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21.ラプタ
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「ところでフウハはどうした?あれ以来拗ねておるのか姿を見せぬようだが」
ふと気が付いたようにガイコウはあたりを見回しながら言った。
フウハは物事の解決に人族の手を借りるのを良しとしていなかった。
シンキが帰ってくるまで荒れているのだろうかと思ったのだ。
シンキも首をひねる。
その時、沈黙していたリンがあっという声をあげた。
リッカが話しかけてきたのだ
『心当たりがあるのだが、良いか』
リッカが言うにはリンの影の中に潜もうとしていた魔族がいたのでリッカはそれを抑えていたのだそうだ。
同じく影の中に潜む者同士、リッカと魔族は衝突してお互いがにらみ合い、牽制しあい、かなりの時間をかけてついにリッカが力で制したとのこと。
リンはそう聞いてため息をついた。何をやっているのだ、リッカは。道理でずっと静かだと思った。というより、そんなに魔力が強かったのか。
『お主に話すとその龍妃の呪いとかいうもので昏倒しそうであったのでな』
相変わらずリッカにはリッカの事情があったようだが、とにかくそんなものをいつまでも影の中に置いておきたくない。
そしてリンがいたことを思い出した龍人たちの視線が集まる中、リンの影の中からうずくまったままの姿でフウハが現れたのだった。
「フウハ!いかがいたした?」
レンジュが驚きの声を上げる。
フウハは「ばかな」とか言いながら影から立ち上がり、洞窟の壁に寄りかかった。
それを見てガイコウが興味深くリンを見た。
「なるほど、フウハはお主を見張ろうと影に潜もうとしたが、りんという小娘が何らかの力で撃退したか。ただの人族ではないとは思っていたが、シンキではないが少し興味がわいたわ」
ガイコウがそう言うとシンキとレンジュはリンのことを警戒するように距離を取った。
「すみません、危害を加えるつもりは全くないのですが」
リンが心底申し訳なさそうに言うと、シンキは素直に疑問を口にした。
「我は気が付かなかったが、お主は魔族なのか?魔力を全く感じないので信じられぬことであるが」
「いいえ、私は人ですけど」
リンの主張はフウハの様子を見ているだけに信じがたいものではあるが、リンからは悪意を感じ取れない。
「いや待て」
そこで当事者のフウハが声を張り上げた。
「生まれてよりこのかた幾年もこのような屈辱を味わったことなし」
ここでかたをつけさせてほしいとか決闘とかやめてほしいのですが。
「ガイコウ様、しばらくお暇を頂きたく思います」
「ほう、フウハいかがいたした?というよりどうせここ数日は我の前に姿を見せてはおらぬではないか」
ガイコウの言葉に「面目ない」と頭を下げるフウハ。
「このたび、このりんという小娘、いやりん殿のそばにお仕えし、しばらく修行いたしたく思います」
いや、なぜそうなる?とリンはフウハを拒絶した。仕えるといっても、魔族を従えた人族を演じるとかどういう罰ゲームですか。
「ふむ、今まで人族を忌み嫌い、その存在すら否定していたフウハが、その力を認めたとたんにその下につこうとはまた極端な。いや実にフウハらしい」
突っ込みどころ満載の魔族たちの性格、シンキでなんとなく感じていたのだが、人族とは相いれぬと言われているのがだんだんわかってきた。
「わかった。暇を与えよう。己の力を磨き、師匠たるりんを越え倒すその日を楽しみにしていようぞ」
そう宣言する光龍ガイコウの性格も大概な気がしてくる。とすると残る青龍レンジュももしかしたらとんでもない性格なのだろうか。
「ついてくるのは勝手だけど、蝙蝠とか虫に擬態したらサクッと燃やすからね」
リンはもうここまで来たらどうにでもなれという気持ちでフウハを受け入れることにした。
「承知」
フウハは影のような姿から鳥のような姿になった。
「ラプタである」
鷹のような容貌だが頭部は真っ青で胸毛が真っ白、羽が赤い。コントラストが強烈でかなり派手な印象を持つ鳥だ。大きさは小型犬程度である。
