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茶会当日。
アイリスのドレスは、ピンクでこれでもかっ!という位にリボンが付いている。
髪もグルグルの縦ロールに、やはりピンクのリボン。
これでは横に立っていたら目立ってしまう気がする。
広間に入って挨拶が済んだら速攻で離れよう。と考えていた。
お義母様が私に用意したドレスは、シンプルなクリーム色のドレス。
髪もピンで、ちょっと止めて終わり。
こうも違うのに、お父様は何も言わない。
王宮に着くと、まずは大広間に集められ高位貴族から順番に両陛下、王太子様に挨拶に行く。
それが終わると国王陛下と王妃様そして両親は別室へと移動された。
さぁ始まる様です。
急にカーテンが閉まり、シャンデリアの灯りが消える。
突然の暗闇にご令嬢達はパニックを起こしている。
窓ガラスが割れる音がする。
強風が吹き荒れ立っていられない。
そこに地響きがし、地面が揺れ始めた。
ご令嬢の中には失神している人もいる様だ。
その現象は5分以上続いた。
私は妖精に「王太子は、どうしているの?」と聞いてみた。
『うんとねぇー、青い顔してブルブル震えて蹲っているよ』
「そう」
『あっ!風で飛ばされたアイリスが王太子に覆い被さる様に倒れた!』
「まぁ!」
そこでシャンデリアの灯りが点り、見渡せば部屋の中は何事も無かったかの様に元通り。
最初と違うのは部屋の中に居た者すべてが床で伏せて泣いているか気を失っている。
入室した国王陛下は、直ぐに王太子を探す。
そこで王太子を庇う様に覆い被さっているアイリスに気が付いた。
「ロザリオ侯爵家娘アイリス嬢、ロバートを庇ってくれた事に感謝する。そうかアイリス嬢が…そうか、そうか」
風で飛ばされて偶然ですけれどね…。
アイリスには、妖精は見えませんよ♪
勿論、教えませんけれど。
「アイリス嬢。君が私を?ありがとう!君は愛されし者かい?」
「愛される者?ええ、きっとそうですわ!わたくしは王太子様に愛される者ですわ!」
2人が言っている意味が違うと思いますが気付いてません?
まぁ良いか…。
やっぱり私を捜し当ててはくれませんでしたね。
捜し出してくれたら運命だと思ったのになぁ~。
『あーあーアイリスを選んじゃったよ』
『ダメ王太子っ!』
『マリーナ大丈夫?』
「私は平気よ」
貴族の方々は、娘達が倒れた失神しているのを見て青ざめた顔をして娘に駆け寄っている。
勿論、お父様とお義母様もアイリスの所に…。
いつもの事と割り切っていても、他の方々を見ていると今日は辛いわね…。
そんな時、フッと私を見ている視線に気が付く。
入り口に立つ男性の横に私と変わらない歳の男の子。
「誰かしら?」
『予言者の子だよ』
予言者の子…なぜ私を見ているのかしら?
アイリスのドレスは、ピンクでこれでもかっ!という位にリボンが付いている。
髪もグルグルの縦ロールに、やはりピンクのリボン。
これでは横に立っていたら目立ってしまう気がする。
広間に入って挨拶が済んだら速攻で離れよう。と考えていた。
お義母様が私に用意したドレスは、シンプルなクリーム色のドレス。
髪もピンで、ちょっと止めて終わり。
こうも違うのに、お父様は何も言わない。
王宮に着くと、まずは大広間に集められ高位貴族から順番に両陛下、王太子様に挨拶に行く。
それが終わると国王陛下と王妃様そして両親は別室へと移動された。
さぁ始まる様です。
急にカーテンが閉まり、シャンデリアの灯りが消える。
突然の暗闇にご令嬢達はパニックを起こしている。
窓ガラスが割れる音がする。
強風が吹き荒れ立っていられない。
そこに地響きがし、地面が揺れ始めた。
ご令嬢の中には失神している人もいる様だ。
その現象は5分以上続いた。
私は妖精に「王太子は、どうしているの?」と聞いてみた。
『うんとねぇー、青い顔してブルブル震えて蹲っているよ』
「そう」
『あっ!風で飛ばされたアイリスが王太子に覆い被さる様に倒れた!』
「まぁ!」
そこでシャンデリアの灯りが点り、見渡せば部屋の中は何事も無かったかの様に元通り。
最初と違うのは部屋の中に居た者すべてが床で伏せて泣いているか気を失っている。
入室した国王陛下は、直ぐに王太子を探す。
そこで王太子を庇う様に覆い被さっているアイリスに気が付いた。
「ロザリオ侯爵家娘アイリス嬢、ロバートを庇ってくれた事に感謝する。そうかアイリス嬢が…そうか、そうか」
風で飛ばされて偶然ですけれどね…。
アイリスには、妖精は見えませんよ♪
勿論、教えませんけれど。
「アイリス嬢。君が私を?ありがとう!君は愛されし者かい?」
「愛される者?ええ、きっとそうですわ!わたくしは王太子様に愛される者ですわ!」
2人が言っている意味が違うと思いますが気付いてません?
まぁ良いか…。
やっぱり私を捜し当ててはくれませんでしたね。
捜し出してくれたら運命だと思ったのになぁ~。
『あーあーアイリスを選んじゃったよ』
『ダメ王太子っ!』
『マリーナ大丈夫?』
「私は平気よ」
貴族の方々は、娘達が倒れた失神しているのを見て青ざめた顔をして娘に駆け寄っている。
勿論、お父様とお義母様もアイリスの所に…。
いつもの事と割り切っていても、他の方々を見ていると今日は辛いわね…。
そんな時、フッと私を見ている視線に気が付く。
入り口に立つ男性の横に私と変わらない歳の男の子。
「誰かしら?」
『予言者の子だよ』
予言者の子…なぜ私を見ているのかしら?
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