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プロローグ 学園編までの生活
第4話 地道な努力をコツコツと
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~数日後~
「おやすみなさいませ、クロウ様」
そう言ってメイドの人は部屋の外に出る
今日もいつも通りに魔力を増やす特訓だ
(まだ赤ちゃんだからどれくらいの強くなったのか分からないけど、多分少しは強くなっている筈だ)
一応異世界転生定番の「ステータス」が出て来るのか気になって試してみたが、どれも上手くいかなかった
「あうあーうあ」
「あら?オムツかな?」
口で言ってもダメだったし(上手く言えなかったからかも知れないけど)
(ステータスオープン!)
心の中で言っても出て来なかった(口で言わなかったのが原因かも知れないが)
(兎に角、ゲームの様にステータス確認は出来ないって事だ)
これを踏まえて今やるべき事は変わらない
自分の未来は自分でどうにかするしかない
その為には地道な努力が必要だ
(それに魔力を使っても気絶するまでに時間がかかる様になった)
最初は1分も持たなかったが、今は10分くらいは持つ様になった(体感時間)
(確認は出来なくても多少は強くなっている自覚はある、今はただこれをやるしかない)
「はいはい」どころか「寝返り」すら出来ない(…身体強化すれば出来るが、出来ればしたくはない)状態じゃ変な事は出来ないし、何も出来ない
(…早く大きくなりたい)
今は行動範囲が極端に狭い、3歳ぐらいまで大きくなれば、散歩と称して外に出る事が出来る、それまでは……
(…マジでこれ嫌なんだよなぁ…身体強化!!!!)
最初は良い…だけど途中から本当に死に掛ける為、これを毎日同じ様にやるのは精神を病む
だからこそ目に見える成果が欲しいのだ、ダイエットとは違い、強くなっている「感じ」なだけで、本当に魔力が上がっているのか分からないのが、不安にある
(今はまだ疑心暗鬼だけど、1年くらい真面目にやれば結果が分かるだろうな…アグッ!?)
そう思って…そう信じて、自身の魔力を使い切る使い続けて気を失う
そして朝になるとメイド達が部屋に入って来て、自分を起こしに来る
「おはよう御座います♪クロウ様!」
「私の可愛い天使…ママが会いに来たわよ」
「う…あうあ」
この全身筋肉痛は治る気配がないし
空腹感も半端ない
けれど、やらなければならないのだ
自分にそう言い聞かせて母親の母乳を飲む
栄養源はこれしかない為頼るしかないのだ、恥ずかしいとかそう言った感情は受け入れるしかない
「本当に毎日よく飲むわねぇ」
「元気な子に育つ証拠ですよ」
「ハァ本当に可愛いわねぇ」
母やメイド達は兎に角甘やかしてくる
赤ちゃんだから仕方ないが、これが学園に入学するまで続いたと考えるとあそこまで暴走する理由も理解出来る
(…だからと言って気に入った女子達にあんなヘイトの溜まる事を永遠とやるコイツの気持ちは理解出来ないけどな)
甘やかして、有頂天になってクズになる
確かに理解は出来る、しかし普通に考えたらそんな事をして周りからどう思われるかなんて理解出来るはずだ
(それが出来ないせいで悲惨な末路になるんだけどな…)
そしてそれを自分がやるのだ…学園生活はストレスとの戦いになりそうだ
「さて、今日はパパに会いに行きましょうねぇ」
「あう?」
「そう貴方のパパよー」
そういえば自分の父親の顔を一度も見た事がなかった、一体どんな人なのだろう?
(怖い人じゃなければ良いんだけどなぁ)
出来れば優しい父親が良い、厳しいと神経を余計に使ってしまうし、会う時に毎回毎回憂鬱になってしまう
そんな事を考えているとメフィナは自分を抱っこして父親のいる部屋に入る
「貴方ー?クロウ連れてきたわよー?」
「何!?」
何やら書類を書いていたのだが、光の速さでこちらに近づき母親と一緒に抱きついて来る
「おお!我が愛する妻と息子よ!パパはお前達と毎日会えなくて寂しくて死にそうだよ!」
あ、これはクズになるわ、と理解したクロウだった
——————————————————————
スマホの充電が出来なくなって来た
「おやすみなさいませ、クロウ様」
そう言ってメイドの人は部屋の外に出る
今日もいつも通りに魔力を増やす特訓だ
(まだ赤ちゃんだからどれくらいの強くなったのか分からないけど、多分少しは強くなっている筈だ)
一応異世界転生定番の「ステータス」が出て来るのか気になって試してみたが、どれも上手くいかなかった
「あうあーうあ」
「あら?オムツかな?」
口で言ってもダメだったし(上手く言えなかったからかも知れないけど)
(ステータスオープン!)
