだ。
「それに加え、呪いというのは、魔族でもそんなに簡単に使えるものではないようで、彼らも滅多と使いません。どうやら細々とした制約があるらしいのです」
オスカーはゆっくりと頭を下げる。
「私どもは全力を尽くして、解決策を探しております。聖竜様にもお伺いし、お知恵を拝借しております。ユイ様、お辛いかと思いますが、どうか陛下のお傍にいて下さいませんか」
「オスカーさん……」
結衣の目にじわっと涙が浮かぶ。ここ数日、泣いてばかりなせいか、涙腺が緩んでいるようだ。だがどうにか我慢する。
「私、ここに来ない方が良かったのかな。ソラに鍵をもらわないで、大人しく日本に戻ってたら、こんなことにならなかったのかな」
結衣の問いに、オスカーは黙り込んだ。アメリアと近衛騎士が、耐えられないという様子で泣くのが聞こえた。
オスカーはゆるゆると首を横に振る。
「私にはどうなっていたかは分かりませんが、一つだけ分かっていることがあります」
「……何です?」
こんな時でも、オスカーは結衣をいたわる目をしている。
責めてくれた方がいっそマシな気分だ。
「今、陛下がお幸せそうなのは、あなたと出会ったからです。それは間違いありません」
ああ駄目だと、結衣は目が熱くなるのを感じた。
耐えていた涙が、堰を切って溢れだす。
「ごめん、オスカーさん。私、出来ることは何でもするから。だからお願い、方法を、見つけて……。アレクを、助けて下さい」
リヴィドール国の文字も読めない結衣には、手伝えることはたかが知れているのだが、それでも頼まずにはいられない。
「ユイ様は陛下のお傍にいて下さい。私からお願いしたいのはそれだけです。あとはこちらで尽力いたします」
「よろしくお願いします!」
結局、結衣はオスカーに頭を下げる以外に何も思いつかなくて、その歯がゆさが悔しかった。
◆
「ユイ、オスカーから話を聞いたのですね」
結衣が暗い顔でアレクの執務室を訪れたので、アレクはすぐに事情を察したようだ。
黒い衣服に身を包んだアレクは、書類を読む手を止めて苦笑を浮かべる。
「何でこんな時に働いてるんですか?」
心配したいのに、怒る口調になってしまった。
結衣の問いに、アレクはいつも通りの穏やかさで首を傾げる。
「まだなんだか実感が湧かないのですよね。ここが戦場ではないからでしょうか。それにもし死ぬのでしたら、片付けておかないといけない仕事があるので、指示だけ出しておこうかと」
「もおお、オスカーさんだけでなく、仕事中毒なんじゃないですか!? 分かりますけど、引き継ぎしておきたいって気持ちは!」
そうじゃないでしょと結衣は暴れたくなった。以前にも似たような遣り取りをしたことを思い出して、どっと疲労を覚える。
頭を抱える結衣を、アレクは不思議そうに見て、くすりと笑う。ひょいと席を立って、こちらに歩いてきた。
「本当に可愛らしい方ですね。心配して下さってありがとうございます」
自然な仕草でこめかみにキスをするものだから、結衣はどんな顔をすべきか迷って、結局顔を赤くして溜息を吐く。
「なんだか気が抜けました。まさかの本人が一番落ち着いてるんですもん」
「そんなものでは? そういえば、昔、戦場で怪我をした時も周りだけあたふたしてましたね。私は、ああ血が出てるなあ、くらいにしか思ってませんでしたが」
「いや、そこは少しは慌てましょうよ!」
思わずツッコミを入れてしまった。
どうやらいつもこんな感じらしい。
結衣はアレクにぎゅっと抱き着いた。
「もう、本当、自分のことは鈍感なんですね。いや、そうならないといけない状況だったのかな」
「どうしてあなたが落ち込むのですか」
「なんだかアレクのお兄さん達に怒りが湧いてるだけですよ」
そんな風にならないと、生きてこられなかったんだろうと想像するのは簡単だった。
不満を覚える結衣の背を、アレクはポンポンと軽く叩く。
覚悟を決めてやって来たのに、何故か結衣の方が慰められている。不可解だ。
結衣はアレクから離れると、気合を入れて拳を握る。
「アレク、私に出来ることがあったら何でもするので、言って下さいね! ソラの所に行こうかとも思ったんですけど、今は神官さん達と話し合いをしてるらしいので、また後で行ってきます。それにオスカーさんが、アレクの傍にいて欲しいって」
「はは、ありがとうございます。うーん、そうですねえ」
アレクは少し考え込むと、執務室の応接用の長椅子とテーブルの席に結衣を連れていき、侍従を呼んだ。
「とりあえずこちらでお茶でもどうぞ」
「……お茶?」
「はい。いて下さるだけで癒されるので、とても助かります」
「……あの、もっと他に、何か役に立てそうなことは?」
それはどうなんだと結衣は仕事を所望したが、アレクはにこにこと笑って首を横に振るだけだ。
(え? 何それ。私の考えてた役に立ち方と全然違うんですけど)
だが確かに、調べものや書類仕事については、結衣に出来ることは無い。文字を読めないので、分類も出来ないのだ。
「書類を届けに行ったり、竜舎のお手伝いとかは?」
「書類を運ぶのは使用人の仕事ですし、竜舎には飼育員がおりますよ」
「走るのは得意ですよ!」
「そこにいて下さい」
笑顔できっぱりと言われたので、結衣は諦めた。
後で顔を出したオスカーが驚いた。
「すごいですね、陛下。ユイ様がいるだけで、処理能力が上がってませんか?」
「ええ、本当に素晴らしいですよね。ありがとうございます」
「いやいや、私、ここに座ってるだけですけど!?」
アレクに礼を言われて、結衣はまた頭を抱えた。その様子に、オスカーがふっと噴き出す。
「なんだか非常事態というのを忘れそうになりますね。良いことですが。では陛下、調査の方は引き続きこちらにお任せ下さい、また報告に伺います」
「よろしく」
オスカーがあっさり退室しようとするので、結衣は大急ぎで呼び止める。
「ちょっと待ってオスカーさん! これでいいの!? 本当にこれで役に立ってるんですか、私? 本気でここでお茶を飲んでるだけですよ?」
至極真面目な顔で、オスカーは頷いた。
「この感じでお願いします。……ふむ、急ぎの仕事がある時は、この手もありますね」
なんだか不穏なことを呟いて、オスカーは執務室を出て行った。
「ええー……」
「私も少し息抜きをしますよ、お茶を飲みたくなりました」
「……私はお腹がいっぱいです」
何かしたくてうずうずする結衣だが、アレクが楽しそうなのでまあいいかと渋々折れるのだった。
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