「かっ可愛い!」
リンはひざまずいてその白い胸毛に抱き着いて顔を埋めた。なにか琴線に触れるものがあったらしい。理由はつぶらな瞳とかはねている尻尾とかいろいろある。
リンは「わかる今ならシーマがイアンをハグした理由がわかる。種族が違うとこんなに抵抗がないんだ」とかつぶやいている。
「いや、ワシにはスイレンという者がおるのだが」
どうやらスイレンというのはフウハの恋人らしいが、リンにとって魔族の恋愛は全く興味がなかったので聞く耳を持たない。
笑いをこらえたようなガイコウは早く行くがよいと言ってリンにラプタの卵を持たせるとシンキに対して見送るようにうながした。
「世話になった。しばらくフウハを頼む。飽きたら首にせよ。回収に向かうのでな」
オラレを担いだシンキは女の姿になっていた。オラレの姿のままではあまりにも不自然だからだろう。
レーベの町にたどり着くと、宿の女将はリンの肩に止るラプタの姿に驚いたようだったが、鷹匠の町なのでそれほど目立つことなく部屋に入ることができた。
シーマとオラレの二人が寝ている部屋でリンはこれからどうしようか思案にふけっていたが、シンキが「まだ起きぬのか。人族とは弱いものよ」と言ってオラレの身体に手を入れた。オラレは身体を弄られてのけ反っていたが、シンキが最後に頭に手を置くと静かになった。
「ふむ、これでよい」
シンキがそう言うと同時にオラレが目を覚ました。
「リン、大丈夫あるか」
うん、これはオラレだ。リンはようやくほっとした。
「体力も回復させたゆえ、明日はアマリスに移動できるであろう。シーマは回復させ続けたのでこれ以上は身体によくない。ここで少し養生させるのがよかろう」
リンは早くアマリスに戻ってラプタの卵とサベンテ疾患の報告をしなければならないので、明日にはここを立たなければならない。
ラプタの卵の運搬機がないと言ったらシンキが持ってくれるとのこと。
「あの他の男どもが持っていた運搬機を見せて貰った。よくできておった」
あの男どもというのがどうなったのかわからないが「あなた達にはあなた達のの事情があるのだから知らない人まで面倒見切れない」とリンが言うとシンキとフウハは目を丸くして驚いた。
「人族だから無条件で味方し、魔族だから無条件で排除するというものではないその考え方、まことに感服いたした」
フウハの言葉にオラレがおや、という顔をした。怪鳥ラプタというものを見たことはないのだが、人の言葉を話すものなのか。そういう表情だ。
「フウハよ。お主はまだ人の理を知らぬ。そうだりんに土産としてこれを送ろう」
シンキがそう言ってリンの頭に手をかざし、次にラプタ姿のフウハの頭に手を当てた。
「リンの龍妃の呪いを解いた。フウハよ、人の言葉を話すと呪いが発動する故、気を付けるが良かろう」
キョトンとした顔のフウハは「ガーガー」と言ってシンキをくちばしで突いて文句を言っているようだが、シンキは笑いながらいなしていた。
確かに単なる獣であるラプタを従えているならともかく、魔獣や魔族を従えていることがばれたらリンの明日はない。
「ありがとう」
笑ってフウハを抱きしめながらリンはシンキに礼を言った。
結局、明日リンは一人でアマリスまで移動することになり、オラレはシーマを看病するために残ることになった。回復次第、アマリスに移動するとのこと。
翌日、手元の金貨のほとんどをオラレに渡して別れを告げ、レーベ-アマリス間の隊商の群れに紛れ込んだリンはフウハと共に出発した。
ラプタの卵はフウハが隠し持っている。温度の管理から振動の抑制まで運搬方法についてはシンキが伝授済みだ。
ラプタは気性が荒く飼い主に忠実であるが、非常に育てるのが困難であり熟練した鷹匠でも檻に入れるとか紐をつける、完全武装するなど様々な対策をしている。
従って軽装のリンにラプタがおとなしく肩に止っているというのは異様な光景であった。特に事情を知っているレーベ-アマリス間の隊商ではリンは畏怖すべき対象という共通の認識があった。それをリンは知らなかったが、隊商たちが気味が悪いぐらいというか下心があるのではないかと疑ったぐらい便宜を尽くしてくれた。そしてアマリスに到着したころにはリンとの別れを惜しむ人たちばかりになっていた。
