高校デビューを果たした幼馴染みが俺を裏切り、親友に全てを奪われるまで

みっちゃん

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プロローグ 小学生編

第13話 卒業式(小学生編)

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いじめ騒動から月日が経ち、サトル達は卒業式を迎えていた

先生「卒業生、入場」

卒業式に流れる音楽がスピーカーから流れる
その音楽とともに1組から順に入っていく

そのクラスの担任から五十音順で男女2列で進んでいく

サトルとサユは奇跡的にも同じクラスに入り
他のクラスが体育館にゆっくりと入場しているため、少しの間雑談していた

サユ「私達ももう卒業かぁ、なんかあっという間に終わったね」

サトル「そうだな、林間学校に修学旅行……プールでサユが泳げなかったよは笑ったなw」

サユ「ちょ!それは言わないでよ!」プクー

そう言って頬を膨らませる、それを突くと
プスーと音とともに萎んでいく

サユ「………でも、楽しかったなぁ」

サトル「そうだな」

サユも少なからず、女の子の友達もいる
その子達と同じ班になれたので、部屋でも中々楽しめたらしい

サトル「俺の友達も元に戻って良かったよ」

サトルの友達、すなわちサユが告白されて断り、いじめの原因となった人物
その事をずっと引きずり、サトルやサユ、さらには(何故かサユと)仲良くなったいじめの主犯格達も、もう終わった事だからと説得したが、中々折れなかった

何ヶ月も説得したり、もう気にしていない事をアピールし続けてようやく元の明るい性格に戻ったのだ

サユ「サトル君の友達も修学旅行でおもちゃの剣買う姿見たけど、とても元気で私も安心したよ」

サユ自身も説得している間
「私の所為で彼は苦しんでいる…」
と鬱になりかけていたので、彼が元に戻って本当によかったと思っている

今回の件は誰かがずっと引きずっていると他の人達もその原因を作ってしまったと、他の誰かも引きずり始めてしまうので、皆んなと話し合い、その話になっても絶対にネガティブなな事は言わない、言ったとしても引き摺(ず)らないと決めた

サトル「そうだな、僕達もそれのおかげで、楽しめる事が出来たし、終わり良ければすべて良し、だな」

サユ「ふふふ、そうね♪」

サユ(本当にそうだね、今だからこそ思えるけど、もしいじめがなければサトル君と、ここまで仲良くなれなかった)

大好きな彼と仲良くなれた、それだけであの時の苦しみはこれからの幸せの為にあったと思える

先生「そろそろ入場するぞー、並べー」

皆んな「はい!」

サトル「じゃあサユ、また後で」

サユ「うん、サトル君も」

そうやって2人は列に並び、体育館に入場する

卒業生入場
国歌斉唱
校歌斉唱
校長~色々な所から来た人達のお話
卒業証書授与
在学生 からの送りの言葉(と歌)
卒業生 からのお別れの言葉(と歌)
卒業生退場

約5年間卒業式で在校生として卒業生を送ってきたが、とてもめんどくさかった

国歌、校歌の斉唱はまぁいい
けどそこからがめんどくさい

まず校長先生の話がとてつもなく長い

練習の時はほんの数十秒だが
本番となると軽く30分は超える

しかもその間座っているのだから
当然眠くなる、しかし寝てしまうと終わった時に"一同起立"といきなり言われ
みんなより反応が遅れてしまう

そこからも知らない人達の同じ様な事を長々と聞かされ
"一同起立"
"一同礼"
"一同着席"
を何回もやらされる

それが終わり、やっと卒業証書授与が始まる

正直に言って、これもめんどくさい
5年生になれば、クラブや委員会などでお世話になるので何人かは知っているが
知らない人の方が多い

1年生の頃なんて誰が誰だか分かるわけがない
そんな人達の卒業証書授与を1人1人見るなんて退屈過ぎる

正直に言って寝ている人がいても気づかれないので、寝ている人もいる

それが終わってやっと在校生による送りの言葉だ、これは自分達がやるから別にいい
そして在校生退場、在校生が退場するまで
ずっと拍手をするだけだから、疲れるが、
ただぼーとしなくて済むのでいい

