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第2.5章 崩壊するゲーム
第140話 崩壊するゲーム
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~次の日~
「クロウ様、聞きましたよ?メジーナ様を泣かせたとか」
「喧嘩を売ってきたから買っただけだ、俺は悪くない」
売られた喧嘩は買うのが礼儀、そもそも泣くくらいなら戦いを挑まなければ良かったのだ。
「本当に俺が悪い時は謝るよ、でも今回はあっちから始めたんだ、怒られるのはお門違いだ」
「と言う事らしいですよ?メジーナ様」
「…わたし、コイツ嫌い」
ちなみにここは教室の中でみんな席に着いている、担任の先生がまだ来ないためその間隣に座っているリュークがクロウに声をかけてきたのだ。
クロウの反対側にはメジーナが座っており、ちょうど板挟みの様な感じになっている。
「嫌いって…負けた癖に難癖つけてきて昨日の勝負は無効だ!とか言ってくるやつに言われたくないよ」
昨日、メイディ達と話し終わった後にメジーナの所に行き『約束は守れよ』と一言だけ言ったのだが…
「『わたしが負けを認めてないから負けじゃないわ!この勝負は無効よ!』とか言ってたんだぜ?」
「だって本当の事なんだもん」
何が本当の事だ、あの状態で逆転のチャンスもないし、クロウがあそこで情けをかけたから頭にタンコブが出来た程度に済んだのだ。
「じゃあ今度は全身粉砕骨折にしても良いのか?しつこい様だと本当にそうするぞ?」
「…ごめんなさい」
「なら、今度から洗脳とか催眠とか変な事は言わないでくれよ?」
「分かってるわよ」
ゲームを知っている人間ならこの状況がおかしい事は容易に理解出来る、しかしやっていないのにやった人扱いされるのは嫌なのでこうしてお願いしているのだ。
(でもまぁ変なのは変なんだよな、俺のせいでもあるけど、そもそも前世の記憶を持った人達が多すぎて物語が少しずつ破綻しているんだよな)
本来クロウは悪役貴族としてヒロイン達から嫌われる立場にあるし、
クロウ達転生者は知らないがメイディは他のヒロイン達と同様にクロウに対して好感度が高いのはおかしいのだ。
ヒロイン達もリュークの惚れ薬のせいでもあるがクロウの事が好きだし、
今は学科や行く事がなくなった為出番が全くない家庭教師の
魔法の先生リーゼ•ベルタ
保健室の先生ユーナ•クリスティア
も家庭教師をすぐにやめてしまっている。
リューク、エムルも前世の記憶を持っている為、クロウ関係なく物語を変えてしまっている。
メジーナも転校する時期はまだまだ先なのにもう来てしまった、このままだと自分達ですらわからない事が起きてしまうかもしれない。
(そうなった時、果たしてリュークは勇者に覚醒出来るのか?)
今でも剣をぺろぺろ舐めてステータスを上げているが、魔王を倒すのは勇者の務めだ、クロウではない。
「分かってはいる…俺は…俺の様な人間はヒーローにはなれない」
小さい頃憧れた正義のヒーローはクロウの様に捻くれて、卑屈で、クズみたいな人間ではない。
誰にでも優しく、悪を許さず、己の正義を貫くカッコいい存在だ。
「クロウ様?」
「ああ、すまないちょっと独り言を喋っていた」
「大丈夫ですか?」
「心配はいらないよメイディ、俺は大丈夫だから」
心配してくれるメイディにそう答えると突然ドアが思いっきり開かれた。
「!?」
「フィオナ様!国王陛下がお呼びです!!!!!」
皆んなが驚いていると、担任の先生がフィオナに向かってそう叫ぶ。
「どうしたんですか先生、そんなに慌てて」
「何かあったのは間違いありませんわね」
「…まさか」
フィオナとミオが小さな声で喋っている時、クロウも口にこぼしてしまった
しかしそれは単なる厨二病的な事ではなく、とてつもない胸騒ぎが原因だった。
「魔王が…蘇りました!!!」
「な!?」
「そんな!?」
「ま…魔王!?」
「どう言う事ですか!?」
フィオナ、ミオ、シャル、メイディは慌てふためき
「嘘…でしょ?」
「魔王が…何故」
「早すぎる…まだ半年も経ってないぞ?」
メジーナ、リューク、クロウは驚愕する
魔王復活はリュークが卒業する時だ、その間に好感度と仲間を集めて、RPG編で魔王討伐に行くのだ。
それなのにまだ一年生のしかも7月と言う異例の速さだ、まだ3ヶ月しか経っていない。
「本当にどうなっているんだよ…」
この世界は本当に自分達のせいでこうなってしまったのか
それともかなり酷似している世界なだけで、これが普通なのか
全くわからないけど、一つだけ言えるのは…今のリュークでは魔王には絶対に勝てないと言う事だ。
——————————————————————
第2.5章 崩壊するゲーム 完
