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第15話 ピクシー妖精の力と新しい使い魔
しおりを挟むドワーフ族はピクシー妖精が気に入ったらしく生命の樹に巣箱のような可愛い家を作って枝に吊り下げてくれた。
ピクシー妖精族は女性しかいなく時期が来ると分裂して新しいピクシー妖精族が増えるらしい。
寿命は何万年も生きるらしい。
ついでに言うと、この世界の生き物の寿命は妖精族は長生きでエルフ族が千年くらいでドワーフ族は500年くらい、亜人のゴブリン族やオーク族、オーガ族は寿命が短く60~80年くらい、人間族は亜人と同じくらいだ。
セリーヌが可愛い子供みたいなピーコちゃんたちやゴブリンキング族の子供を見て子供が欲しいのか、ある晩に俺が寝ていると気配を感じて目を覚ますと、ベッドの上に下着が透けて見えるネグリジェ姿で俺にキスをしようとしている。
俺はビックリして跳ね起きるとセリーヌが「キャー! 」と悲鳴を上げてベッドから転げ落ちた。
悲鳴を聞いたクロエが来てセリーヌの姿を見て。
「セリーヌ様! 何をしているのですか? 」
「な、な、何もしていないわ」
「嘘おっしゃい。その悩ましい姿は恥ずかしくないの。ルーファス様を襲うとしていたでしょう」
「そんなことはないわ。キ、キスをしょうとしただけよ」
「言い訳は問答無用よ。部屋に戻りなさい」
クロエに襟首を掴まれてセリーヌが連れていかれるのを見て俺は目が覚め、呆然と見送ったのだ。
だが、セリーヌの悩ましい姿に、その後は悶々として眠れなかったのは仕方ないと言うか当たり前だろう。
翌日、クロエはセリーヌの部屋のドアの外に鍵を付けて夜は出られないようにしたのはやり過ぎだと思ったが、セリーヌの反省になるので何も言わずにおいた。
まぁそんな私的な事はどうでも良いが、ピクシー妖精族がピース村に住み始めてからは変な事と言うか良い事が続いている。
先ず作物の成長が普通の3倍ほど早いのと病気や怪我人が少なくなっているのは何故だ。
俺がピーコちゃんに聞くと。
「アラ、知らなかったの。私たちには不思議な力があり、植物の成長を早めるのと病気になる人が少なくなるのよ」
「その力は魔法なのか? 」
「私たちは嫌な人には見られないようにする透明化魔法は使えるけど他の魔法は使えないわ。私たちの気に入った所は何故か知らないけれど病気になる人が少なくなって大地が豊かになり植物の成長が早くなるのよ」
ピクシー妖精族がいれば年1回収穫の麦や作物、果物が2回収穫できるが、そのために働き過ぎになるのでどうしてもの場合を除き今まで通りにすることにした。
小人族のサヨ族長が館に来て。
「あのな、公園の近くにあるお店は使っても良いべか」
そう言えば商店を何軒か作ったが空き家のままなので。
「使って良いよ。何を売るの」
「おらたちは手先が器用で冬の間に織った絨毯や服、果物の実で作ったアクセサリーが多く溜ったから売ろうと思ったべ」
「それなら空いている店を自由に使っても良いよ」
店を開いて直ぐにサヨが来て。
「領主様。誰も買わないと思ったら誰もお金を持ってねえので買わないのが当たり前だべ」
アチャー! しまった。俺としたことが経済を忘れていた。
税金を取らない代わりに皆で作物を作り、魔獣を狩り、自給自足で欲しい物は物々交換で原始的な生活をしていた。
此れからは住民が作った作物の半分は俺が買いあげ俺が頼んだ仕事は賃金を払う事にした。
遅まきながらお金を使った事のない住民にお金の使い方を教えなくてはいけないみたいだ。
セリーヌとクロエにそのことを話すと、セリーヌが。
「私も考えた事もなかったわ。そう言えば住民の殆どが読み書きや計算も出来ないわ。」
クロエが。
「私とセリーヌ様が夜と天候が悪く農作業が出来ない時に簡単な読み書きと計算を教えるわ」
少しづつだが原始的な村から文化的な村に変えていき、俺はこの村を豊かにするために落ち付いたなら商売を始める事にした。
話は変わるが、ピクシー妖精族が住みはじめてからピース村は何故か急激に変わり始めている。
ピーコちゃんたちが村を飛び回っている時にトンボに似た羽から細かい粒子を放出しているのはピーコちゃんたちも気がついていないみたいだが、その小さな粒子がこの村を良い方向に変えている気がする。
今日は久しぶりに、神獣白銀狼のファイトと黒龍ルースと魔獣狩に来ている。
ファイトは子犬の姿で俺とルースの背中に乗って今まで来たことのないルースが住んでいた山を越えてピース村の反対側の西に来た。
山裾の森の中に降りると山の東側と違い、木は大木が多く森の中は大木で太陽の光は遮られ薄暗い。
最初に出て来たモンスターは魔獣で大きな蜘蛛の魔獣で俺が倒そうとするとルースが。
「そいつの出す糸は貴重な糸なので使い魔にしてはどうだ」
俺が使い魔にしようとしても攻撃して来るので蜘蛛魔獣は糸で俺を縛りつけようとしたので逆にその糸で蜘蛛魔獣をがんじがらめにして。
「このまま殺されるか俺の使い魔になるか選べ」
蜘蛛魔獣が頷き俺に服従したので名前を付けて。
「お前の名は俺のルーファスの名から取った名はルァだ」
蜘蛛魔獣黄色い光に包まれて消えると人化して妖艶な美女になり。
「ルーファスご主人様、使い魔にして頂き誠にありがとうございます」
ルースが。
「わしはルーファス様の使い魔のドラゴンのルースだ。お前は人化も出来るのなら知能も高いはずだ。ルーファス様に忠誠を誓い今後は糸作りに励め」
「何とルーファス様は世界最強のドラゴンまで使い魔にしておるのですか」
ファイトも。
「僕もルーファス様の使い魔の神獣で白銀狼ファイトだ」
「な、何と! 神獣で白銀狼様もルーファス様の使い魔なのですか。ルーファス様は偉大な方なのですね。そんなご主人様の使い魔に成れて光栄です」
こうして新しい蜘蛛魔獣のルァを使い魔にした。
その後はなるべく美味しい肉の魔獣を沢山狩り空間カバンに入れてピース村に帰った。
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