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9.マーレ
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護衛の指揮官と副官の遺体は馬車の前方に転がっていた。
カルネの馬車に乗っていたはずだが、カルネ曰く各護衛に確認と指示を出すと言い残してそれきり帰ってこなかったそうだ。
護衛に指示を出しているから帰ってこられないとばかり思っていたのに、と震えながらカルネは言った。
残念ながら、遺体を収容する余裕もなければ埋める暇もない。やむなく道端に寝かせた。武器はどこにもなかったし、護衛の財産はカルネの馬車に積まれていた。
四人になった護衛は最も狙いやすい先頭と最後尾、隊商のリーダーカルネと補給線であるマーレの隊に乗せることにする。
後ろから二番目は震えながら耐えるしかない。
幸いなことに道は水はけがよく、それほどぬかるんでいなかった。
「進むぞ」
カルネの号令で隊列は進み、野営地に出た。昨日のうちにここまで来たかったのだが届かなかったのだ。日はまだ低く、ここで野営をするにはまだ早い。
次の野営地までおそらく今日中にたどり着くだろうと予想できる。
カルネは迷ったが、進むことにした。先頭は初日と同じティード隊である。
タロス隊は最後尾で護衛が一人いるが、相当疲労している。昨日乗っていた護衛とは違う男だ。ここ数日寝ていないのだろう。始終リンの隣で寝ているオラレと対照的である。護衛の男は恨みがましくオラレを見るが、任務上文句は言えない。
「昼間はどうぞ寝てください」
タロスがそう声をかけるが、目にクマを作りながら首を振るばかりだ。
しかし時々眠りに落ちるらしく、ごとりと音を立てて馬車に転がるが、そのたびにはっとして起き上がる。これでは実際に魔獣が襲ってき時に役に立ちそうにない。
タロスはそれを見るたびにため息をついて、護衛に対して怒鳴りつけたいのを我慢している様子がリンにもわかった。
オラレが寝るのが飽きたのか、起き上がってきた。リンの隣に座る。
「回復したの?」
「まったくひどい目にあった」
人ごとのようにオラレがつぶやいた。そしてリンの耳に口を近づけるとささやいた。
「あの魔獣は思ったより賢いぞ。護衛が誰かわかっているし、その指揮官もわかっていた。放っておけば今晩、護衛だけ全滅するだろう。そして明日の晩が本番だ」
リンがそれを聞いて固まる。
「おやおや、車酔いから回復するとすぐに口説くとはなかなか」
オラレがリンの耳元でささやいたのをみて、乾いた笑いでタロスが冗談を飛ばすが、誰もそれに追従してこない。
「そうね」
短くシーマが答えるが、かえってそれが滑ってしまったタロスの背中を氷の泉に突き落としたかのように聞こえた。
タロスはよろよろと御者をしているフォグの方に歩いて行った。ベルもすぐにタロスの指示を聞けるよう後に続く。
それを見てシーマは立ち上がると、護衛のところに行っていきなり頬を叩いた。
「しっかりしなさい」
九歳の女の子に頬を叩かれても護衛は目の焦点が合っていない。
「オラレ、こいつ眠らせられる?」
護衛を見てだめだと判断したシーマはオラレに声をかけた。オラレとの会話が今までなかったので、シーマも腹をくくったことがリンにも分かった。
「当然だ」
オラレはシーマに言われたまま護衛の口を押え、胸をグイッと押した。一瞬護衛が暴れようとした気配があったが、すぐにぐったりと横になった。
「護衛には何が何でも回復してもらいます。オラレ、夜自分で身を守れる?」
「当然だ」
シーマの言葉にオラレは即答した。
「じゃあこの馬車を守れる?」
「まあいいだろう」
また即答である。
「お願いね。期待しているわ」
「ああ・・・」
おや?という感じでオラレが首をひねった時にリンがそうだ、と声をかけた。
「コーヒー、飲む?」
コップとコーヒーを手にシーマとリンのぎこちない連携が決まった。コップを渡してコーヒーを注ぐとオラレはニコニコしながらコーヒーをなめ始めた。
タロスが戻ってきて妙な雰囲気と寝ている護衛を見て少し驚くが、そっと起こさないようにしながらシーマの隣に座った。
そして馬車は夕刻、日が落ちる直前に野営地に到着したのだった。
野営地に到着すると、タロスは護衛を叩き起こし、全員で馬車を円形にならべ、火を焚き、魔獣に対する備えを大至急おこなった。その晩は誰も酒を飲まず、誰も無駄口をたたかず、時折聞こえる遠吠えに身を震わせながら馬車の中に閉じこもっていた。