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第3章 神の悪戯
「クロウ様、聞きましたよ?メジーナ様を泣かせたとか」
「喧嘩を売ってきたから買っただけだ、俺は悪くない」
売られた喧嘩は買うのが礼儀、そもそも泣くくらいなら戦いを挑まなければ良かったのだ。
「本当に俺が悪い時は謝るよ、でも今回はあっちから始めたんだ、怒られるのはお門違いだ」
「と言う事らしいですよ?メジーナ様」
「…わたし、コイツ嫌い」
ちなみにここは教室の中でみんな席に着いている、担任の先生がまだ来ないためその間隣に座っているリュークがクロウに声をかけてきたのだ。
クロウの反対側にはメジーナが座っており、ちょうど板挟みの様な感じになっている。
「嫌いって…負けた癖に難癖つけてきて昨日の勝負は無効だ!とか言ってくるやつに言われたくないよ」
昨日、メイディ達と話し終わった後にメジーナの所に行き『約束は守れよ』と一言だけ言ったのだが…
「『わたしが負けを認めてないから負けじゃないわ!この勝負は無効よ!』とか言ってたんだぜ?」
「だって本当の事なんだもん」
何が本当の事だ、あの状態で逆転のチャンスもないし、クロウがあそこで情けをかけたから頭にタンコブが出来た程度に済んだのだ。
「じゃあ今度は全身粉砕骨折にしても良いのか?しつこい様だと本当にそうするぞ?」
「…ごめんなさい」
「なら、今度から洗脳とか催眠とか変な事は言わないでくれよ?」
「分かってるわよ」
ゲームを知っている人間ならこの状況がおかしい事は容易に理解出来る、しかしやっていないのにやった人扱いされるのは嫌なのでこうしてお願いしているのだ。
(でもまぁ変なのは変なんだよな、俺のせいでもあるけど、そもそも前世の記憶を持った人達が多すぎて物語が少しずつ破綻しているんだよな)
本来クロウは悪役貴族としてヒロイン達から嫌われる立場にあるし、
クロウ達転生者は知らないがメイディは他のヒロイン達と同様にクロウに対して好感度が高いのはおかしいのだ。
ヒロイン達もリュークの惚れ薬のせいでもあるがクロウの事が好きだし、
今は学科や行く事がなくなった為出番が全くない家庭教師の
魔法の先生リーゼ•ベルタ
保健室の先生ユーナ•クリスティア
も家庭教師をすぐにやめてしまっている。
リューク、エムルも前世の記憶を持っている為、クロウ関係なく物語を変えてしまっている。
メジーナも転校する時期はまだまだ先なのにもう来てしまった、このままだと自分達ですらわからない事が起きてしまうかもしれない。
(そうなった時、果たしてリュークは勇者に覚醒出来るのか?)
今でも剣をぺろぺろ舐めてステータスを上げているが、魔王を倒すのは勇者の務めだ、クロウではない。
「分かってはいる…俺は…俺の様な人間はヒーローにはなれない」
小さい頃憧れた正義のヒーローはクロウの様に捻くれて、卑屈で、クズみたいな人間ではない。
誰にでも優しく、悪を許さず、己の正義を貫くカッコいい存在だ。
「クロウ様?」
「ああ、すまないちょっと独り言を喋っていた」
「大丈夫ですか?」
「心配はいらないよメイディ、俺は大丈夫だから」
心配してくれるメイディにそう答えると突然ドアが思いっきり開かれた。
「!?」
「フィオナ様!国王陛下がお呼びです!!!!!」
皆んなが驚いていると、担任の先生がフィオナに向かってそう叫ぶ。
「どうしたんですか先生、そんなに慌てて」
「何かあったのは間違いありませんわね」
「…まさか」
フィオナとミオが小さな声で喋っている時、クロウも口にこぼしてしまった
しかしそれは単なる厨二病的な事ではなく、とてつもない胸騒ぎが原因だった。
「魔王が…蘇りました!!!」
「な!?」
「そんな!?」
「ま…魔王!?」
「どう言う事ですか!?」
フィオナ、ミオ、シャル、メイディは慌てふためき
「嘘…でしょ?」
「魔王が…何故」
「早すぎる…まだ半年も経ってないぞ?」
メジーナ、リューク、クロウは驚愕する
魔王復活はリュークが卒業する時だ、その間に好感度と仲間を集めて、RPG編で魔王討伐に行くのだ。
それなのにまだ一年生のしかも7月と言う異例の速さだ、まだ3ヶ月しか経っていない。
「本当にどうなっているんだよ…」
この世界は本当に自分達のせいでこうなってしまったのか
それともかなり酷似している世界なだけで、これが普通なのか
全くわからないけど、一つだけ言えるのは…今のリュークでは魔王には絶対に勝てないと言う事だ。
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第3章 神の悪戯
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