ふと気が付いたようにガイコウはあたりを見回しながら言った。
フウハは物事の解決に人族の手を借りるのを良しとしていなかった。
シンキが帰ってくるまで荒れているのだろうかと思ったのだ。
シンキも首をひねる。
その時、沈黙していたリンがあっという声をあげた。
リッカが話しかけてきたのだ
『心当たりがあるのだが、良いか』
リッカが言うにはリンの影の中に潜もうとしていた魔族がいたのでリッカはそれを抑えていたのだそうだ。
同じく影の中に潜む者同士、リッカと魔族は衝突してお互いがにらみ合い、牽制しあい、かなりの時間をかけてついにリッカが力で制したとのこと。
リンはそう聞いてため息をついた。何をやっているのだ、リッカは。道理でずっと静かだと思った。というより、そんなに魔力が強かったのか。
『お主に話すとその龍妃の呪いとかいうもので昏倒しそうであったのでな』
相変わらずリッカにはリッカの事情があったようだが、とにかくそんなものをいつまでも影の中に置いておきたくない。
そしてリンがいたことを思い出した龍人たちの視線が集まる中、リンの影の中からうずくまったままの姿でフウハが現れたのだった。
「フウハ!いかがいたした?」
レンジュが驚きの声を上げる。
フウハは「ばかな」とか言いながら影から立ち上がり、洞窟の壁に寄りかかった。
それを見てガイコウが興味深くリンを見た。
「なるほど、フウハはお主を見張ろうと影に潜もうとしたが、りんという小娘が何らかの力で撃退したか。ただの人族ではないとは思っていたが、シンキではないが少し興味がわいたわ」
ガイコウがそう言うとシンキとレンジュはリンのことを警戒するように距離を取った。
「すみません、危害を加えるつもりは全くないのですが」
リンが心底申し訳なさそうに言うと、シンキは素直に疑問を口にした。
「我は気が付かなかったが、お主は魔族なのか?魔力を全く感じないので信じられぬことであるが」
「いいえ、私は人ですけど」
リンの主張はフウハの様子を見ているだけに信じがたいものではあるが、リンからは悪意を感じ取れない。
「いや待て」
そこで当事者のフウハが声を張り上げた。
「生まれてよりこのかた幾年もこのような屈辱を味わったことなし」
ここでかたをつけさせてほしいとか決闘とかやめてほしいのですが。
「ガイコウ様、しばらくお暇を頂きたく思います」
「ほう、フウハいかがいたした?というよりどうせここ数日は我の前に姿を見せてはおらぬではないか」
ガイコウの言葉に「面目ない」と頭を下げるフウハ。
「このたび、このりんという小娘、いやりん殿のそばにお仕えし、しばらく修行いたしたく思います」
いや、なぜそうなる?とリンはフウハを拒絶した。仕えるといっても、魔族を従えた人族を演じるとかどういう罰ゲームですか。
「ふむ、今まで人族を忌み嫌い、その存在すら否定していたフウハが、その力を認めたとたんにその下につこうとはまた極端な。いや実にフウハらしい」
突っ込みどころ満載の魔族たちの性格、シンキでなんとなく感じていたのだが、人族とは相いれぬと言われているのがだんだんわかってきた。
「わかった。暇を与えよう。己の力を磨き、師匠たるりんを越え倒すその日を楽しみにしていようぞ」
そう宣言する光龍ガイコウの性格も大概な気がしてくる。とすると残る青龍レンジュももしかしたらとんでもない性格なのだろうか。
「ついてくるのは勝手だけど、蝙蝠とか虫に擬態したらサクッと燃やすからね」
リンはもうここまで来たらどうにでもなれという気持ちでフウハを受け入れることにした。
「承知」
フウハは影のような姿から鳥のような姿になった。
「ラプタである」
鷹のような容貌だが頭部は真っ青で胸毛が真っ白、羽が赤い。コントラストが強烈でかなり派手な印象を持つ鳥だ。大きさは小型犬程度である。
「かっ可愛い!」
リンはひざまずいてその白い胸毛に抱き着いて顔を埋めた。なにか琴線に触れるものがあったらしい。理由はつぶらな瞳とかはねている尻尾とかいろいろある。
