14 / 14
14
あれから2ヶ月が過ぎ、3日後には私とジル様の結婚式がザイザル辺境伯領で執り行われる。
今日は、お父様とお母様が結婚式に参列する為に王都からやって来る。
モイス伯爵家からザイザル辺境伯領へと旅立った日、もうお二人に会う事はないかもしれないと思っていた。
ジル様に婚約を解消されたら、モイス伯爵家には戻らず、そのまま修道院に行くつもりでいたからだ。
ジル様と出会い、私は本当の恋をした。
アルベルトへの想いは、物心付いた時から近くに居て、いつも一緒に居るのが当たり前で、ずっと一緒に居たいと思う気持ちを恋と勘違いしたのだと思う。
アルベルトへの思いと、ジル様への想いは、あまりにも違い過ぎる。
アルベルトが、カトリーヌお姉様と駆け落ちした時は、悲しくて涙が止まらず瞼が腫れる程に泣いた。
2人に裏切られた事がとても悲しかった。
もしジル様に捨てられたなら、私は生きていけるのだろうか?
心が壊れて死んでしまうのではないだろうか?
そう思うと、駆け落ちしてくれたカトリーヌお姉様のお陰で私はジル様に出会えたのだもの、感謝しないといけないわね。
あれからカトリーヌお姉様が、どうしているのかは分からない。
お父様は、ご存知なのかもしれないが、聞こうとは思わない。
知ったとしても、私は手を差し伸べる事は出来ないのだから。
「アルベルトが婿入した商会は潰れた」とロイとガイルが嬉しそうに笑いながら話していたのをアンナが通りがかりに聞いた様で、アンナが嬉しそうに私に話してくれた。
「お嬢様を傷付けたんですもの、当然の報いです!大体、お嬢様からカトリーヌ様、そして商会の娘とコロコロと。あの人は、本当に誰が好きだったんですかね?」
アルベルトの好きな人?
爵位を捨ててまで駆け落ちするぐらいだから、お姉様を好きなのだと思っていたが、彼もまた本当の恋ではなかったのかもしれない。
市井に出て、現実を見た時に恋の魔法は消えたのだろう。
まぁカトリーヌお姉様にとっては、ジル様との婚約が嫌でアルベルトを使ったんのだから、彼は捨て駒だったんだろうけど…。
あの2人は、自分達が犯した過ちは簡単に許されると思っていたのだろう。
アルベルトは嫡男だし、お姉様は両親に愛されていたから。
まさか除籍される程の事をしたとは思いもせずに…。
あとの事を何も考えずに行動するなんて馬鹿な事をするから…。
結婚式の日、王家代表として王太子殿下が婚約者と参列してくださった。
それを聞きつけた方達が王都より駆け付けて、想像よりも参列貴族が多く、私は緊張し過ぎて顔が引きっつてしまう。
「ああ、アイリス。とても綺麗だ!」
「ジ、ジル様も、とてもす、素敵です…」
参列者の奥方様達が正装したジル様を見て色めき立っておりますよ。
「ちょっとザイザル辺境伯様、なんて素敵な方なの!?」
「冷徹だと噂だったではない。奥様を見て微笑む姿…どこが冷徹なの?」
「誰なの、根も葉もない噂を流した人は!!うちの娘を嫁がせたかったわぁー」
ジル様は、私の手を取ると「さぁ行こうか」と微笑む。
ふわゎゎゎ。ヤバいです、ジル様!!
破壊力がすご過ぎますぅ~。
倒れた御婦人を慌てて支える当主様の姿が見えますよ。
私、本当にこんな素敵な旦那様と結婚して良いのでしょうか?
ジル様にエスコートされ、私達は神父様の元へと進んだ。
今日は、お父様とお母様が結婚式に参列する為に王都からやって来る。
モイス伯爵家からザイザル辺境伯領へと旅立った日、もうお二人に会う事はないかもしれないと思っていた。
ジル様に婚約を解消されたら、モイス伯爵家には戻らず、そのまま修道院に行くつもりでいたからだ。
ジル様と出会い、私は本当の恋をした。
アルベルトへの想いは、物心付いた時から近くに居て、いつも一緒に居るのが当たり前で、ずっと一緒に居たいと思う気持ちを恋と勘違いしたのだと思う。
アルベルトへの思いと、ジル様への想いは、あまりにも違い過ぎる。
アルベルトが、カトリーヌお姉様と駆け落ちした時は、悲しくて涙が止まらず瞼が腫れる程に泣いた。
2人に裏切られた事がとても悲しかった。
もしジル様に捨てられたなら、私は生きていけるのだろうか?
心が壊れて死んでしまうのではないだろうか?
