高校デビューを果たした幼馴染みが俺を裏切り、親友に全てを奪われるまで

みっちゃん

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中章 高校生編 ~変化~

第24話 陽キャの力

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校門前

教頭先生「こら、君達遅刻ギリギリだぞ?」

サトル「すいません!」ダッ

サユ「なんとかセーフ!?」ダッ

チサト「教室に先生がいなければな」ダッ

あの騒動のせいで遅刻ギリギリに登校した
3人、教室には殆ど人達がいた

サユ「なんとか間に合ったねぇ」ガラッ

アユミ「サユちゃん!大丈夫!?」バッ

サユ「うわわわ!?何何!?」あわふた

ミアシタ「怪我はない!酷いことされていない!?」

サユが教室のドアを開けると、先程の陽キャグループの女子達がこちら…サユに近づいて来た

何事かと思い耳を傾けると信じられない事を言い始めた

アユミ「私達、心配したんだよ!サユちゃんがあの2人にイジメらていたから」

ミアシタ「そうそう!私達が助けようとしたけど敵わなくて!…本当に…ごめんね」

そう言って涙を流す、何の事かさっぱり
わからないが、何かを狙っているのは
よく分かった

サユ「え?…あの…その…」

いきなり訳の分からない事を言われて
戸惑っているサユ
このままだと埒があかないのでサトルが前に出る

サトル「おい、お前らいい加減に…」

ノリオ「あ!彼奴だ!彼奴が僕を!…イテテ」

タケシ「大丈夫か!ノリオ!」

ヒロシ「くそ!なんて酷い奴だ!」

サトルが注意しようとすると、待ってましたと言わんばかりに大きな声で張り上げる

サトル「んな!?」

ザワザワざわざわ

「嘘だろ」
「いや、あの顔だ、やりかねないぞ?」
「嘘怖ーい」
「しっ、聞こえるよ」

クラスメイト達が一斉にざわめき始める
確かに何も知らなければ女子達の嘘泣きも
男子達の痛がるフリもバレやしない
しかし、現実は違う
それをどうにか伝えようと声を出す

サトル「…これはどう言う状況だ?」

アユミ「は?」

サトル「いきなり教室に入った途端こんな事を言われて理解できる奴がいるか?」

「なんだ彼奴偉そうに」
「加害者が」
「キモ」
「死ねば良いのに」

サトルが状況説明を求めると周りから非難の声が聞こえる、完全に此方が悪者だ

サトル(だったら、正義の偽善者をぶっ潰すとするか…)

そう思って中に入ろうとすると

ヒグチ「どうしたお前ら?何かあったのか?」

タイミング悪く担任のヒグチが入ってくる
気がつけばもうチャイムが鳴っていた

サトル「…いえ、彼女達が話に夢中で通れなかったので、通れる様にお願いしていたのです。」

そう言ってサトルは彼女達に顔を向ける

アユミ「あ…ああ!そうそうごめんね、邪魔して!」

ミアシタ「ほら、皆んなも席に着こ!」

どうやら彼女達もそこまでの面倒ごとにはしたくないようで、素直を話しに乗る

そしてサトルは席に着くために移動していると、ノリオに小さな声で言われた

「ただで済むと思うなよ?」

…と

——————————————————————
昼休み

普段であれば、と言うかまだ入学してから
まだ2日目だが、高校と言えば給食がない
その為弁当か、学食、もしくはパン屋に行って昼食をとるのだが…

サトル「………」

チサト「………」

サユ「え…あの…その…」あわふた

このクラスは誰1人として昼食を取ろうとせず
サトルとチサトを囲んだ
主犯格はもちろん彼奴だ

「説明しろよ、なんでノリオを殴ったんだ?」

サトル「…やられたからやり返した、悪いか?」

「悪いに決まってんだろ!」バンッ

クラスメイトの1人がサトルに質問し、サトルが答えると、その回答が気に入らないのか机を叩いて叫ぶ

「ノリオはサユちゃんを守ろうとしてやったんだ!お前と一緒にするな!」

「そうだそうだ!」

「謝れよ!」

サトル(…たった2日でここまで掌握するなんて…中々めんどくさい相手だな)

