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突然、一方的ともいえる婚約だが了承してしまったものはしょうがない。

私は少しでもカイン様を好きになれればと、学園に入学した日から、カイン様に尽くす事にした。

甘い物が好きだと聞いたのでクッキーを焼いてカイン様に渡そうと持っていった。

学園で私とカイン様のクラスは違う。
私はAクラス。カイン様はCクラス。
クラス分けは成績で決まるから、カイン様は、ちょっとお馬鹿かな?
だってクラスは3クラスしか無いのだから。

私はお昼に食堂でクッキーを渡そうとカイン様を探した。

窓側に座るカイン様を見つけた。

「カイン様、甘い物がお好きと聞いたのでクッキーを焼いて来ました。良ければ食べ「いらない!そんな物を俺に渡すなっ。気分が悪い!行こう、モニカ」

私の横を通り過ぎるカイン様に腕を絡ませ私を嘲笑うモニカさん。

これは一体なんなの?

ムカムカしながらも午後の授業を終え、迎えの馬車に向かおうとするとカイン様に呼び止められた。

「おいっ!来週からテストだろう?分からない所が有る。教えろ!」

今日は商会に顔を出したかったのだけれど仕方ない。

「図書室で宜しいですか?」

「ああ」

私はカイン様と学園の中に戻った。

まぁ分かっていましたが、カイン様は頭が余り…かなりよろしくない。
分からない所と言うから1か所2か所なのかと思っていたが、なんとまぁほぼ全部分かっていない。
家庭教師は付けて貰えなかったのかな?
そんな事は無いよね…。

「あーもう無理!!お前、明日までにテスト範囲を詳しくノートに纏めろ!テストに出そうな所は分かりやすくなっ!」

「明日までに何て無理です。せめて3日はください。テスト日の早いものからお渡しします」

はぁー、まったく しょうがないなぁー!と言いながらカイン様は帰って行った。
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