追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ

文字の大きさ
15 / 25

第15話 ピクシー妖精の力と新しい使い魔

しおりを挟む


 ドワーフ族はピクシー妖精が気に入ったらしく生命の樹に巣箱のような可愛い家を作って枝に吊り下げてくれた。

 ピクシー妖精族は女性しかいなく時期が来ると分裂して新しいピクシー妖精族が増えるらしい。

 寿命は何万年も生きるらしい。

 ついでに言うと、この世界の生き物の寿命は妖精族は長生きでエルフ族が千年くらいでドワーフ族は500年くらい、亜人のゴブリン族やオーク族、オーガ族は寿命が短く60~80年くらい、人間族は亜人と同じくらいだ。


 セリーヌが可愛い子供みたいなピーコちゃんたちやゴブリンキング族の子供を見て子供が欲しいのか、ある晩に俺が寝ていると気配を感じて目を覚ますと、ベッドの上に下着が透けて見えるネグリジェ姿で俺にキスをしようとしている。

 俺はビックリして跳ね起きるとセリーヌが「キャー! 」と悲鳴を上げてベッドから転げ落ちた。

 悲鳴を聞いたクロエが来てセリーヌの姿を見て。

「セリーヌ様! 何をしているのですか? 」

「な、な、何もしていないわ」

「嘘おっしゃい。その悩ましい姿は恥ずかしくないの。ルーファス様を襲うとしていたでしょう」

「そんなことはないわ。キ、キスをしょうとしただけよ」

「言い訳は問答無用よ。部屋に戻りなさい」

 クロエに襟首を掴まれてセリーヌが連れていかれるのを見て俺は目が覚め、呆然と見送ったのだ。

 だが、セリーヌの悩ましい姿に、その後は悶々として眠れなかったのは仕方ないと言うか当たり前だろう。

 翌日、クロエはセリーヌの部屋のドアの外に鍵を付けて夜は出られないようにしたのはやり過ぎだと思ったが、セリーヌの反省になるので何も言わずにおいた。


 まぁそんな私的な事はどうでも良いが、ピクシー妖精族がピース村に住み始めてからは変な事と言うか良い事が続いている。

 先ず作物の成長が普通の3倍ほど早いのと病気や怪我人が少なくなっているのは何故だ。

 俺がピーコちゃんに聞くと。

「アラ、知らなかったの。私たちには不思議な力があり、植物の成長を早めるのと病気になる人が少なくなるのよ」

「その力は魔法なのか? 」

「私たちは嫌な人には見られないようにする透明化魔法は使えるけど他の魔法は使えないわ。私たちの気に入った所は何故か知らないけれど病気になる人が少なくなって大地が豊かになり植物の成長が早くなるのよ」

 ピクシー妖精族がいれば年1回収穫の麦や作物、果物が2回収穫できるが、そのために働き過ぎになるのでどうしてもの場合を除き今まで通りにすることにした。


 小人族のサヨ族長が館に来て。

「あのな、公園の近くにあるお店は使っても良いべか」

 そう言えば商店を何軒か作ったが空き家のままなので。

「使って良いよ。何を売るの」

「おらたちは手先が器用で冬の間に織った絨毯や服、果物の実で作ったアクセサリーが多く溜ったから売ろうと思ったべ」

「それなら空いている店を自由に使っても良いよ」

 店を開いて直ぐにサヨが来て。

「領主様。誰も買わないと思ったら誰もお金を持ってねえので買わないのが当たり前だべ」

 アチャー! しまった。俺としたことが経済を忘れていた。

 税金を取らない代わりに皆で作物を作り、魔獣を狩り、自給自足で欲しい物は物々交換で原始的な生活をしていた。

 此れからは住民が作った作物の半分は俺が買いあげ俺が頼んだ仕事は賃金を払う事にした。

 遅まきながらお金を使った事のない住民にお金の使い方を教えなくてはいけないみたいだ。

 セリーヌとクロエにそのことを話すと、セリーヌが。

「私も考えた事もなかったわ。そう言えば住民の殆どが読み書きや計算も出来ないわ。」

 クロエが。

「私とセリーヌ様が夜と天候が悪く農作業が出来ない時に簡単な読み書きと計算を教えるわ」



 少しづつだが原始的な村から文化的な村に変えていき、俺はこの村を豊かにするために落ち付いたなら商売を始める事にした。

 話は変わるが、ピクシー妖精族が住みはじめてからピース村は何故か急激に変わり始めている。

 ピーコちゃんたちが村を飛び回っている時にトンボに似た羽から細かい粒子を放出しているのはピーコちゃんたちも気がついていないみたいだが、その小さな粒子がこの村を良い方向に変えている気がする。