しかし、そう言う人間程調子に乗りやすい
何処かにボロが出る…

サトル「なぁ、1つ良いか?」

「うるせえ!口答えするな!」

「この屑!」

「しね!」

サトル(このクラスは馬鹿が多いな)

内心呆れつつ、言葉を出す

サトル「じゃあなんで、サユは俺達と一緒に登校したんだ?」

シーン…

「は?そんなんお前がわかるだろ?」

サトル「でも、君達も知っているんだろ?」

「あ…当たり前だろ?」

サトル「なら、教えてくれよ?」

「だから…それは言わなくてもわかるだろ?」

サトル「分からないから聞いているんだが?」

「加害者のお前が知らない訳ないだろ!」

サトル「だから言えって言ってんだろ!」

こう言う奴らは同じ事をずっと言わなければ理解しない

そしてこっちが相手の質問に答えるのは此方の質問に答えてからだ

サトル(さぁ、ノリオ、今ここで言うんだ)

そう思うとノリオは待ってましたと言わんばかりに答える

ノリオ「それは…僕が…弱かったから…助けられなかったんだ」

「ノリオ君…」

「ノリオ…」

「なんて可哀想なんだ」

サトル「………」

さあ、悲劇のヒロイン…いや悲劇のヒーロー
…今が最高の舞台だ!

ノリオ「僕が1人で登校していると、そこにいる男が、サユちゃんを虐めていたんだ」

ノリオ「相手は1人だし、僕でも助けられるかなと思って勇気を持って立ち向かったんだけど…」

そう言うとノリオは涙を流しながら話す

ノリオ「僕じゃ力が足りなくて、助けられなかったんだ」

ノリオ「連れていかれるサユちゃんは僕に助けを求めていたけど、僕は倒れて動けなくて…」

サトル「………」

「………」

「………」

「………」

クラスは感動のムードに包まれる
皆がノリオを心配し、サトルを敵対視する

サトル(…素晴らしい演技力だ)

これ程までに自分に酔いしれている人間は
そうそういない…しかし

サトル「墓穴を掘ったな?」

ノリオ「…は?」

周りの視線が鋭くなる

「何言ってんだよ?クズ野郎」

「いい加減に黙りなよ?」

「素直に謝れないの?」

皆んなの言葉が酷くなるが、サトルは不敵に笑いながら、言う

サトル「1つ、俺達は"3人"で登校していた」

ノリオ「え?」

「は?」

サトル「2つ、他の奴らはどうしたんだ?」

「そう言えば、なんで一緒に…?」

ノリオ「それは偶々、登校中に会ったんだ!」

サトル「なら何故俺達の方が来るのが遅いんだ?」

サトル「これが3つ目だ、そうやって倒れて後から来たのなら、校門前で立っている教頭先生が気付く筈だ、俺達はギリギリで来たからな」

タケシ「それは、お前らがサユにいやらしい事をしてたから遅れたんだろ!」

サトル「いやらしい事って?」

ヒロシ「…それは君が知っている事で俺達は知らないよ」

サトル「…へえ?じゃあなんでいやらしい事をしたって言えるの?見てないんでしょ?」

ミアシタ「そんな事見なくてもわかるわよ!」

サトル「じゃあなんで他のクラスメイトはわからないんだ?」

アユミ「私達は同じ女性だから知ってんの!」

サトル「じゃあ同じクラスメイトの女性達はなんで知らないんだ?」

ノリオ(くそ!なんなんだ!こいつ!)

ノリオ達の言葉を全て質問で返し
そして答えることの出来ない状況にした
嘘を答えてしまえば、また反論され
正直に言ったら、此方が悪者だ

チサト(敵にまわす相手を間違えたな)

チサトは過去にサトルの実力をこの目で見ている、小学生の頃、大の大人にその巧みな
言葉で追い詰めた事実が

…しかし

「…さっきから聞いていれば…」

サトル「あ?」

「お前は自分のやった事を認めたくないだけだろ!」

「そうだ!適当な事を言いやがって!」

「そんなにも彼女を虐めたいのか!」

それはサトルの言っている事を理解できる者がいればの話だ

彼らはノリオが被害者でサトルが被疑者と
思い込んでいる

サトル(こいつらに何を言っても言葉を理解しない)

サトルとノリオの決定的な違い、それは

…仲間が多いか、少ないかだ

——————————————————————
頑張っています👍
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