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第21話 孤児たちを住まわせる
しおりを挟む寿司屋を出て少し歩くと食料品店の前に人だかりが出来ていたので見てみると、店主だろうが8歳くらいの男の子の襟首を掴み怒鳴っている。
「またお前か! 今度と言う今度は許さねえ。番所に突き出して犯罪者奴隷にしてやる」
そこに20代後半くらいの女性が来て。
「申し訳ございません。子供なので許してください。盗んだ品物の代金は私が払います」
「アンタよう、前の時も同じことを言ったがまだ半分しか払ってないじゃないか、俺もよう我慢の限界だ」
「本当に申し訳ございません。必ずお金を払うので許してください」
隣でみていたおばさんが俺に。
「あの女は孤児を集めて面倒を見ているが、孤児は食べ物が少ないのでお腹が空いてあの店のパンを盗んだみたいだ」
おばさんの話を聞いたセリーヌが店主に。
「おじさん、子供が盗んだ品物のお金はいくらですか」
誰が見ても貴族令嬢のセリーヌに店主は驚き。
「今までのを合わせると3千300ペイだ」
「私が1万ペイ払うからその子供を許してあげなさい」
思いがけない事に1万ペイを払うと言われた店主は子供に。
「助けてくれたお嬢様に礼を言って二度と盗みはやるなよ」
「うん、ごめんなさい。お姉ちゃんありがとう。お腹が空いても我慢する」
食料品店の店主は結構良い人でセリーヌに渡された1万ペイ分のパンを子供に渡していた。
孤児たちの面倒を見ていると言う女性が俺たちに。
「ありがとうございます。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。お陰で助かりました」
セリーヌが。
「貴女は孤児たちの面倒を見ていると聞いたわ。大変ね。孤児たちは何人いるの? 」
「15人です」
15人もいれば食費だけでも大変なので俺が。
「孤児院をしているのか? 」
「はい、私設の孤児院で寄付金で何とかやってきましたが最近は寄付金も少なく子供たちに食事も満足に上げられず困っております」
話ながら孤児院に行くと、街の裏通りの汚い、古い建物が孤児院でこんな狭い建物で15人も暮らしているのかと驚いた。
俺はこの孤児たちを領地に連れて帰り、腹一杯食べさせて伸び伸びと暮らせるようにしたいと思い女性に。
「俺は僻地にあるので知らないだろうがオスロ領地の領主のルーファス・クロフォードで一緒にいるのは俺の婚約者のセリーヌ・エイベルだ。
相談だが、俺の領地は人間族は少ないが平和で豊かな領地で食料も豊富で食べ物には困らない。それでだが、子供たち全員と俺の領地で暮らさないか。勿論お金は全部俺が負担するので心配はしないで良い」
「申し遅れましたが私はシェリー・コールズと申します。嬉しい申し出ありがとうございます。行く場所はどんなところなのか分からないし、それに初めて会ったばかりなので・・・・・・」
セリーヌが。
「ルーファス様、性急過ぎよ。シェリーさんは貴族なの? 」
「はい、男爵家の次女ですが主人が戦士して家にいずらく孤児たちの面倒を見ています。クロフォードと言う事はルーファス様は王族なのですか」
「一応この国の第7王子だ。そうだ先に俺の領地を見てみないか。チョット言って来るからセリーヌ後を頼む」
セリーヌに孤児たちの面倒を見てもらい俺はシェリーを連れて空間移転で領地に行き、クロエを連れて行きセリーヌの警護をさせて又領地に戻るとシェリーが。
「な、何ですの! もう~、急に知らない場所に来たと思ったらいなくなり、また現れるとは頭が変になりそうです」
「スマン、空間移転で来たから、それよりここが俺の領地だ。見て回ってくれ」
少し歩き始めるとピクシー妖精のピーコちゃんたちが飛んできて。
「アラ、新しい人間族がいるわ。こんにちはー、宜しくね」
小人族のサヨ婆さんや神獣白銀狼ファイト、猫族のお婆さんリン、オーク族の族長、筋肉隆々のベン、オーガ族の族長で髭面の老人ガレンたちが挨拶して最後にドラゴンのルースが。
「我はルーファス様の使い魔のドラゴンのルースだ。よく来た歓迎する」
シェリーは見た事のない種族にビックリして。
「ええええー! な、何なの~! ピクシー妖精からドラゴンまでいるの~・・・・・・」
「シェリー、大丈夫か? 落ち着け」
「ふぅ~、驚いたわ。此処はまるで童話の世界ね」
神獣白銀狼ファイトが真っ白でフサフサな毛を摺り寄せて。
「お姉ちゃんもここに住むの。歓迎するよ」
此れにはシェリーが完全にノックアウトされて。
「絶対に此処に住むわ」
俺の作戦勝ちでその日の内に空間移転で皆を領地に連れて来たが、セリーヌとクロエに勝手に空間移転で移動させられたと怒られたが、何故、怒られたのだろう。
15人の孤児たちはその晩は俺の屋敷に泊まり、腹一杯の御馳走を食べ眠りについたみたいだ。
翌日、恒例の族長会議で俺が孤児たちの事情を説明すると。
ゴブリンキング族長バロンが。
「子供たちはわしたちの家族たちと一緒に住まわせる方が寂しくなく良いんじゃねえか」
サヨも。
「おらもその方が良いと思うべ」
皆が言うのは孤児たちの里親になり、面倒を見て慣れて貰う方が良いと言う事になった。
里親の募集をすると全員が応募してクチビキで決めた程だ。
その後、里親に引き取られた孤児たちは異種族なのに引き取った里親たちは本当の子供みたいに可愛いがり、小さい孤児たちは里親に抱かれて寝ているみたいだ。
シェリーは俺の屋敷の空いていた部屋に住み、子供たちに勉強を教えている。
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