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第16話 食文化を向上させよう
しおりを挟む生物とは食べ物がないと死ぬが食べ物に対する欲求が強い皆は、食欲が満たされるともっと美味しい物を食べたくなるもので俺たちも同じでクロエが。
「食べ物の量はあるけれど食材の種類が少なく料理の幅が狭いので何とかならないかしら」
「それなら新しい食材を探してみるか」
そんなわけで、今は食べる量は満たされたが栽培する野菜は限られて、白菜、ネギ、ほうれん草、大根くらいで果物はリンゴ、ブドウ、柿で今は実りの秋なので森や草原にある新しい野菜や果物を探しに行く事になった。
同行するのは野菜や果物に詳しいピーコちゃんたちとサヨ婆さん、セリーヌと俺たちを背中に乗せて運ぶルースだ。
ルースの背中に乗ると俺が重力魔法で背中に引きつけ、風でも飛ばされないようにしているので落ちる事はなく安全だ。
ただルースがいたずらをして宙返りをすると皆が悲鳴を上げるのを楽しんでいるのには困ったものだ。
今回はオスロ島の南に行った事がないので今回は南のほうを探索する。
飛んでいると大鷲魔獣などが出るが世界最強のドラゴンを見ると、慌てて逃げだしているのを見てピーコちゃんたちが喜んではしゃいでいる。
山から流れ出して海に流れている大きな河が見えて来てサヨ婆さんが。
「河の傍には色んな植物が生えているからルースさん降りてくれんか」
河の河原には色んな植物が生えていて10分もするとサヨ婆さんが早速、日当たりのいい土手で見つけて。
「この赤い実は初めて見るが何だべな。真っ赤なので毒かも知れんべな」
俺が見に行くとイチゴで毒イチゴだと困るので鑑定魔法で見て毒がないので食べてみると甘酸っぱく美味しいので。
「これはイチゴだ。美味しいから食べてごらん」
サヨ婆さんが食べて。
「美味いべ~! 」
ピーコちゃんたちも小さな口一杯頬張り。
「オイちい~! 」
セリーヌは当たりが悪くまだ熟していない実を食べて。
「酸っぱ~い! 不味いわ」
俺が熟した赤い実を口に入れて上げると今度は。
「うわ~、今度のは甘くて美味しいわ」
河原の土手一杯のイチゴは皆のお土産にして摘んで、此れからイチゴの栽培をする為に苗も沢山抜いて空間カバンに入れておいた。
河の河原の土手には流れて来た土砂が貯まり、栄養豊富みたいで野生のジャガイモや見た事もない芋類があったので鑑定魔法で見て食べられる芋は栽培して見る事にした。
河の近くの森には栗を見つけ少し小さな木を何本かルースが力任せに抜いて持って帰った。
その後も探したが美味しそうなマンゴーに似た果実は猛毒を含んでいたが鑑定魔法で見たから良かったが知らないで食べたら死ぬだろう。
色々見つかり鑑定魔法で見ると毒を含んでいる物も多く作物として栽培できるのは思ったより少なかった。
日帰りだったが今回はイチゴ、ジャガイモ、栗などの実と苗木が見つかったので特にイチゴは子供が喜ぶみたいだ。
ジャガイモは色んな料理に使えるので料理の幅が増えるのでクロエが喜ぶだろう。
その晩は俺が料理をして肉ジャガを作ったが最初に味見をしたクロエが。
「此の芋を口に入れたら外側は溶けて中はホクホクで美味しいわね。それにしてもルーファス様が料理も出来るのはビックリしたわ。これじゃ奥さんもいらないわね」
セリーヌが。
「フン、私も料理を出来るようになったから良い奥さんになれるわよ」
「フ~ン、そうかしら。この間、砂糖と塩を間違えたのは誰かしら」
「あれはたまたま間違えただけでしょう。でもルーファス様の作った料理は美味しかったので作り方を教えて下さい」
「残念だが教えるのは来年になるな」
「え? どうしてですか? 」
「今日取って来たジャガイモは食べてしまうと次は作られないので来年の種イモにとっておくから食べられるのは来年になる」
「じゃあ来年の楽しみに取っておきます」
イチゴは苗を取って来たので実のイチゴを小人族と子供たちに食べさすと、ものすごい勢いで食べてアッと言う間になくなった。
来年は俺もイチゴは大好きなので沢山栽培して食べるのが楽しみだ。
今日は調味料の在庫が少なくなったので本土の近くの街に空間移転で買出しに来ている。
街の食料品店には色んな調味料がならんでいる。
そう言えば俺が1回目にこの世界に転生して来た時に日本の味噌、醤油、マヨネーズ、カレーなどを広めたが今ではそれが広まっているので何処でも食べられるので嬉しい限りだ。
だが、一回目にこの世界に来た時も米を探したがみつからず、今度こそは探して米を栽培して食べるつもりだ。
買い物をしていると、今まで見なかった胡椒を見つけたので大量に買っておいた。
館に帰るとクロエが胡椒を見て。
「これは初めて見るけれど何なの? 」
「それは調味料で胡椒と言う。使い過ぎると辛いので少しずつ味見をしてから使うと良いよ
」
クロエが胡椒を少し舐めてから。
「ピリッとして不思議な味ね。でもこれで料理の幅が増えるわね」
その晩セリーヌが胡椒を見て。
「これはどうして食べるの? 」
クロエが。
「それは胡椒と言って、少し食べ物に振りかけて食べると味が引き立つわ」
セリーヌが野菜サラダに胡椒を多く振りかけて。
「ウワー! 辛~い! 」
「だから少しと言ったでしょう。辛くても残さないで全部食べなさい」
セリーヌが余りにも辛いのでクロエがトイレに行った隙にゴミ箱に捨て俺は黙っていたが、後でゴミを捨てようとしたクロエに見つかって説教されていた。
色々あったが食材が増えて食事が豊かになったが、食事が豊かになると心も豊かになるのでこれからも新しい食材、特にコメを探すつもりだ。
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