心の中で言っても出て来なかった(口で言わなかったのが原因かも知れないが)
(兎に角、ゲームの様にステータス確認は出来ないって事だ)
これを踏まえて今やるべき事は変わらない
自分の未来は自分でどうにかするしかない
その為には地道な努力が必要だ
(それに魔力を使っても気絶するまでに時間がかかる様になった)
最初は1分も持たなかったが、今は10分くらいは持つ様になった(体感時間)
(確認は出来なくても多少は強くなっている自覚はある、今はただこれをやるしかない)
「はいはい」どころか「寝返り」すら出来ない(…身体強化すれば出来るが、出来ればしたくはない)状態じゃ変な事は出来ないし、何も出来ない
(…早く大きくなりたい)
今は行動範囲が極端に狭い、3歳ぐらいまで大きくなれば、散歩と称して外に出る事が出来る、それまでは……
(…マジでこれ嫌なんだよなぁ…身体強化!!!!)
最初は良い…だけど途中から本当に死に掛ける為、これを毎日同じ様にやるのは精神を病む
だからこそ目に見える成果が欲しいのだ、ダイエットとは違い、強くなっている「感じ」なだけで、本当に魔力が上がっているのか分からないのが、不安にある
(今はまだ疑心暗鬼だけど、1年くらい真面目にやれば結果が分かるだろうな…アグッ!?)
そう思って…そう信じて、自身の魔力を使い切る使い続けて気を失う
そして朝になるとメイド達が部屋に入って来て、自分を起こしに来る
「おはよう御座います♪クロウ様!」
「私の可愛い天使…ママが会いに来たわよ」
「う…あうあ」
この全身筋肉痛は治る気配がないし
空腹感も半端ない
けれど、やらなければならないのだ
自分にそう言い聞かせて母親の母乳を飲む
栄養源はこれしかない為頼るしかないのだ、恥ずかしいとかそう言った感情は受け入れるしかない
「本当に毎日よく飲むわねぇ」
「元気な子に育つ証拠ですよ」
「ハァ本当に可愛いわねぇ」
母やメイド達は兎に角甘やかしてくる
赤ちゃんだから仕方ないが、これが学園に入学するまで続いたと考えるとあそこまで暴走する理由も理解出来る
(…だからと言って気に入った女子達にあんなヘイトの溜まる事を永遠とやるコイツの気持ちは理解出来ないけどな)
甘やかして、有頂天になってクズになる
確かに理解は出来る、しかし普通に考えたらそんな事をして周りからどう思われるかなんて理解出来るはずだ
(それが出来ないせいで悲惨な末路になるんだけどな…)
そしてそれを自分がやるのだ…学園生活はストレスとの戦いになりそうだ
「さて、今日はパパに会いに行きましょうねぇ」
「あう?」
「そう貴方のパパよー」
そういえば自分の父親の顔を一度も見た事がなかった、一体どんな人なのだろう?
(怖い人じゃなければ良いんだけどなぁ)
出来れば優しい父親が良い、厳しいと神経を余計に使ってしまうし、会う時に毎回毎回憂鬱になってしまう
そんな事を考えているとメフィナは自分を抱っこして父親のいる部屋に入る
「貴方ー?クロウ連れてきたわよー?」
「何!?」
何やら書類を書いていたのだが、光の速さでこちらに近づき母親と一緒に抱きついて来る
「おお!我が愛する妻と息子よ!パパはお前達と毎日会えなくて寂しくて死にそうだよ!」
あ、これはクズになるわ、と理解したクロウだった
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スマホの充電が出来なくなって来た
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