恐怖のため翌日の分の薪も全てくべてしまう勢いでいつもより多くのたき火をしていた。遠吠えが遠く、近く、そしてそのうち遠吠えが聞こえなくなった頃、五日目の朝を迎えることになった。
全員が一睡もせず朝を迎えたが、護衛を含めて誰もいなくなっていることがなかったことで、全員がほっとした。
カルネがぼさぼさになった赤い髪を振り乱してことさら明るい声を出した。
「皆の衆、やはり魔獣は野営地では襲いにくいらしい。今後、野営地以外では絶対に宿泊しないようにしよう。もうすぐサベンテに到着だが、少しでも天候に危険があれば野営地で二、三泊もやむを得ないと思う」
そうだ、という声があちこちで聞こえた。昨夜の魔獣の遠吠えはよほど神経が擦り切れたらしい。
「あなた、何かやったの?」
シーマが小声でオラレに尋ねたが、オラレは「別に」と言ってあくびをしながら馬車の中に転がった。焼き串が数本無くなっていたが、誰も突っ込みを入れることはなかった。
五日目。ジル隊が先頭であり、タロス隊は四番手のため護衛なしである。
この日から風景が変わってきていた。空気が乾燥し、草原ではなく石が転がっているようになり、赤いはげ山がところどころ見えてくるようになったのだ。
この辺から王都領となる。
草原を抜けたことで、いったん魔獣の追撃を振り切ったように思え、隊商全体に安堵感が充満してきた。
ところがその日の昼前、事件が発生した。
最後尾を走っていたティード隊の馬車の後輪の車軸が折れたのである。道が悪くなり、主に酒樽という重量物を扱っていたティード隊の馬車は今日の強行軍で耐えられなくなったらしい。
途方に暮れた隊長ティードはリーダーのカルネにどうするか相談した。カルネも相談されてどうなるものでもなかったが、話をマーレに持って行った。そしてマーレは平然として解決策を示した。
「車軸は金貨二百枚で取り扱っております。工事はサービスいたします」
「金貨二百枚だと?」
ティードが目をむいたが、ここで取り残されては魔獣のえさになる恐怖がある。今まで一度も値引きをしなかったのは知っているし、車軸に貼られた値札も今書いたものではないから足元を見たわけではない。
やむを得ず、金貨二百枚で購入することを了承したので、マーレは奴隷二人に車軸を直すよう伝えた。
マーレの長い荷馬車から製品の車軸が引き出され、ティードの荷馬車の修理が行われた。折れたほうだけではなく、前後輪とも交換するのはサービスなのか。
その場で昼食とし午後に出発すると、今度は先頭のジル隊の車軸が折れたのだ。
ジル隊の隊長ジルは断腸の思いで金貨二百枚を支払い、マーレに修理を依頼した。
タロスは自分の馬車の車軸を点検していたが、リンに話を持ち掛けてきた。
もし、この馬車の車軸が折れたら折半でどうだろうか?というものだった。人数はちょうど三対三なので半分というわけだ。
リンとしては荷馬車の荷物の量は圧倒的にタロスが多く、儲けが違うので荷物の価格比あるいは重量比でお願いしたい。
しかし、ここでタロスの機嫌を損ねると、馬車から降ろされて歩かされる可能性もある。そこでやむを得ず、リンは折半とすることに同意することにしたのである。
そして夕刻、最も頑丈だと思われていたカルネ隊の馬車の車軸が折れる。さらにタロスの馬車も確認したところもはや耐えられそうにないほどひびが入った状態であることが分かったのであった。
その時ジルがマーレの馬車を見て声を上げた。
「この馬車、金属で車軸を強化しているぞ」
金属製品は規制されているはずだ。ジルはそう主張した。
「きちんと届け出をしておりますから、問題ないですよ。第一、私の馬車が無事でなかったらあなたたちは皆、魔獣のえさになっていたかもしれません」
確かに届け出には多額の費用が掛かり、だいたい金貨二百枚ぐらいである。
金貨二百枚で鉄貨二十枚だから、およそ鉄が二百グラムほど手に入る計算だ。
わずかであるが、その鉄で車軸を強化しているため馬車の耐久度が上がっているのだ。
「マーレ殿の言うことは正論だ。やむをえまい」
カルネはそう言ってマーレに修理の依頼をした。タロスもリンから金貨百枚を受け取る約束を再確認し、マーレに修理の依頼をする。リンは持ち合わせがないということで、タロスに立て替えをお願いした。
マーレはカルネの馬車を直し、そのあとタロスの馬車も直した。
「では先を急ぐとしよう」
午後から山道に入り、急速に暗くなり始めた頃にようやく最後の野営地に到着したのだ。
最後の野営地は道がインセント領レーベ方面からの道と合流する場所にある。
