追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ

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第9話 ドラゴンと再会2

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 その日は一旦、領地内を見て回るのをやめて空間移転して集落に帰った。

 ファイトとルースは同じ使い魔なので気が合うのか仲良くなったみたいでセリーヌのいつもしているように、横取りしてルースはファイトのフサフサの毛に持たれて寝ているのでセリーヌが。

「私の指定席なのに隙を見せると横取りしているのは卑怯よ」

 そんなことを言っているがルースも馴染んできているみたいで平和に過ごしている。

 ルースは何万年も生きているので俺が魔王と戦った時からの後の事を聞いた。

 ルースの話によると、俺が死んで700年くらいが過ぎているらしい。

 俺と魔王が戦った台地は大きな魔法の撃ち合いで山は吹き飛び、台地は変形し元々陸地の低かった場所は割れて海水が流れ込み、大陸から離されて人間族は滅びて無人島になったのが今の俺の領地だ。

 無人島は何故か魔素が少なく生き残った生物は大陸とは違う進化をしたみたいで、大陸の生物と違い穏やかな性質で違うみたいだ。


 大陸は俺が魔王を倒し、死んだ後は魔王の呪いなのか、この世の終わりと思うような地震や台風、病気の流行が起きたらしい。

 俺を追放した王国の国王は災害で困っている国民を助けず、贅沢な暮らしをしていたらしい。

 そんな国王に住民が怒りだし爆発して各地で暴動が起こり、反乱軍が王族を倒して新しい国を作った。


 その後、大陸は領地を巡り争い、戦国時代が100年程、続き今の国に落ち着いたと話してくれた。

 7百年も過ぎたのに文明が進んでいないのはルースに言わせると人間族は物欲が強く強欲でそのために争いが絶えず、文明が進むどころか後退している。

 そんな人間族に愛想をつかしたルースは人間族のいないこの無人島に住みついて妖精族や亜人を守りながら暮らしていたと言っていた。

 俺はこの領地で知り合ったのは亜人のゴブリンキング族だけで妖精族がいると聞いて。

「この無人島にはゴブリンキング族の他にも種族がいるのか? 」

「いるぞ。亜人はオーク族、巨人族、小人族、妖精族は、エルフ族、ドワーフ族、少ないが獣人族もいる。その他に我でも知らない新しい種族がいるぞ」

「人間族が調査などで来たことはないのか? 」

「最初は何度か調査団や冒険者が来ようとしたが、我が追い返す前に船が海峡の激流の潮に流されて砕けて沈没しているので、ここ400年くらいは人間族は来たことがない。この島は人間族が見放した土地だ」

「そうなのか。この領地には人間族は俺たちしかいないのだな。他の種族たちは何処に住んでいるのだ」

「住んでいる所の森の食べ物が無くなると移動するので定住するところは決まっていないので今は何処にどんな種族が住んでいるのか分からん」

 この領地に住んでいる種族は作物を作る方法がわからないので食料不足に悩んでいる見たいなので。

「俺が他の種族の住む場所を探して作物の栽培方法を教えれば豊かになるので探しに行こうかと思っているがどうだろう」

「やめておいた方がいいだろう」

「何故だ」

「人間族は嫌われているので頼って来るのを待つ方が有利に事が運ぶと思うからだ。領主である主様の配下にするならその方が良いだろう」

 一応、俺が領主なのでルースの言うとおりにした方が争いが少なく平和に暮らせるので相手が困って頼って来るのを待つことにした。
この無人島は大きく大陸の小さな国の3倍はあるのでオスロ島と呼ぶことにした。

 その時に備えてゴブリンキング族のバロン族長を呼び、話を聞き相談することにした。

 バロンが来たので。

「バロン、この地には他の種族がいると聞いたが今まで争いは起きなかったのか? 」

「へえ、あの狂暴なオーク族も襲って来たことはありませんぜ」

「そうなのか。俺は他の種族とも仲良くして共存するつもりだ。食料事情が悪く頼ってきたら助けるつもりでいる。その時に備えて農作地を広げて倉庫を作り保存しておくつもりだが、協力してくれるか」

「良いでがす。そう言えば魔獣狩りに出かけた戦士たちがオーク族に会ったと言っておりやした」

「そうなのか。今度会った時は食料などで困っているなら訪ねて来るように言ってくれ」

「分かりやした。皆に伝えておきやす」

 あの狂暴なオーク族がゴブリンキングを襲わなかったと聞いて信じられなかったが、この地の種族は大陸から切り離され、何百年も過ぎたので進化が大陸と違うのかも知れない。

 それからゴブリンキング族の協力で農作地を広げ出来た農作物を冷凍出来る倉庫を作り、作物が収穫できたら保存しておくつもりだ。



 俺が島を見て回るのをやめて毎日ゴブリンキング族と畑で農作業をしているとセリーヌが。

「ルーファス様はのんびりすると言っていたのに毎日、農作業をしているけれど気が変わったの? 」

「う~ん、どうやら俺はのんびりできない性格みたいだ。われながらいやになるよ。そう言うセリーヌもいつも魔獣狩りに出かけているじゃないか」

「だってその方が楽しいもの」

 いつもセリーヌとクロエに付いて行くファイトが。

「セリーヌ姉ちゃんとクロエは競争で魔獣を狩っているので一緒に行ったゴブリンキング族が呆れていたよ」

「ファイト、余計な事は言わないで」

 クロエが自慢げに。

「いつも私が勝つけれどね」

「フン、クロエはズルをするからよ」

「あら、私がいつズルをしたのよ。負け惜しみをいわないでよ」

 最近はセリーヌとクロエはこの調子で姉妹のように言い合いをしているので俺は巻き込まれないようにその場を逃げ出しているのだ。

 その年の作物の収穫も終わり、倉庫に保存しておいた。

 冬が来て雪が積もり始めて此れからは冬ごもりで時々魔獣狩りをするだけで暇な日が続くだろう。

 食料のない種族が冬を越せるのかが心配だ。

 ルースが冬は活躍して魔獣を狩りに行けないゴブリンキング族の戦士に代わって魔獣を狩り、半分は自分で食べて残りは倉庫に保存してくれているので倉庫を魔獣の肉で溢れるほどにしてくれているので助かっている。
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