リンは「わかる今ならシーマがイアンをハグした理由がわかる。種族が違うとこんなに抵抗がないんだ」とかつぶやいている。
「いや、ワシにはスイレンという者がおるのだが」
どうやらスイレンというのはフウハの恋人らしいが、リンにとって魔族の恋愛は全く興味がなかったので聞く耳を持たない。
笑いをこらえたようなガイコウは早く行くがよいと言ってリンにラプタの卵を持たせるとシンキに対して見送るようにうながした。
「世話になった。しばらくフウハを頼む。飽きたら首にせよ。回収に向かうのでな」
オラレを担いだシンキは女の姿になっていた。オラレの姿のままではあまりにも不自然だからだろう。
レーベの町にたどり着くと、宿の女将はリンの肩に止るラプタの姿に驚いたようだったが、鷹匠の町なのでそれほど目立つことなく部屋に入ることができた。
シーマとオラレの二人が寝ている部屋でリンはこれからどうしようか思案にふけっていたが、シンキが「まだ起きぬのか。人族とは弱いものよ」と言ってオラレの身体に手を入れた。オラレは身体を弄られてのけ反っていたが、シンキが最後に頭に手を置くと静かになった。
「ふむ、これでよい」
シンキがそう言うと同時にオラレが目を覚ました。
「リン、大丈夫あるか」
うん、これはオラレだ。リンはようやくほっとした。
「体力も回復させたゆえ、明日はアマリスに移動できるであろう。シーマは回復させ続けたのでこれ以上は身体によくない。ここで少し養生させるのがよかろう」
リンは早くアマリスに戻ってラプタの卵とサベンテ疾患の報告をしなければならないので、明日にはここを立たなければならない。
ラプタの卵の運搬機がないと言ったらシンキが持ってくれるとのこと。
「あの他の男どもが持っていた運搬機を見せて貰った。よくできておった」
あの男どもというのがどうなったのかわからないが「あなた達にはあなた達のの事情があるのだから知らない人まで面倒見切れない」とリンが言うとシンキとフウハは目を丸くして驚いた。
「人族だから無条件で味方し、魔族だから無条件で排除するというものではないその考え方、まことに感服いたした」
フウハの言葉にオラレがおや、という顔をした。怪鳥ラプタというものを見たことはないのだが、人の言葉を話すものなのか。そういう表情だ。
「フウハよ。お主はまだ人の理を知らぬ。そうだりんに土産としてこれを送ろう」
シンキがそう言ってリンの頭に手をかざし、次にラプタ姿のフウハの頭に手を当てた。
「リンの龍妃の呪いを解いた。フウハよ、人の言葉を話すと呪いが発動する故、気を付けるが良かろう」
キョトンとした顔のフウハは「ガーガー」と言ってシンキをくちばしで突いて文句を言っているようだが、シンキは笑いながらいなしていた。
確かに単なる獣であるラプタを従えているならともかく、魔獣や魔族を従えていることがばれたらリンの明日はない。
「ありがとう」
笑ってフウハを抱きしめながらリンはシンキに礼を言った。
結局、明日リンは一人でアマリスまで移動することになり、オラレはシーマを看病するために残ることになった。回復次第、アマリスに移動するとのこと。
翌日、手元の金貨のほとんどをオラレに渡して別れを告げ、レーベ-アマリス間の隊商の群れに紛れ込んだリンはフウハと共に出発した。
ラプタの卵はフウハが隠し持っている。温度の管理から振動の抑制まで運搬方法についてはシンキが伝授済みだ。
ラプタは気性が荒く飼い主に忠実であるが、非常に育てるのが困難であり熟練した鷹匠でも檻に入れるとか紐をつける、完全武装するなど様々な対策をしている。
従って軽装のリンにラプタがおとなしく肩に止っているというのは異様な光景であった。特に事情を知っているレーベ-アマリス間の隊商ではリンは畏怖すべき対象という共通の認識があった。それをリンは知らなかったが、隊商たちが気味が悪いぐらいというか下心があるのではないかと疑ったぐらい便宜を尽くしてくれた。そしてアマリスに到着したころにはリンとの別れを惜しむ人たちばかりになっていた。
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