魔獣が隠れやすい樹木などは生えておらず、防衛するのに楽な地形であった。
カルネの馬車に乗っていたはずだが、カルネ曰く各護衛に確認と指示を出すと言い残してそれきり帰ってこなかったそうだ。
護衛に指示を出しているから帰ってこられないとばかり思っていたのに、と震えながらカルネは言った。
残念ながら、遺体を収容する余裕もなければ埋める暇もない。やむなく道端に寝かせた。武器はどこにもなかったし、護衛の財産はカルネの馬車に積まれていた。
四人になった護衛は最も狙いやすい先頭と最後尾、隊商のリーダーカルネと補給線であるマーレの隊に乗せることにする。
後ろから二番目は震えながら耐えるしかない。
幸いなことに道は水はけがよく、それほどぬかるんでいなかった。
「進むぞ」
カルネの号令で隊列は進み、野営地に出た。昨日のうちにここまで来たかったのだが届かなかったのだ。日はまだ低く、ここで野営をするにはまだ早い。
次の野営地までおそらく今日中にたどり着くだろうと予想できる。
カルネは迷ったが、進むことにした。先頭は初日と同じティード隊である。
タロス隊は最後尾で護衛が一人いるが、相当疲労している。昨日乗っていた護衛とは違う男だ。ここ数日寝ていないのだろう。始終リンの隣で寝ているオラレと対照的である。護衛の男は恨みがましくオラレを見るが、任務上文句は言えない。
「昼間はどうぞ寝てください」
タロスがそう声をかけるが、目にクマを作りながら首を振るばかりだ。
しかし時々眠りに落ちるらしく、ごとりと音を立てて馬車に転がるが、そのたびにはっとして起き上がる。これでは実際に魔獣が襲ってき時に役に立ちそうにない。
タロスはそれを見るたびにため息をついて、護衛に対して怒鳴りつけたいのを我慢している様子がリンにもわかった。
オラレが寝るのが飽きたのか、起き上がってきた。リンの隣に座る。
「回復したの?」
「まったくひどい目にあった」
人ごとのようにオラレがつぶやいた。そしてリンの耳に口を近づけるとささやいた。
「あの魔獣は思ったより賢いぞ。護衛が誰かわかっているし、その指揮官もわかっていた。放っておけば今晩、護衛だけ全滅するだろう。そして明日の晩が本番だ」
リンがそれを聞いて固まる。
「おやおや、車酔いから回復するとすぐに口説くとはなかなか」
オラレがリンの耳元でささやいたのをみて、乾いた笑いでタロスが冗談を飛ばすが、誰もそれに追従してこない。
「そうね」
短くシーマが答えるが、かえってそれが滑ってしまったタロスの背中を氷の泉に突き落としたかのように聞こえた。
タロスはよろよろと御者をしているフォグの方に歩いて行った。ベルもすぐにタロスの指示を聞けるよう後に続く。
それを見てシーマは立ち上がると、護衛のところに行っていきなり頬を叩いた。
「しっかりしなさい」
九歳の女の子に頬を叩かれても護衛は目の焦点が合っていない。
「オラレ、こいつ眠らせられる?」
護衛を見てだめだと判断したシーマはオラレに声をかけた。オラレとの会話が今までなかったので、シーマも腹をくくったことがリンにも分かった。
「当然だ」
オラレはシーマに言われたまま護衛の口を押え、胸をグイッと押した。一瞬護衛が暴れようとした気配があったが、すぐにぐったりと横になった。
「護衛には何が何でも回復してもらいます。オラレ、夜自分で身を守れる?」
「当然だ」
シーマの言葉にオラレは即答した。
「じゃあこの馬車を守れる?」
「まあいいだろう」
また即答である。
「お願いね。期待しているわ」
「ああ・・・」
おや?という感じでオラレが首をひねった時にリンがそうだ、と声をかけた。
「コーヒー、飲む?」
コップとコーヒーを手にシーマとリンのぎこちない連携が決まった。コップを渡してコーヒーを注ぐとオラレはニコニコしながらコーヒーをなめ始めた。
タロスが戻ってきて妙な雰囲気と寝ている護衛を見て少し驚くが、そっと起こさないようにしながらシーマの隣に座った。
そして馬車は夕刻、日が落ちる直前に野営地に到着したのだった。
野営地に到着すると、タロスは護衛を叩き起こし、全員で馬車を円形にならべ、火を焚き、魔獣に対する備えを大至急おこなった。その晩は誰も酒を飲まず、誰も無駄口をたたかず、時折聞こえる遠吠えに身を震わせながら馬車の中に閉じこもっていた。
恐怖のため翌日の分の薪も全てくべてしまう勢いでいつもより多くのたき火をしていた。遠吠えが遠く、近く、そしてそのうち遠吠えが聞こえなくなった頃、五日目の朝を迎えることになった。
