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クリスマスパーティーの日を迎えました♪
セリアとグリードが恋仲になった形跡はない、よね?
私が気が付かなかっただけで、実は2人は急接近してた可能性もあるけれど…。
グリードから贈られたドレスや貴金属に身を包み、迎えの馬車を待つ。
迎えの馬車が…グリードが来なければ、漫画の通り私の婚約破棄断罪イベントは決行されるのだろうか…。
「お嬢様、珍しく緊張されているのですか?」
クスカが心配そうに声を掛けてきた。
婚約破棄される事を考えていた私は、顔色を悪くし震えていた様だ。
「グリード様が、もし迎えに来てくれなかったらと不安になっただけよ。ねぇクスカ、私は、グリード様から婚約破棄されたら修道院に入ろうと思うの。私のせいでブリセント侯爵家が潰されない為には、それが良いと思うのよ」
「誰が誰を婚約破棄をするのかな?まさかマリアーナは、私と婚約を破棄したいの?もしかして誰か想い人でも出来たの?…もしそうだとしても、私は君を手放す事は出来ないから、諦めて。」
振り替えるとグリードが、少し怒った顔をして扉の前に立っていた。
「グリード王太子殿下。今、妹のマリアーナは殿下に婚約破棄されると話しておりました。マリアーナが不安に思う行動を誰かとされたのでは無いのですか?もしそうであれば私は殿下といえども…」
グリード様と一緒に入ってきたのであろうお兄様がグリードに詰め寄っていた。
何で、どうしてグリードが私の部屋に?
どうしてグリードが到着する前に誰も知らせに来ないのよ。
王太子を部屋に迎えにこさせるなんて有り得ないでしょう?
玄関ホールでお出迎えするものでしょう?
「あの、グリード様?」慌てて席を立ち上がる。
「あぁマリアーナ!なんて綺麗なんだ!!ごめんね、君のドレス姿が早く見たくてね、約束の時間より早く来てしまったんだ。私の贈ったドレスを着てくれたのに、君の中には私以外の誰か他の人がいるのかな?」
「い、居ません!わたくしは、グリード様だけを、お、お慕いしております」
きっと今の私の顔は真っ赤な林檎の様だろう。
まさか皆の前で、グリードに告白する事になるなんて。
グリードは、「私もだよ!さぁ行こうか」と言うと左腕を出し私を馬車までエスコートした。
馬車の中では、グリード殿下は、向かいに座らずに私の隣に座って手を繋いだ。
「マリアーナ、そんなに赤くなって本当に可愛い。君が何に不安になっているのか分からないけれど、私がマリアーナとの婚約を破棄するなんて有り得ないよ。だから私を信じて」
漫画の中のグリードは、国王陛下が決めた政略結婚の婚約者マリアーナに恋愛感情はなかった。
義務的な付き合いだったから、セリアが現れた事でグリードは簡単に恋に堕ちた。
マリアーナの気持ちにも気が付かず、婚約破棄で簡単に切り捨てた。
現実のグリードは、マリアーナに好意を持ち、独占欲も凄い。
今日のドレスも貴金属類も、グリードの髪と瞳の色でマリアーナは包まれている。
反対にグリードは、マリアーナの色だ。
婚姻するまで気は抜けないけれど、私の事を想ってくれるグリードを信じてみよう。
セリアとグリードが恋仲になった形跡はない、よね?
私が気が付かなかっただけで、実は2人は急接近してた可能性もあるけれど…。
グリードから贈られたドレスや貴金属に身を包み、迎えの馬車を待つ。
迎えの馬車が…グリードが来なければ、漫画の通り私の婚約破棄断罪イベントは決行されるのだろうか…。
「お嬢様、珍しく緊張されているのですか?」
クスカが心配そうに声を掛けてきた。
婚約破棄される事を考えていた私は、顔色を悪くし震えていた様だ。
「グリード様が、もし迎えに来てくれなかったらと不安になっただけよ。ねぇクスカ、私は、グリード様から婚約破棄されたら修道院に入ろうと思うの。私のせいでブリセント侯爵家が潰されない為には、それが良いと思うのよ」
「誰が誰を婚約破棄をするのかな?まさかマリアーナは、私と婚約を破棄したいの?もしかして誰か想い人でも出来たの?…もしそうだとしても、私は君を手放す事は出来ないから、諦めて。」
振り替えるとグリードが、少し怒った顔をして扉の前に立っていた。
「グリード王太子殿下。今、妹のマリアーナは殿下に婚約破棄されると話しておりました。マリアーナが不安に思う行動を誰かとされたのでは無いのですか?もしそうであれば私は殿下といえども…」
グリード様と一緒に入ってきたのであろうお兄様がグリードに詰め寄っていた。
何で、どうしてグリードが私の部屋に?
どうしてグリードが到着する前に誰も知らせに来ないのよ。
王太子を部屋に迎えにこさせるなんて有り得ないでしょう?
玄関ホールでお出迎えするものでしょう?
「あの、グリード様?」慌てて席を立ち上がる。
「あぁマリアーナ!なんて綺麗なんだ!!ごめんね、君のドレス姿が早く見たくてね、約束の時間より早く来てしまったんだ。私の贈ったドレスを着てくれたのに、君の中には私以外の誰か他の人がいるのかな?」
「い、居ません!わたくしは、グリード様だけを、お、お慕いしております」
きっと今の私の顔は真っ赤な林檎の様だろう。
まさか皆の前で、グリードに告白する事になるなんて。
グリードは、「私もだよ!さぁ行こうか」と言うと左腕を出し私を馬車までエスコートした。
馬車の中では、グリード殿下は、向かいに座らずに私の隣に座って手を繋いだ。
「マリアーナ、そんなに赤くなって本当に可愛い。君が何に不安になっているのか分からないけれど、私がマリアーナとの婚約を破棄するなんて有り得ないよ。だから私を信じて」
漫画の中のグリードは、国王陛下が決めた政略結婚の婚約者マリアーナに恋愛感情はなかった。
義務的な付き合いだったから、セリアが現れた事でグリードは簡単に恋に堕ちた。
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現実のグリードは、マリアーナに好意を持ち、独占欲も凄い。
今日のドレスも貴金属類も、グリードの髪と瞳の色でマリアーナは包まれている。
反対にグリードは、マリアーナの色だ。
婚姻するまで気は抜けないけれど、私の事を想ってくれるグリードを信じてみよう。
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