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第2部 守るべき者の為に振るえる物

第十三話 俺達の最初のクエスト

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レイクタウンについてから3日間、ルーク達は久しぶりの休息を堪能し、また旅に出た。

しかし.............

ルーク「............」

マイ「.............」正座

ユキ「.............」正座

シャイン「.............」正座

ルークは3人を正座で座らして見下ろす、その姿は般若(はんにゃ)の顔をしていた。

ルーク「うん、気持ちはわかるよ、それはもうわかるよ、うん..........」

でも、と一言置いて

ルーク「でもね、お金を全てを使うのはどうかなって思うんだ。」

魔物の中には稀に人間の物を持っている事がある、それはお金だったり、武器や薬草など、ある程度知能がある魔物はその物に価値がある事を見抜く、それのお陰でルーク達もそこそこお金があった

その為、レイクタウンでは我慢していた分発散してしまい、旅を再開してからしばらく経ち魔物のを倒し、そこから少しお金が出て来た為回収しようと袋を開くと

ルーク「.................は?」

そこにたっぷりあったお金がなかったのだ。

ルーク(確かあの日お金の管理をしていたのは......)

ルーク達はお金の管理を1人にするのではなく順番で持っていたのだ、3日目のあの日は
ルークではなく、確か...........

ルーク「マイ.........」ギロッ

マイ「ひっ!?」ビクッ

かつてないほどの暗いオーラを出ている

ルーク「これ........どういう事?」

マイは確かに他の人と比べて(ルークの前だと)元気だ........しかし

ルーク「ねぇ?何でお金がないの?」

流石にこれは寛容できない

ルーク「ユキ.......シャイン.....どこに行こうとしているの?」ガシッ

ユキ「あっ!?」ビクッ

シャイン「ひゃう!?」ビクッ

何故か逃げようとする2人を捕まえる

ルーク「そう言えば、3日目は確か俺は疲労を取るために色々な風呂(無料)に行っていたけど..........」

その時はルークは1人だった

ルーク「君達も秘境があるからそこに行くって言って別行動していたけど........」

ユキ「あの.......ル......ルーク」

シャイン「えっと......その......だな....」

ルーク「何?」

その姿はまさに魔王が目の前にいるかの如くただそこに立っていた
そして背中からこう語っている
"言い訳無用".......と

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ルーク「...........成る程、秘境ではなく屋台巡りをしていて、屋台などの料理を食べていたらいつの間にかなくなった.........と」

マイ「はい」

ユキ「そうです」

シャイン「すいません」

その後ルークに事情を説明し、素直に謝罪した

ルーク「まぁ、気持ちはわかるよ......うん気持ちはね」

約1年間もルークを探して、第一関門を突破したのだ、人は1つの目標を達成すると次に向かって頑張る者たちもいるが、中には次に行く前にマイ達の様に今までの分のストレス(欲求)などが何かしらの形で現れる、今回の場合温泉地という事でリフレッシュにはもってこいの場所だった。

ルーク(まぁこれで当分の間はこの様な事はしないだろ)

勇者からの魔の手を完全に断ち切った後なら今度はそれまでの間使っていた神経が一気に解放されて、暫くの間はマイ達と同じ様な事が起こる可能性は十分にある。

ルーク「でもな..........」

確かに疲労はあるだろう、息抜きもしたいだろう......ただ

ルーク「俺は相談もなく勝手にお金を使った事が許せないんだ、しかも全額」

女性陣「本当にすいませんでした。」

そしてルークの説教は1時間にも及んだそうだ

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ルーク「取り敢えず、次の町でギルドに行ってクエストを受けないと........宿に泊まれない」

ルークは3人を説教し終えた後、今後の事を素早く考える

ルーク(曲芸師として仕事が出来れば良いんだが、それだとどのくらい儲かるかわからない、確実に貰えるクエストの方が良いよな)

野宿でもいいし、追われているかもしれない状況の中で街に行くのも命懸けだが、野宿でも食糧や水などがなければ命が危ない、背に腹はかえられないのだ。

そうと決まれば早めに行動に移す必要がある

ルーク「皆行くよ」ツンツンツン

マイ「あひゃあ!?」

ユキ「ふぎゅう!?」

シャイン「くぅっ!?」

足が痺れて動けないでいた3人の足を突くそうすると痺れが体全体に周り、声をあげながら悶える

マイ「ルーク!!」

ユキ「ひどいよぉ」

シャイン「こ......この.......」

ルーク「まぁこのくらいで許してやるよ、取り敢えず足の痺れが取れたら近くの町に行こう、流石に無一文はまずいからな」

そう言って、ルークは彼女達を待ち
動ける様になってから地図を開き近くの町に向かった

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~とある町~

ギルド

町に着いたルーク達はお金を稼ぐ為にギルドに来ていた

ルーク「クエストは何がいいかな?」

マイ「ゴブリンの討伐が1番報酬がいいわね」

ユキ「ゴブリンって初心者殺しの?」

シャイン「そうなのか?」

4人で探していると、マイが1番いい報酬の紙を持ってきて見せる

ルーク達は新しく結成はしているが、元々は勇者パーティの一員だった、ゴブリン討伐はやった事はないが、それ以上の高難易度クエストを受けて来た

だが、舐めてかかってはいけない

ユキが言った様にゴブリンは初心者冒険者が超えなきゃいけない最初の関門とも呼ばれている

他の魔物と違い知能が子供並みにある、実力も武器を扱える分あり、これまでに数多くの冒険者がゴブリンによって亡くなっている。

ルーク「舐めてかかるつもりは毛頭ないが、クエスト的に珍しく報酬がいい、用心に越した事はない」

ゴブリンは初心者殺しと言われているが、報酬は少ないのだ
他の魔物だと肉や毛皮等、何かしらで使える物があるがゴブリンにはそれが一切ないのだ
その為討伐料だけとなり報酬も少ないのだ

マイ(なのに報酬が高いとなると、変異種がいるのか.........)

ユキ(そこまでしないと受ける人がいなく)

シャイン(他のクエストを受けに行った人達がゴブリンに襲われているか、だな)

しかし報酬はいいので、4人は受付でこれを受ける事を言った

受付「あの.........」

ルーク「はい?」

行こうとしたところを呼び止められる

受付「貴方達、最近結成されたパーティですよね?」

マイ「ええそうですが」

そう答えると受付の人が首を振って

受付「ならやめといたほうがいいですよ」

このクエストを受ける事を止められる、多分この人は今まで新人達がこのクエストを受けて悲惨な末路をずっと見て来たのだろう。

ユキ「大丈夫です.......とは言いませんが」

シャイン「深追いはしませんし、ゴブリンだからと言って油断するつもりもありません」

ルーク「俺達はこの町で色々と準備をしてから行くつもりです、ヤバかったら逃げますので........では」

そう言ってルーク達は立ち去る

受付「はあ、これで新しい犠牲者が...........」

受付(確かにいつも死んでいく馬鹿達と違い多少知恵はあるみたいだけど、ゴブリンは女を犯す、あのハーレムパーティ、終わったな)

しかし受付の人は忠告しか出来ない、やるのは冒険者だ彼らがやると言ったらやるのだ

受付の人はルーク達を憐れ見ながら仕事を再開した

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誤字脱字がございましたらコメント等をよろしくお願いします。

後質問等もお願いします。






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