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第4章~魔王討伐~
第200話 ボロボロの身体
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「クロウ!!!!!」
魔王城の門から出て来たクロウをヒヨナ騎士団長は慌てて駆け寄る。
「…………」
「クロウ…お前…なんで……そんなにも…」
ヒヨナ騎士団長は魔王ミロスによって行われた全世界生中継の映像を見てしまった、そのせいでクロウが大怪我を負っている事は知っていたのだ。
「すぐに治癒師がお前を治してくれる!早くタンカを!!」
今のクロウは歩ける状況じゃない、むしろ歩ける事が奇跡が起きてもあり得ない事だったのだ、それなのにクロウはメイディをおんぶしてここまで歩いて来たのだ。
「もう大丈夫だ!後は我々に任せて、クロウはもう休め…な?」
「…やす…む?」
休むと言う言葉に反応してクロウは騎士団長ヒヨナを見る、その目は酷く濁っていて、虚な目でヒヨナを覗き込んでいる。
「ああ!戦いは終わった!もう休んで良いんだ…だから…」
「そう…か…もう…休んで…いいん…だ…」
クロウはヒヨナに笑顔を向けるとそのままヒヨナの胸に顔を埋める、そしてそのまま血をヒヨナの服につけながら地面に倒れ込む。
「クロウ!?…タンカは何をしている!早くクロウを運べ!!!」
タンカではなく、治癒師がやって来て、すぐさま治癒魔法をかけるが、治癒師は途中で辞めてしまう。
「どうした…?何故やめるのだ?…早く続けろ!死んでしまうぞ!!!」
「分かっています!けど我々ももう魔力が残ってないんです!」
「これ以上使えば我々が死にます!」
「それに…こんな状態じゃ何をしても死にますよ!」
3人目で喋ったの治癒師にヒヨナは思いっきり顔を殴る。
「な…何をするんですか!?」
「今やらないと本当に死ぬ奴がいるのに自分の命可愛さに見殺しにしろと?」
「そ…それは…」
クロウは命をかけてリュークを守り、魔王ミロスを倒す為の力を全てリュークに託した。
戦場にいた魔物達が一斉に魔王城に入って行ったのに帰って来てないと言う事はクロウはリューク達を守るために命をかけて魔物達を殲滅したのだろう。
左目は潰れて、全身の骨が砕けて、全身に穴が空いてそこから血が止めどなく流れ続けて、全身大火傷で皮膚が爛れて、その状態から魔物達から仲間を守る為に、斬られ、撃たれて、焼かれて、噛まれて、切り裂かれて、
それでも無数の魔物達を倒したのだ、そこに自分の命可愛さで逃げる様な無様な事は一切していないのだ。
「お前も騎士団の1人なら自分のやるべきことをやれ」
「わかりました、なら騎士団を辞めます」
「な!?」
「こんな馬鹿な事に付き合ってられません、コイツは死ぬ、何故助けないといけないんですか?」
治癒師の1人はクロウを見てそう言う、助からない人間を助ける価値はない、そう言いたいのだろう。
「お前…子供達が命をかけて戦ってくれたのにその言い方はないだろ!」
「私は頼んでませんし、勇者パーティなんですから当たり前でしょ?何を馬鹿な事を言っているんですか?」
「貴様っ!!!」
ヒヨナは辞めると言った騎士団の胸ぐらを掴んで投げ飛ばす、もうコイツに構う事すら面倒くさくなったのだろう。
「もう良い…さっさと消えろ、2度とその面を見せるな」
「当たり前です、頭の悪い人達の所へ行けば早死にするだけですから」
そう言って去っていく男の名前はシラツキ、人間として終わっている最低最悪の屑人間として後世に名を残し、『英雄を見捨てた屑』としてクロウの代わりに惨めで無様な人生を過ごし始める。
「他にもいるか、こんな事を平然と言える屑は?」
先程「もう無理です」と言っていた治癒師2人は血を吐きながらクロウに治癒魔法をかけ続ける、流石にあそこまでの塵になりたくないのだろう。
「分かった、他に治癒師はいないか!いないなら我々で彼を安全な場所まで移動させるぞ!他の者達は他の勇者パーティを運んでくれ!」
「「「「「了解!」」」」」
そう言ってボロボロの身体に鞭を打って世界を救った勇者達を助ける為に生き残った騎士団達は魔王城の中へと入って行った。
———————————————————————