 今日は久しぶりに、神獣白銀狼のファイトと黒龍ルースと魔獣狩に来ている。

 ファイトは子犬の姿で俺とルースの背中に乗って今まで来たことのないルースが住んでいた山を越えてピース村の反対側の西に来た。

 山裾の森の中に降りると山の東側と違い、木は大木が多く森の中は大木で太陽の光は遮られ薄暗い。

 最初に出て来たモンスターは魔獣で大きな蜘蛛の魔獣で俺が倒そうとするとルースが。

「そいつの出す糸は貴重な糸なので使い魔にしてはどうだ」

 俺が使い魔にしようとしても攻撃して来るので蜘蛛魔獣は糸で俺を縛りつけようとしたので逆にその糸で蜘蛛魔獣をがんじがらめにして。

「このまま殺されるか俺の使い魔になるか選べ」

 蜘蛛魔獣が頷き俺に服従したので名前を付けて。

「お前の名は俺のルーファスの名から取った名はルァだ」

 蜘蛛魔獣黄色い光に包まれて消えると人化して妖艶な美女になり。

「ルーファスご主人様、使い魔にして頂き誠にありがとうございます」

 ルースが。

「わしはルーファス様の使い魔のドラゴンのルースだ。お前は人化も出来るのなら知能も高いはずだ。ルーファス様に忠誠を誓い今後は糸作りに励め」

「何とルーファス様は世界最強のドラゴンまで使い魔にしておるのですか」

 ファイトも。

「僕もルーファス様の使い魔の神獣で白銀狼ファイトだ」

「な、何と! 神獣で白銀狼様もルーファス様の使い魔なのですか。ルーファス様は偉大な方なのですね。そんなご主人様の使い魔に成れて光栄です」

 こうして新しい蜘蛛魔獣のルァを使い魔にした。

 その後はなるべく美味しい肉の魔獣を沢山狩り空間カバンに入れてピース村に帰った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生?憑依?したおっさんの俺は【この子】を幸せにしたい

くらげ
ファンタジー
鷹中 結糸(たかなか ゆいと) は、四十目前の独り身の普通という名のブラック会社に務めるサラリーマンだった。だが、目が覚めたら細く小さい少年に転生?憑依?していた。しかも【この子】は、どうやら家族からも、国からも、嫌われているようで……!? 「誰も【この子】を幸せにしないなら俺が幸せにしてもいいよな?」

TS転移勇者、隣国で冒険者として生きていく~召喚されて早々、ニセ勇者と罵られ王国に処分されそうになった俺。実は最強のチートスキル持ちだった~

夏芽空
ファンタジー
しがないサラリーマンをしていたユウリは、勇者として異世界に召喚された。 そんなユウリに対し、召喚元の国王はこう言ったのだ――『ニセ勇者』と。 召喚された勇者は通常、大いなる力を持つとされている。 だが、ユウリが所持していたスキルは初級魔法である【ファイアボール】、そして、【勇者覚醒】という効果の分からないスキルのみだった。 多大な準備を費やして召喚した勇者が役立たずだったことに大きく憤慨した国王は、ユウリを殺処分しようとする。 それを知ったユウリは逃亡。 しかし、追手に見つかり殺されそうになってしまう。 そのとき、【勇者覚醒】の効果が発動した。 【勇者覚醒】の効果は、全てのステータスを極限レベルまで引き上げるという、とんでもないチートスキルだった。 チートスキルによって追手を処理したユウリは、他国へ潜伏。 その地で、冒険者として生きていくことを決めたのだった。 ※TS要素があります(主人公)

『ひまりのスローライフ便り 〜異世界でもふもふに囲まれて〜』

チャチャ
ファンタジー
孤児院育ちの23歳女子・葛西ひまりは、ある日、不思議な本に導かれて異世界へ。 そこでは、アレルギー体質がウソのように治り、もふもふたちとふれあえる夢の生活が待っていた! 畑と料理、ちょっと不思議な魔法とあったかい人々——のんびりスローな新しい毎日が、今始まる。

1つだけ何でも望んで良いと言われたので、即答で答えました

竹桜
ファンタジー
 誰にでもある憧れを抱いていた男は最後にただ見捨てられないというだけで人助けをした。  その結果、男は神らしき存在に何でも1つだけ望んでから異世界に転生することになったのだ。  男は即答で答え、異世界で竜騎兵となる。   自らの憧れを叶える為に。

不遇スキルの錬金術師、辺境を開拓する 貴族の三男に転生したので、追い出されないように領地経営してみた

つちねこ
ファンタジー
【4巻まで発売中】 貴族の三男であるクロウ・エルドラドにとって、スキルはとても重要なものである。優秀な家系であるエルドラド家において、四大属性スキルを得ることは必須事項であった。 しかしながら、手に入れたのは不遇スキルと名高い錬金術スキルだった。 残念スキルを授かったクロウは、貴族としての生き方は難しいと判断され、辺境の地を開拓するように命じられてしまう。 ところがクロウの授かったスキルは、領地開拓に向いているようで、あっという間に村から都市へと変革してしまう。 これは辺境の地を過剰防衛ともいえる城郭都市に作り変え、数多の特産物を作り、領地経営の父としてその名を歴史轟かすことになるクロウ・エルドラドの物語である。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

充実した人生の送り方 ~妹よ、俺は今異世界に居ます~

中畑 道
ファンタジー
「充実した人生を送ってください。私が創造した剣と魔法の世界で」 唯一の肉親だった妹の葬儀を終えた帰り道、不慮の事故で命を落とした世良登希雄は異世界の創造神に召喚される。弟子である第一女神の願いを叶えるために。 人類未開の地、魔獣の大森林最奥地で異世界の常識や習慣、魔法やスキル、身の守り方や戦い方を学んだトキオ セラは、女神から遣わされた御供のコタローと街へ向かう。 目的は一つ。充実した人生を送ること。

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

処理中です...