恋でないなら永遠なら

白川ゆい

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奴の思い通りにはさせない

初めての夜

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 たまにはちゃんと恋愛した方がいいよとよく言われる。私はちゃんと恋愛している。人よりちょっと惚れっぽいだけだ。
 自分の身体を大事にした方がいいとも言われる。大事にしている。だって、身体の求めるままに、私は。


「んんんっ、あっ、」
「可愛い、智代ちゃん」

 爽やかな見た目とは裏腹に、激しい愛撫を繰り返すこの男、さっき合コンで出会った男。その名を辰巳直也と言うらしい。
 大企業の企画営業部のエースでスタイルも顔もいいし愛想もいい。まあ正直、身体の相性が良ければ見た目や愛想なんてどうでもいいんだけど。たまたま隣の席で話が弾んで気が付いたらホテルにいた人がすっごいイケメンだっただけ。

「ああっ、気持ちいい……!」

 おっばいをカリカリと甘噛みされながらクリを指で押し潰される。次の瞬間、長い指が膣の中に入ってきた。

「ひぅ、んんっ」
「可愛い声。ここ気持ちいい?」
「んっ、はあっ、あっ、気持ち、いい……っ」

 指が一番気持ちいいところを撫でる。腰が浮く。三点責めか、やるな。身体中に力が入って、尿意に似た感覚が下半身を襲う。脚がピクピクと痙攣して。

「っ、あっ、あああっ」

 ぴゅく、ぴゅく、ぴゅく、と彼の指の動きに合わせて潮が飛び出した。それと同時に乳首とクリへの刺激でイッてしまった。頭の中がふわふわする。こんなに激しい絶頂は初めてかもしれない。

「智代ちゃん、今度は中イキしようね」

 ぼんやりとした頭でその言葉を反芻する。彼の方を見ると、とってもいい笑顔で自身にゴムを被せていた。うーわ、イケメンな上にちんこもデカいのかよ。天は二物を与えずって嘘だな。二物も三物も四物も与えてるよ。

「んー、中イキするー」

 怠い身体を起こして座っている彼の太腿に乗った。肩に手を置くと顔が近くなる。互いに引き寄せられるように唇を重ねた。股に擦り付けられるそれは硬くて熱い。きゅんきゅんと疼く下半身が求めるままに、私はそれをゆっくりと呑み込んでいった。

「うっ、ああっ」
「っ、キツ……」

 畝るナカが絡み付く。馴染ませるようにゆっくりと腰を動かしていたけれど。一番奥に当たった瞬間脳内がスパークした。

「はっ、あっ、あっ、イく……っ」

 絶叫に似た声を上げてすぐにイッてしまった。何これ何これ何これ。挿れてすぐイくなんて初めてなんだけど。何これ。

「智代ちゃん、締まりすぎ。腰止まんないんだけど」
「っ、ひっ、あっ、今、イッて……っ」
「あれ、イキっ放しは初めて?」

 そのまま後ろに押し倒されて、正常位でガツガツ突かれる。私の身体は勝手に痙攣して止まらない。脚を大きく開いて折り曲げられる。全部抜かれた瞬間、びしゃっと潮が噴き出した。さっきの比じゃない量が飛び出す。

「ううっ、あっ、止まらな……っ」
「はは、エロすぎ。栓してあげるね」

 ずぶっと一気に入ってきたそれにまた目の前がチカチカした。ぱちゅ、ぱちゅ、と肌と肌がぶつかり合う音が響く。

「潮止まんないねぇ。ずーっとお漏らしして。悪い子はお仕置きしないとね」

 ずるっとそれが抜けてしまう。喪失感のようなものが襲ってきたそこを、べろりと舐められた。

「ひっ、いやっ、ああっ」

 脚を高く上げられて、股に顔を埋める彼の顔が見える。綺麗な顔が私の潮で濡れていく。それがあまりに卑猥で。まっすぐな目が私を見た。その瞬間、舌先でクリを潰されて。

「っ、あああっ」

 またイッた。ガクガクと痙攣が止まらない腰を無理やり押さえつけてまた彼が入ってくる。本能的に逃げようともがく身体は、彼の身体に包まれた。

「逃がさないからね」

 どくん、どくん、と中で彼のモノが震えた。その刺激でまた達してしまう。深い深い絶頂に身を沈めた私の意識はそこで途絶えたのだった。
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