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コミカライズお礼+完結お祝い企画ss
リク02 暇をもてあますアレクやソラ。
しおりを挟む一巻終了直後。結衣が日本に帰り、暇をもてあますアレクやソラ。というお題で書きました。
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結衣が日本に帰ってから、リヴィドール国では一週間が過ぎた。
魔族とは再び休戦期間に入ったため、国は平穏さに包まれている。
公務の傍ら、アレクは聖竜の寝床に足を運んだ。
ソラに会うのはもちろん、今日は結衣が来るかもしれないと期待が湧いて、つい様子見に来てしまうのだ。
「ソラ、肖像画が完成したそうですよ。あなたとユイが描かれた一枚です。見るのでしたら、こちらに運ばせますが」
『我は絵ではなく、本人に会いたい……』
吹き抜けの天井から降り注ぐ明るい日射しの下で、ソラは身を丸くしている。
育ての親に会いたくてふてくされているソラの姿に、アレクは苦笑する。身体は大きく成長しても、まだ精神的には子どものようだ。
かく言うアレクも、一週間ですでに結衣に会いたくなっている。いや、翌日には、の方が正しいが。
明るい彼女が一人いないだけで、聖竜の寝床はがらんとして静かに見えた。
「次にユイに会ったら、何をしましょうか?」
『ん?』
独り言だったが、ソラの耳がピクリと動いた。
『共に空の散歩がしたい』
「いいですね。その頃には、オニキスもここでの暮らしには馴染んでいるかもしれません。皆で空を飛ぶのも楽しそうです」
『カレンの卵も孵っているかもな。皆が日向ぼっこをしている時に、たまに邪魔してみるか』
予定について話し始めたら、ソラは元気が出てきたようだ。第一竜舎に遊びに行くと言い始めた。
『魔法も上手く出来るように練習して、ユイを驚かせてやるぞ』
褒めてもらおうと顔に書いてあるので、アレクは微笑ましくなった。
『盟友はユイと何をしたい?』
「私は散歩やお茶がしたいですね」
『なんだ、年寄りのようなことを言う』
「そう言われましても……城でのささやかな楽しみですよ」
少しばかり胸に突き刺さる物言いだが、アレクは特に怒らず、ゆるやかに返す。結衣とゆっくり過ごす時間が好きなのだから、自然とそうなるのだ。
「晩餐や茶会用に、ドレスなどを増やしておきましょうか。いいですね」
結衣に似合いそうな服飾品を整えておこうと決めたら、アレクも楽しくなってきた。
動きにくい服はちょっと……と困り顔をする結衣の姿が目に浮かぶが、ドラゴンの導き手として公式行事に誘われることもあるだろうし、衣装はいくらあっても困らないだろう。
『おお、よいな。あのキラキラした飾りも増やしたらどうだ。なんなら、その辺の山に出向いて採ってこようか?』
ソラがとんでもないことを言い始めたので、アレクはすぐに止める。
「やめて下さい、地形が変わってしまいます。それに山の持ち主ともめたら厄介ですよ」
『そうか……。では今度、アスラと戦があったら、あちらの山を掘ってくる!』
「そういう問題でもないんですが……」
アレクはどう説明すればいいのかと困ってしまった。
ソラにしてみれば、幼い子どもの土遊びと大して変わらない感覚なのだろう。
だが、アスラ国には迷惑ばかりかけられているし、まあ山一つくらいはいいか、と苦笑にとどめたアレクだった。
……終わり。
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あとがき
哀愁ただよう男の背中が見てみたい、とのことでしたが……前向きな人達でした(笑)
アレクが寂しいなあと思うたびに、プレゼントを発注しちゃう王様っていうのも面白いかもしれないなあ。
ソラとの肖像画うんぬんは、さりげなく一巻の終わりのあたりに書いてあったりします。
ではリクエストありがとうございました~。
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