全員が一睡もせず朝を迎えたが、護衛を含めて誰もいなくなっていることがなかったことで、全員がほっとした。
カルネがぼさぼさになった赤い髪を振り乱してことさら明るい声を出した。
「皆の衆、やはり魔獣は野営地では襲いにくいらしい。今後、野営地以外では絶対に宿泊しないようにしよう。もうすぐサベンテに到着だが、少しでも天候に危険があれば野営地で二、三泊もやむを得ないと思う」
そうだ、という声があちこちで聞こえた。昨夜の魔獣の遠吠えはよほど神経が擦り切れたらしい。
「あなた、何かやったの?」
シーマが小声でオラレに尋ねたが、オラレは「別に」と言ってあくびをしながら馬車の中に転がった。焼き串が数本無くなっていたが、誰も突っ込みを入れることはなかった。
五日目。ジル隊が先頭であり、タロス隊は四番手のため護衛なしである。
この日から風景が変わってきていた。空気が乾燥し、草原ではなく石が転がっているようになり、赤いはげ山がところどころ見えてくるようになったのだ。
この辺から王都領となる。
草原を抜けたことで、いったん魔獣の追撃を振り切ったように思え、隊商全体に安堵感が充満してきた。
ところがその日の昼前、事件が発生した。
最後尾を走っていたティード隊の馬車の後輪の車軸が折れたのである。道が悪くなり、主に酒樽という重量物を扱っていたティード隊の馬車は今日の強行軍で耐えられなくなったらしい。
途方に暮れた隊長ティードはリーダーのカルネにどうするか相談した。カルネも相談されてどうなるものでもなかったが、話をマーレに持って行った。そしてマーレは平然として解決策を示した。
「車軸は金貨二百枚で取り扱っております。工事はサービスいたします」
「金貨二百枚だと?」
ティードが目をむいたが、ここで取り残されては魔獣のえさになる恐怖がある。今まで一度も値引きをしなかったのは知っているし、車軸に貼られた値札も今書いたものではないから足元を見たわけではない。
やむを得ず、金貨二百枚で購入することを了承したので、マーレは奴隷二人に車軸を直すよう伝えた。
マーレの長い荷馬車から製品の車軸が引き出され、ティードの荷馬車の修理が行われた。折れたほうだけではなく、前後輪とも交換するのはサービスなのか。
その場で昼食とし午後に出発すると、今度は先頭のジル隊の車軸が折れたのだ。
ジル隊の隊長ジルは断腸の思いで金貨二百枚を支払い、マーレに修理を依頼した。
タロスは自分の馬車の車軸を点検していたが、リンに話を持ち掛けてきた。
もし、この馬車の車軸が折れたら折半でどうだろうか?というものだった。人数はちょうど三対三なので半分というわけだ。
リンとしては荷馬車の荷物の量は圧倒的にタロスが多く、儲けが違うので荷物の価格比あるいは重量比でお願いしたい。
しかし、ここでタロスの機嫌を損ねると、馬車から降ろされて歩かされる可能性もある。そこでやむを得ず、リンは折半とすることに同意することにしたのである。
そして夕刻、最も頑丈だと思われていたカルネ隊の馬車の車軸が折れる。さらにタロスの馬車も確認したところもはや耐えられそうにないほどひびが入った状態であることが分かったのであった。
その時ジルがマーレの馬車を見て声を上げた。
「この馬車、金属で車軸を強化しているぞ」
金属製品は規制されているはずだ。ジルはそう主張した。
「きちんと届け出をしておりますから、問題ないですよ。第一、私の馬車が無事でなかったらあなたたちは皆、魔獣のえさになっていたかもしれません」
確かに届け出には多額の費用が掛かり、だいたい金貨二百枚ぐらいである。
金貨二百枚で鉄貨二十枚だから、およそ鉄が二百グラムほど手に入る計算だ。
わずかであるが、その鉄で車軸を強化しているため馬車の耐久度が上がっているのだ。
「マーレ殿の言うことは正論だ。やむをえまい」
カルネはそう言ってマーレに修理の依頼をした。タロスもリンから金貨百枚を受け取る約束を再確認し、マーレに修理の依頼をする。リンは持ち合わせがないということで、タロスに立て替えをお願いした。
マーレはカルネの馬車を直し、そのあとタロスの馬車も直した。
「では先を急ぐとしよう」
午後から山道に入り、急速に暗くなり始めた頃にようやく最後の野営地に到着したのだ。
最後の野営地は道がインセント領レーベ方面からの道と合流する場所にある。
魔獣が隠れやすい樹木などは生えておらず、防衛するのに楽な地形であった。
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