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第22話 オスロ商会
しおりを挟む孤児たちが人間族の少ない色んな種族のいるこの地に慣れるかと心配したが、孤児たちも1カ月もすると慣れて来て元気に走り回っている。
何と言っても孤児は引き取られた異種族の里親と仲良く暮らしているので安心している。
ゴブリンキング族は繁殖力が強く子供の成長も早く生まれて6カ月も過ぎると走り回り、1年もすると大人と見分けがつかないくらいだ。
携帯電話が出来てからはセリーヌが実家の母親のマリアーヌと毎晩のように話をしているがよくもまぁ話が続くと感心している。
クロエが教えてくれたが、如何やらセリーヌは俺との結婚式を早めるように説得しているらしいのだ。
それより俺はロンドナ王都の店の開店準備で忙しい。
お店は敷地は50坪の広さで古い建物は撤去して新しく3階建ての目立つように煉瓦模様の建物を建てた。
どんな商品があるのか、どんなものが売れるのか市場調査をして売る商品を決めた。
売るのは携帯電話と俺が教えた冷蔵庫、この世界で初めての洗濯機、此れも今までは暖房と冷房機は別々だったのをスイッチ一つで冷暖房に切り変えられるエアコン、扇風機、何と言っても調理器具の種類の多さにお客様はビックリするだろう。
その他に領地の特産品の麦焼酎、ワイン、小人族が作った果物のジュース。
特別に 蜘蛛魔獣の使い魔で妖艶な美女ルァの出す糸を使って小人族が作った織物、絨毯は素晴らし出来栄えで、値段をつけずに入札にして高い値段を付けた人に売ることにした。
最近の俺は領地と王都を空間移転して動き周り、忙しく猫の手も借りたいくらいだ。
王都の店の責任者には商品を説明できるドワーフ族の夫婦にしたが、それだけではお客様は人間族が多いので人間族の店員を募集しておいた。
商業ギルドから応募者がいるとの連絡があったので行くと、教師の応募者2人と店員の4人の女性6人がいた。
この世界には学校は無く、教会で読み書きや計算を教えているのと私立の学校に似た学問を学ぶ前世の塾みたいのがある。
だが、塾は授業料が高く学ぶのは貴族と金持ちの商人の子供たちだけだ。
その為に読み書きや計算の出来ない人も多く5人に1人くらいは読み書きを出来ない。
教師に応募したのはその塾を上司と喧嘩して辞めさせられた2人で、喧嘩の理由を聞いたが上司のセクハラが原因なので採用した。
店員は予定より少なかったが4人全員を採用した。
まぁ、俺が 鑑定魔法で見て採用したので大丈夫だとおもう。
教師2人を領地に連れて帰り、セリーヌに預けて置いた。
学校はドワーフ族が建てていてもうすぐ完成すると言っていた。
シェリーが困った顔をして。
「孤児の1人が馴染めなく王都に帰りたいと言っているので困っています」
「どんな子なのだ」
「一番年上の14歳の男の子ですが人見知りが激しくここの住民とは話しません。人間族とは話しますが」
男の子をセリーヌの実家の使用人にすれば良いと言われ、次の日その男の子を連れて王都の店に行き、お昼時なのであの老人の寿司屋に行った。
老人の握る寿司を食べていると男の子が老人に。
「おじさんこの寿司はどうしてこんなに美味しいの? 」
「坊主は、寿司に興味があるのか」
「うん、僕もこんな寿司を作って見たいな」
俺が男の子を老人の後継ぎにすれば良いと思い。
「親父、この子は孤児で俺が一時預かっている。面倒を見てくれる人はいないが、俺が保証人になるから、この子を寿司職人に育ててくれないだろうか」
老人が男の子に。
「お前は寿司職人になりたいのか? 寿司職人になるには厳しく大変だが我慢できるか」
「僕、寿司職人になるためなら頑張って、今食べた寿司に負けない寿司を作って見せます」
「そうか。それなら今日から住み込みで働きな」
思わぬ事に男の子は寿司屋の老人の弟子になり、此れで寿司職人の後継ぎが出来て俺も嬉しかったのだ。
話は戻るが王都のお店が開店して1週間も過ぎると、口コミでお客様が押し寄せ開店前から並んでいるほどだ。
ルァの糸で作った絨毯は何と1億ペイの値段で売れたのには俺だけでなく店員たちも驚いていた。
何と言ってもこの世界で初めての携帯電話の売れ行きは凄まじく、予約制にしたが生産が追い付かずドワーフ族の工房は24時間体制で働いている。
ドワーフ族だけでは間に合わなく今ではオーガ族、オーク族、ゴブリンキングたちもドワーフ族の工房で総出で働いている。
学校も出来上がり、2人の新しい先生の評判も良く子供たちは楽しそうに学校に通っている。
この世界には九九算はないので俺が教師に教えると教師が子供たちに教え今では子供たちの方が計算は早いくらいだ。
こうしてオスロ商会も軌道に乗り、利益も出て俺が住民たちの作った作物や商品、織物を買うので住民たちにもお金が回り始め何とか領地らしくなってきた。
王都の店も落ち着いて来て一段落して暇なので娯楽道具を作って見た。
作ったのはトランプ、将棋でトランプゲームに特にポーカーゲームには女性たちが嵌り、将棋は男たちが嵌りそれもドラゴンのルースが強かったのには驚いた。
トランプと将棋も王都の店で売り始めたが娯楽の少ないこの世界では飛ぶように売れた。
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