そう思うと、駆け落ちしてくれたカトリーヌお姉様のお陰で私はジル様に出会えたのだもの、感謝しないといけないわね。
あれからカトリーヌお姉様が、どうしているのかは分からない。
お父様は、ご存知なのかもしれないが、聞こうとは思わない。
知ったとしても、私は手を差し伸べる事は出来ないのだから。
「アルベルトが婿入した商会は潰れた」とロイとガイルが嬉しそうに笑いながら話していたのをアンナが通りがかりに聞いた様で、アンナが嬉しそうに私に話してくれた。
「お嬢様を傷付けたんですもの、当然の報いです!大体、お嬢様からカトリーヌ様、そして商会の娘とコロコロと。あの人は、本当に誰が好きだったんですかね?」
アルベルトの好きな人?
爵位を捨ててまで駆け落ちするぐらいだから、お姉様を好きなのだと思っていたが、彼もまた本当の恋ではなかったのかもしれない。
市井に出て、現実を見た時に恋の魔法は消えたのだろう。
まぁカトリーヌお姉様にとっては、ジル様との婚約が嫌でアルベルトを使ったんのだから、彼は捨て駒だったんだろうけど…。
あの2人は、自分達が犯した過ちは簡単に許されると思っていたのだろう。
アルベルトは嫡男だし、お姉様は両親に愛されていたから。
まさか除籍される程の事をしたとは思いもせずに…。
あとの事を何も考えずに行動するなんて馬鹿な事をするから…。
結婚式の日、王家代表として王太子殿下が婚約者と参列してくださった。
それを聞きつけた方達が王都より駆け付けて、想像よりも参列貴族が多く、私は緊張し過ぎて顔が引きっつてしまう。
「ああ、アイリス。とても綺麗だ!」
「ジ、ジル様も、とてもす、素敵です…」
参列者の奥方様達が正装したジル様を見て色めき立っておりますよ。
「ちょっとザイザル辺境伯様、なんて素敵な方なの!?」
「冷徹だと噂だったではない。奥様を見て微笑む姿…どこが冷徹なの?」
「誰なの、根も葉もない噂を流した人は!!うちの娘を嫁がせたかったわぁー」
ジル様は、私の手を取ると「さぁ行こうか」と微笑む。
ふわゎゎゎ。ヤバいです、ジル様!!
破壊力がすご過ぎますぅ~。
倒れた御婦人を慌てて支える当主様の姿が見えますよ。
私、本当にこんな素敵な旦那様と結婚して良いのでしょうか?
ジル様にエスコートされ、私達は神父様の元へと進んだ。
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
姑に嫁いびりされている姿を見た夫に、離縁を突きつけられました
碧井 汐桜香
ファンタジー
姑に嫁いびりされている姿を見た夫が、嬉しそうに便乗してきます。
学園進学と同時に婚約を公表し、卒業と同時に結婚したわたくしたち。
昔から憧れていた姑を「お義母様」と呼べる新生活に胸躍らせていると、いろいろと想定外ですわ。
王太子妃に興味はないのに
采
ファンタジー
眉目秀麗で芸術的才能もある第一王子に比べ、内気で冴えない第二王子に嫁いだアイリス。周囲にはその立場を憐れまれ、第一王子妃には冷たく当たられる。しかし誰に何と言われようとも、アイリスには関係ない。アイリスのすべきことはただ一つ、第二王子を支えることだけ。
その結果誰もが羨む王太子妃という立場になろうとも、彼女は何も変わらない。王太子妃に興味はないのだ。アイリスが興味があるものは、ただ一つだけ。
『婚約破棄だ』と王子が告げた瞬間、王城の花が枯れ、泉が涸れ、空が曇った——令嬢に宿る精霊の加護を、誰も知らなかった
歩人
ファンタジー
公爵令嬢エレオノーラは、生まれつき大精霊の加護を宿していた。
しかし本人も、それが自分の力だとは知らなかった。
王城の庭園が四季を問わず花で溢れていたのも、泉が枯れなかったのも、
王都に災害が起きなかったのも——全てエレオノーラの存在がもたらす精霊の恩恵だった。
王子に「地味で退屈な女」と婚約破棄され、王城を去った瞬間——
花が萎れ、泉が涸れ、空が曇り始めた。
追放されたエレオノーラが辺境の荒野に足を踏み入れると、枯れた大地に花が咲き乱れた。
そのとき初めて、彼女は自分の中にある力に気づく。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
男の仕事に口を出すなと言ったのはあなたでしょうに、いまさら手伝えと言われましても。
kieiku
ファンタジー
旦那様、私の商会は渡しませんので、あなたはご自分の商会で、男の仕事とやらをなさってくださいね。
冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。