ちなみにメイディはクロウと一緒に運ばれて行った。
魔王城の門から出て来たクロウをヒヨナ騎士団長は慌てて駆け寄る。
「…………」
「クロウ…お前…なんで……そんなにも…」
ヒヨナ騎士団長は魔王ミロスによって行われた全世界生中継の映像を見てしまった、そのせいでクロウが大怪我を負っている事は知っていたのだ。
「すぐに治癒師がお前を治してくれる!早くタンカを!!」
今のクロウは歩ける状況じゃない、むしろ歩ける事が奇跡が起きてもあり得ない事だったのだ、それなのにクロウはメイディをおんぶしてここまで歩いて来たのだ。
「もう大丈夫だ!後は我々に任せて、クロウはもう休め…な?」
「…やす…む?」
休むと言う言葉に反応してクロウは騎士団長ヒヨナを見る、その目は酷く濁っていて、虚な目でヒヨナを覗き込んでいる。
「ああ!戦いは終わった!もう休んで良いんだ…だから…」
「そう…か…もう…休んで…いいん…だ…」
クロウはヒヨナに笑顔を向けるとそのままヒヨナの胸に顔を埋める、そしてそのまま血をヒヨナの服につけながら地面に倒れ込む。
「クロウ!?…タンカは何をしている!早くクロウを運べ!!!」
タンカではなく、治癒師がやって来て、すぐさま治癒魔法をかけるが、治癒師は途中で辞めてしまう。
「どうした…?何故やめるのだ?…早く続けろ!死んでしまうぞ!!!」
「分かっています!けど我々ももう魔力が残ってないんです!」
「これ以上使えば我々が死にます!」
「それに…こんな状態じゃ何をしても死にますよ!」
3人目で喋ったの治癒師にヒヨナは思いっきり顔を殴る。
「な…何をするんですか!?」
「今やらないと本当に死ぬ奴がいるのに自分の命可愛さに見殺しにしろと?」
「そ…それは…」
クロウは命をかけてリュークを守り、魔王ミロスを倒す為の力を全てリュークに託した。
戦場にいた魔物達が一斉に魔王城に入って行ったのに帰って来てないと言う事はクロウはリューク達を守るために命をかけて魔物達を殲滅したのだろう。
左目は潰れて、全身の骨が砕けて、全身に穴が空いてそこから血が止めどなく流れ続けて、全身大火傷で皮膚が爛れて、その状態から魔物達から仲間を守る為に、斬られ、撃たれて、焼かれて、噛まれて、切り裂かれて、
それでも無数の魔物達を倒したのだ、そこに自分の命可愛さで逃げる様な無様な事は一切していないのだ。
「お前も騎士団の1人なら自分のやるべきことをやれ」
「わかりました、なら騎士団を辞めます」
「な!?」
「こんな馬鹿な事に付き合ってられません、コイツは死ぬ、何故助けないといけないんですか?」
治癒師の1人はクロウを見てそう言う、助からない人間を助ける価値はない、そう言いたいのだろう。
「お前…子供達が命をかけて戦ってくれたのにその言い方はないだろ!」
「私は頼んでませんし、勇者パーティなんですから当たり前でしょ?何を馬鹿な事を言っているんですか?」
「貴様っ!!!」
ヒヨナは辞めると言った騎士団の胸ぐらを掴んで投げ飛ばす、もうコイツに構う事すら面倒くさくなったのだろう。
「もう良い…さっさと消えろ、2度とその面を見せるな」
「当たり前です、頭の悪い人達の所へ行けば早死にするだけですから」
そう言って去っていく男の名前はシラツキ、人間として終わっている最低最悪の屑人間として後世に名を残し、『英雄を見捨てた屑』としてクロウの代わりに惨めで無様な人生を過ごし始める。
「他にもいるか、こんな事を平然と言える屑は?」
先程「もう無理です」と言っていた治癒師2人は血を吐きながらクロウに治癒魔法をかけ続ける、流石にあそこまでの塵になりたくないのだろう。
「分かった、他に治癒師はいないか!いないなら我々で彼を安全な場所まで移動させるぞ!他の者達は他の勇者パーティを運んでくれ!」
「「「「「了解!」」」」」
そう言ってボロボロの身体に鞭を打って世界を救った勇者達を助ける為に生き残った騎士団達は魔王城の中へと入って行った。
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ちなみにメイディはクロウと一緒に運ばれて行った。
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