そんな事を約2時間、そのうち校長先生達の話が約1時間、卒業証書授与で、30分
在学生がやるのはほんの数分で終わるが
無駄な事が多すぎる

——————————————————————
サトル「とまぁ、そんな事を去年まで考えていたわけですが」

サユ「はい」

サトル「いざ、自分達となると」

サユ「なると?」

サトル「意外とあっという間だな」

サユ「ね」

卒業生として退場し、今サトル達は教室で担任の先生が来るのを待っている
その為、クラスメイト達(サトル達も含む)が(仲の良い)グループごとに分かれて雑談をしていた

サトルとサユは特にそう言ったグループに
入っていない為、サユがサトルの席に行き
そこで話をしていた

サユ「それにしても私達、本当に卒業したんだね」

そう言って筒を見る
その中には6年間在学した事を認めた
校長先生の判子と紙がある

サトル「"死んだらあかん!"で有名な人みたいに破く?」

サユ「やめなはれ」

長く、そして短く感じた6年間
もうここに来る事はないのだと知ると
なんとなく寂しく思う
そう感じているサユだが、それと同時にワクワクする事もある

サユ「ねえ?サトル君」

サトル「?」

サユ「私ね、楽しみもあるんだ」

サトル「楽しみ?」

サユ「うん!」

そう言ってサユは目をキラキラ輝かせている

サトル「何が楽しみなの?」

サユ「中学校!」

サトル「お…おう」

サユ「?サトル君はそうでもないの?」

サトル「いや………別に」

正直に言って、サトルはそこまでワクワクしていない
新しい所へ行くと言う事で多少なりともあるが、サユ程ではない

サユ「え?なんで?」

そう不思議に思っているので、サトルは少し
照れ臭そうにしながら、サユを見て答える

サトル「僕は別に……サユがいれば、それで…」

サユ「………///////」ポカポカ

サトル「ちょ…いた!……叩くなって!」

サユ「………もう…馬鹿…」

サユ(全く…サトル君てば…そんな事、私も同じなのに…)

そうやって少し気まずい雰囲気になっている時に

担任「はい、席に着いてー」ガラガラ

ちょうど良く担任の先生が来て
気まずい雰囲気は取り敢えずなくなった

——————————————————————
担任の先生の話が終わり
サトル達は教室を出て校門に向かう
そこには卒業式に来てくれた親達が待ってくれていた

サトル母「あ!来たわよ」

サユママ「本当だ!サユー、サトル君ー!」

サトル「あ!お母さん!」

サユ「ママ!」

サトル母「サトル、サユちゃん、卒業おめでとう」

サユママ「ささ、桜の木の前で写真撮るわよ!」あ!そこの人写真お願い!<わかりました~

そう言って2人は桜の木の前に行かされる
ちょうど満開しており、桜吹雪がとても幻想的だ

さっき頼まれた人「それじゃあ撮りますよー」

サトル母「サトル笑って笑って」

サユママ「ほら、サユ、もっとサトル君に近づいて」

サトル「ちょ…恥ずかしいよぉ…」

サユ「……………///////」かぁ

さっき頼まれた人「はい!チーズ!」

さっき頼まれた人「はい、撮りましたよ」

サユママ「ありがとうございます!」

サトル母(その、コミュニケーションスキル凄いわね…)

サユママ「後でみんなに送るわね~」

その後、他の友達も来て小学生として、最後の挨拶をした

春休みが終わり、新学期になった時、殆どの子達と同じ中学校になる
中には私立に行く子がいたり、市は同じでも別の中学校に行く子達もいる

今生の別れではないが、会おうとしなければ、会う事はないだろう

そうして、サトル達は小学生として最後の通学路を歩き始めた

——————————————————————
裏切り者の末路
~小学生編~完

next
~中学生編~

寝取られ、ザマァ展開は高校生編からとなります。










    
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